菖蒲園より 撮影日 2021.7.13
毛越寺庭園(もうつうじ)は世界遺産にも登録された
平安時代の庭園で浄土式庭園の代表作
金色堂で知られる中尊寺とともに平泉を代表する寺院として
国の特別名勝および特別史跡となっています
毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、
藤原氏二代基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)の時代に多くの伽藍が造営されました
往時には堂塔40僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています
奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失したが
現在、大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており
国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています
本堂
大泉が池を中心とする池泉回遊式庭園は
平安時代末期に作庭されたものがほぼ完全な状態で残されている
鎌倉時代に見られる浄土庭園の代表的な庭園で
現存する中では京都・大覚寺大沢池と共に最も大きな規模
左回りで一周いたします
昭和29年、明治神宮より100種100株を分譲していただき
また多くの方々からご寄進をいただき、今では300種30000株の花菖蒲園になりました
開山堂
ネジバナ
ミゾカクシ
☝ 手前が遣水
遣水
池の東北側にある遣水は、池に水を引き入れるためと造られたもの
「作庭記」に記述されている四神相応・吉相の順流であり
曲がりくねる水路の流れに、水切り、水越し、水分けなどの石組が配されています
毛越寺の遣水は平安時代の唯一の遺構で、全国的にも極めて珍しいものです
この遣水を舞台に毎年新緑の頃に「 曲水(ごくすい)の宴」が開催され
周囲の樹木とあいまって平安の雅な情景が作り出されます
常行堂
江戸時代中期に仙台藩主・伊達家により建立されたもの
本堂は現代に入り、平成元年に平安時代の様式で再建された
かつて豪華爛漫だったと伝わる嘉祥寺、金堂円隆寺も礎石のみ残されています
真向かいに見えるのが、スタート地点の南大門跡
中央に写っている長細い石は「池中立石」、左の石群は、「出島石組」
探訪日 2021.7.13
特別史跡・特別名勝毛越寺:公式サイト こちら
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