新生フォ~☆シーズン~☆

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☆ドキュメンタリー映画 * 人生フルーツ

2019-02-05 | ♥アート

 

 津端修一さん90歳、英子さん87歳

風と雑木林と建築家の物語

 

 

 

  『人生フルーツ』劇場予告編

 

 

 

  愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。

津端家の裏にある高森山は40年前は禿山だった。

再生のため修一さんは「高森山どんぐり作戦」を考え約1万本の苗木を市民参加で植えた。

 

雑木林に囲まれた一軒の平屋。

それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。

四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。

刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。

ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。

おとうさん、おかあさんと呼ぶこともあるが返事がないときは「しゅういちさ~ん」

長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。

そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

作品解説より抜粋

 

 

 

 

 かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。

1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。

けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。

修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、

自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめました・・・。

あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。

そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。 

作品解説より抜粋

 

 

 

 

 ふたりの出会いは65年前。

東京大学のヨット部だった修一さんが、国体出場のため、

愛知県半田市の英子さんの実家の酒蔵に泊ったのが始まり・・・

 

 

 

 むかし、ある建築家が言った。

長く生きるほど、

人生はより美しくなる。

 

台湾・新北市にある淡海ニュータウンも25年前に仕事に関わった。

台湾でふたりの本が出版され 、出かけた・・・

 

 

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 あしたも、こはるびより。

おうちは、いいなぁ。

 

 ひでこ・しゅういち 

 

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つばた家探訪

 

 

 イラスト&デザイン:水野亮(東海テレビ)

 

 「僕はなにを植えたかなんて分からないからプレートを作るんだ」

真っ黄色に塗ったプレートにひとつひとつコメントをつけて、、、

 

 

  小鳥の水浴 どうぞ!

 

  春ですよ

 

 

 

 

 

 むかし、ある建築家が言った。

すべての答えは、

偉大なる自然の中にある。

 

 

 

  英子さんはお料理上手、たわわに実った果実はケーキ用やジャム用や、、、etc、

そして修一さんはベーコン燻製を3日かけて・・・燻製缶の蓋が建築屋さんらしいアイデア☆

 

 

毎日毎日、とても忙しそうで、楽しそうで、、、

 風を感じ、土を感じ、修一さんが作った家と英子さんの御飯やお菓子に舌鼓をうち、、、



 

 風が吹けば、枯葉が落ちる。

枯葉が落ちれば、土地が肥える。

土が肥えれば、果実が実る。

 

こつこつ、ゆっくり。

人生、フルーツ。

 

 

 

 

 家族のイベントの日(餅つき)は気合を入れて、修一さんが海軍の旗を掲げるのがお決まり。

 

季節はめぐり、ある晴れた初夏の日、海軍が記念日に掲げる満艦飾。

それは修一さんを見送る旗。

2015年6月2日、畑の草むしりをした後のお昼寝から、修一さんは目覚めることはなかった。

その安らかな顔に、涙を堪えながら英子さんが話しかける。

「私はこれから一生懸命にやるから、大丈夫だから待ってて。私も灰になったら一緒に南太平洋に撒いてもらおうね。

ひとりで寂しいけど、また会えるのを楽しみに一生懸命やりますから。それまで元気に待っていてください。約束してね」。

 

 

 

 

 

亡くなる2か月前、佐賀県伊万里市、精神科病院「山のサナーレ・クリニック」の職員たちが来客。

患者たちが人間らしい暮らしができるよう、アドバイスを求めてきた。

 

謝金、設計料など辞退し「私も90歳、人生最後の良い仕事にめぐり合いました」

風の通り道をつくり、雑木林をつくり、四季折々の果実を植え患者たちが育てていく・・・

打ち合わせから2日で描き上げたレイアウトには、修一さんらしいコメントもちりばめ、

「できるものから、小さく、コツコツ。 ときをためて、ゆっくり」

8ヶ月後完成した施設を修一さんの写真と共に訪れる英子さん。

 

 

 

 

 風が吹けば、枯葉が落ちる。

枯葉が落ちれば、土地が肥える。

土が肥えれば、果実が実る。

 

こつこつ、ゆっくり。

人生、フルーツ。

 

 

 

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第91回キネマ旬報ベストテン 文化映画 第1位

第32回高崎映画祭ホリゾント賞

平成29年度文化庁映画賞文化記録映画優秀賞

 

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2年前の作品、アンコール上映で見る機会ができました。

下高井戸シネマは満席でした。

温かいしあわせが溢れそうで席を立つことができませんでした。

この素晴らしいドキュメンタリー映画人生フルーツを、機会があれば是非お薦め。

 

=記憶に残る英子さんの言葉=

① 年をとるといい顔になるのよ。 

②「わたしジャガイモ苦手なのよ。すぐお腹いっぱいになるでしょ、ジャガイモって言うだけでいやなの。」

修一さんはジャガイモの入ったシチューやコロッケが大好きで嬉しそうに食べている。。。。

ジャガイモ好きな私はとても修一さんに共感 (*^▽^*)

 

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参考資料・参照=東海テレビ放送、公式サイト、人生フルーツパンフレット、映画.Com

 

評価 ★★★★★+★

 

 

 



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