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☆国立西洋美術館60周年を記念して * ル・コルビュジエ展

2019-05-08 | ♥アート

 

 

上野公園に来ても最近は寄らなくなった国立西洋美術館

実は20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965年)が設計した建物です

開館当時は大変話題になったと思う国立西洋美術館は

 2016年に日本国内では20番目、都内では初となるユネスコ世界文化遺産に登録されました

 

国立西洋美術館はGWということもあって、国内・外の人達でチケット売り場は長蛇の列です

 

 

 

 

 

開館60周年を記念して開催されたル・コルビュジエ展は

若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ

芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて

絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返ります

 

 

1階19世紀ホール

建築模型や写真、図面など展示されています

 

 

 

これは、日本の都市計画の参考にもなった模型でしょうか

 

 

 

※ 1階19世紀ホールは撮影可

 ※会場は、コルビュジエが設計した建物と、その建築模型などをじっくり見れます 

 

 

2階に上がるスロープから撮影 

 

 

 

天井 

 

 

 

 

 

 

 

 

下記2点はル・コルビュジエの代表的な近代建築の住宅

 

サヴォア邸 Villa Savoye

ピロティ、屋上庭園、自由な平面、独立骨組みによる水平連続窓、

自由な立面からなる近代建築の五原則のすべてが、高い完成度で実現されている

平面の中央には緩やかなスロープが設けられ、1階と2階を連続的に繋いでシークエンスを形成している

もとは別荘としての一般住宅であった


出典 サヴォア邸wikipedia

 

 

ラ・ロッシュ邸 Maison La Roche

パリの閑静な住宅地に建つ、ル・コルビュジエの初期作品

出典 建築MAP

 

 

 

 

世界遺産で、「ル・コルビュジエ」の原点を観る。

 

キュビスムとの共演 ル・コルビュジエが生きた1920年代パリの美術界

20世紀美術に革新をもたらしたキュビスム(立体派)が活躍

(パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フェルナン・レジェ、フアン・グリスの絵画)

 

ピュリスム(純粋主義)絵画は、描く対象の平面図と立面図を併せて抽象化した様な作品

パリに出てきたル・コルビュジエは、キュビスムをピュリスム(純粋主義)の先駆と位置づけ、

その作品に新しい建築の創造へ向かう力と励ましを得ます

 ピカソブラックが描いたキュビスム作品も数多く展示されていますので、比較すると面白いと思います

 

 

 

出口のラウンジに

ル・コルビュジエらによりデザインされたシェーズ・ロングが置かれていた

 建築だけでなく、家具もまたサヴォア邸の雰囲気にあうようにデザインされており

ル・コルビュジエの傑作ともいわれるコルビジェ・チェアが多数置かれています


 

 

サヴォア邸に置かれたものと同じシェーズ・ロング

 

↑↓ 座り心地、肌さわりもよく、丈夫に出来ており腰を下ろしたら最後、立ち上がれなくなります

 

 

 

 

 

 

 

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20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエは、

アメリカのフランク・ロイド・ライト(帝国ホテル建設)

ドイツ出身のミース・ファン・デル・ローエと並び、

「近代建築の三大巨匠」のひとりに数えられます。

 

************************************************************** 余談

 

 

先に投稿した「☆ドキュメンタリー映画 * 人生フルーツの建築家の故津端修一氏の師アントニン・レーモンド氏は

フランク・ロイド・ライトの助手として、来日されました

聖路加国際病院などの設計をベドジフ・フォイエルシュタイン(Bedřich Feuerstein、オーギュスト・ペレの弟子)と共同で行ったほか、

ル・ランシーの教会堂(ペレの代表作)をコピーした東京女子大学礼拝堂を建設した。

ペレを介してライトの影響から逃れ、モダニズム建築の最先端の作品を生み出すようになった。

その頃の作品に、イタリア大使館中善寺保養所がある。

壁に市松調模様や独特の平面プランニング、日本家屋と欧米生活様式の融合を図ったディテールなどはライト建築との決別を意味する新境地となる

前川國男氏、吉村順三氏、ジョージ・ナカシマ氏、津端修一氏などの建築家がレーモンド事務所で学んだ

 

「レーモンド設計事務所」は今も存続しています

 

 

 

 

 

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