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☆2月京都 高台寺 * ねねの寺

2022-03-04 | ♥京都・奈良の旅

やさしさとユーモア

跳びはねているいる、秀吉&ねね様

 

 

 

 

安土桃山時代を代表する豪華絢爛「ねねの寺」

 

北政所(ねね)と豊臣秀吉ゆかりの地「高台寺(こうだいじ)」

豊臣秀吉の菩提を弔うため、正室・北政所ねねが建立

開山堂、霊屋、観月台、茶室の傘亭・時雨亭など

安土桃山文化を体感できることで有名なお寺です

秀吉と過ごした伏見城の遺構が現存

 

 

高台天神

高台寺天満宮は北政所ねねが慶長11年(1606)に高台寺を創建した際

日頃崇拝していた綱敷天満宮の祭神菅原道真公を勧請して高台寺の鎮守社としたものです

学問の神様 菅原道真公をはじめ、北政所が秀吉と共に天下統一

出世、長生きされた事に因んで開運・出世・健康長寿・災難厄除などにご利益があるとされています

 

 

 

方丈前庭「波心庭」

 

本堂の方丈には「波心庭」と呼ばれる枯山水庭園があります

季節ごとにカラフルな砂でデザインされていますが、拝見することができませんでした

桜の開花頃は様々な意匠が凝らされていると思います

 

 

 

 

 

 

 

観月台(かんげつだい)

開山堂書院を結ぶ、屋根つき廊下の中央付近にあります

小規模な唐破風屋根が特徴的

ねねが豊臣秀吉を偲びながら月を眺めたといわれる場所です

 

 

 

 

高台寺蒔絵(まきえ)

高台寺蒔絵とは、漆工芸の代表的な加飾技法の一つ

黒漆の面に金粉を蒔いて文様を浮かび上がらせるので、黒と金の対比が際立ちます

ねねが眠る霊屋(おたまや)内陣の階段や厨子には、蒔絵が施されており

豪華絢爛な安土・桃山時代の芸術文化です

 

 

 

漆(うるし)で絵や文様や文字を描き、
その漆が乾かないうちに金粉(きんぷん)や銀粉(ぎんぷん)等を
まき付けて定着させる技法で、日本漆芸の代表的な技法です
桃山時代には器物だけでなく建造物にも蒔絵が施されました

 

 

       

 

 

   

 

秋草蒔絵天目台(桃山時代・重要文化財)     花筏[はないかだ](桃山時代・重要文化財)

 

出典

 

 

 

 

 

臥龍池(がりょうち)

 

 

 

 

 

 

開山堂から臥龍廊 

 

 

開山堂と霊屋(おたまや)を結ぶ屋根付きの渡り廊下で

龍の背中に似ているところからこの名前が付いたそうです

 

 

 

開山堂(かいざんどう)

江戸時代の1605年に建てられた重要文化財

 

 

 

 

 

霊屋から高台の小径は新しい砂利が入り歩きやすく

穏やかな静寂さが漂う

 

 

 

着いた高台に、伏見城から遺構と伝えられ

利休の意匠による茶席、時雨亭、傘亭がありました

ともに丸太造りで茅葺屋根という素朴な佇まい

小堀遠州の作と伝えられる吹き放しの土間廊下でつながれ

均整のとれた珍しい外観を組み立てている

 

 

時雨亭 重文

 

傘亭 重文

 


 遺芳庵(いほうあん)は、方丈や書院の背後にある田舎屋風の茶室ですが見逃したようです

 

 

 

霊山観音(りょうぜん-かんのん)様

 

出典:京都東山 霊山観音

 

 

竹林を通る小径から偶然でしたが、見えた横顔は

神奈川・大船の観音様のフォルムとよく似ています

慈顔あふるる麗しい観音像は、「白衣観音」をイメージして、故山崎朝雲先生により原型が作成  され、荘厳な尊像がこの霊山の地に出現しました。

 

 

 

竹林

 

 

 

 

 

 

 

 

台所坂

 

 

ねねの道を通り

 

 

 

 

 

 

圓徳院(えんとくいん)

 

 

高台寺の向かいにある圓徳院は

豊臣秀吉の正室・ねねの終焉の地として知られています

 

 

 

南庭

白砂の線引きがされており、奈良国立文化財研究所・故森蘊博士指導のもと

現在は庭師・北山安夫氏に監修していただいているそうです

 

 

 

北庭

池泉回遊式ですが枯山水になっています

二百以上の巨岩大岩がふんだんに置かれている庭は珍しく

これが桃山時代の豪華さ、豪胆さです

 

 

 

秀吉公好みの、とても迫力あるお庭です

各地の大名が選りすぐりの天然石を寄進したのですね

平安時代から寄進には様々な願いを込めて石燈籠などありますが、

まさに当時の忖度など含めて秀吉公の権力の証

 

 

 

 

三尊石、亀石、鶴石は、京の石庭ではよく見かけます

 

亀石

 

 

鶴石

 

 

この庭園は、江戸時代の名作庭家の一人・賢庭(けんてい)が作り

その後は小堀遠州(こぼりえんしゅう)によって改築されたもの

現在は国の名勝に指定されています

 

 

長谷川等伯の障壁画

出典:圓徳院

 

 

閉門時間も迫りました

高台寺から円山公園に抜ける場所に駐車し、この階段を上がります

 

 

 

 

***********************

 

若き秀吉(木下藤吉郎)と当時としては珍しく恋愛結婚を成就した女性(ねね)

なぜか、恋人の聖地になっているのです

 

 

 

 

 

 

 

ねねが高台寺から見届けた、秀吉王国の末路

Takako Sakamoto   
 
OGPイメージ

ねねと高台寺: 京都 - 京都

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