先日(16・土)、紅葉の様子を調べに、京都の紅葉の名所、三尾(さんび)へ行きました。
三尾とは、嵐山から北に向い、清滝川に沿って南から、高雄(たかお)槇尾(まきのお)、栂尾(とがのを)と連なる3つの小峰の総称です。平安時代から仏教の修行場とされるこの場所は、それぞれの山腹に、神護寺(じんごじ)【前ブログをどうぞ】、西明寺(さいみょうじ)、高山寺(こうざんじ)があります。
神護寺の後、川沿いの道を歩いて、西明寺へ行きました。時折、車も通る道なので、気をつけて歩きましょう。
その後、西明寺の裏門への道が見えます。(写真左下)階段でなく坂道がよければ、こちらからどうぞ。表門への道(写真右下)の方はけっこうきつい階段ですが、コンクリートで整備されているので、神護寺の石段よりは登りやすいです。
西明寺は、天長年間(824~834)に空海(弘法大師)の高弟 智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝えられています。その後荒廃しましたが、建治年間(1175~1178)に中興し、本堂、経蔵、宝塔、鎮守等が建てられました。正応3年(1290)には、神護寺より独立しましたが、兵火により堂塔は焼亡。慶長7年(1602)に明忍律師により再興されました。
参道を登ると、表門のそばには、真っ赤なもみじがあります。毎年、この木は真っ赤なのだそうです。先日訪ねた金剛輪寺の血染めのもみじ【前ブログ】もこんなかも?そういえば、湖東三山にも西明寺(さいみょうじ)というお寺があります。【前ブログ】中国の西安市にも同じ名前のお寺があり、宗派は違いますが各地に同じ名前が存在するようです。
境内を囲むように、きれいに色づいています。
本堂の中に入ることができます。現在の本堂は、元禄13年(1700)桂昌院の寄進により再建されたものです。堂内には、生前の釈迦如来の面影を伝える釈迦如来像など多数の仏像が安置されています。
西明寺から高山寺へ続く、清滝川沿いもきれいに紅葉しています。
槇尾山 西明寺 京都市右京区梅ヶ畑槇尾町2 参拝料:大人400円
この後は、高山寺をご紹介します。