7時起床。
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女房の実家にて。
昨年この時期に、南三陸町は志津川へサイクリングに行って、太平洋を眺め、海鮮丼を食べてきた。
しかし今年は、3月11日の東北地方太平洋沖地震と大津波で壊滅的な状況なのはテレビなどで観た。人づてで様々と聞いた。
自分なりに色々と悩んだ。ロードバイクで行くのは不謹慎か。野次馬か。邪魔か。社会の迷惑か。。
自分に何か出来ることがないか?なんて高尚な考えはない。ただ、思い出の場所、好きだった場所、もう一度行ってみたい場所、に行きたいだけだ。
はたして行くことにした。ピナ三氏も誘い、一緒に。
<iframe width='465' height='548' frameborder='0' src='http://connect.garmin.com:80/activity/embed/83699277'></iframe>女房の実家を10時前にスタート。
昨夜、鳴子温泉に泊まったピナ三は8時ちょいに走りだした様子で、くりこま高原駅で合流することに。
ほぼR398トレースで南三陸町を目指す。今日は天気も良いし、風も弱くて絶好のサイクリング日和。途中、彩雲?のような不思議な虹を見つけてキャッキャッしたりして
。
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R398新水界トンネルの手前で立ち止まる。心の準備が必要だった。
トンネルを抜けて、しばらく降ると景色は突然一変した。津波が川を遡りあらゆる物を押し流している。また思わず自転車を止める。しばし呆然としてしまい、そして進みましょう、と。
志津川に入ればそこは、果てしなく荒涼な風景。復旧された電柱だけが真新しく、不自然に整列して立っている。
そこには砂塵が舞い、全ての建造物は津波により破壊され、鉄筋は曲がり、コンクリート建造物の窓ガラスは割れ、そこからカーテンが垂れて風にたなびいている。自動車も押し流され、潰され、そこかしこに転がっていた。
自衛隊が撤去作業をしている。港の方では瓦礫を焼却しているのか煙が立ち昇っている。
僕は言葉を失い、もう立ち止まることも振り返ることも出来ずに、所々アスファルトが剥がれている一本道を黙々とペダルを漕いだ。ただただ涙が溢れ、流れ、思考は停止した。
気が付いたら高台にある「南三陸ホテル観洋」併設のレストランで、従業員らしき男性が営業中という案内板を懸命に翳して呼び込んでいるのが視界に入る。営業中ですか?と訊ねたら、笑顔でハイと言われて緊張が解けた気がした。
ここで食事をしていこうということになり店内に入る。
海の見える窓際の席に座れば、穏やかな太平洋が眼下に広がり、しばしボーっと眺めた。
焼き魚ランチを注文して、ふと気付く。ドリンクは瓶にストロー、器が紙皿だ。理由は定かではないが、割れてしまったのか洗浄する水が不足しているのか…。とても美味しく頂いた。
店内入り口には自由帳と色鉛筆やクレパスが置いてあり、メッセージや絵などを書いていけるようになっていた。そうして書いてもらったものを店内に飾ってあったな。
帰路は来た道を戻らず、別な道で迂回して帰ろうかとも考えた。しかし、迷惑を承知で、もういちど瓦礫の中に一本だけある道を通り抜け、同じR398トレースで帰路に。
北上川まで戻ってきて、さぁてどうする?との問いに「一関まで行ってみようかなぁ…」と言うピナ三氏。
「実は、くりこま高原駅でビールで乾杯したいと考えて走ってたんだよねぇ…」というボクのプランに賛同してもらい、寄ってみたいという伊豆沼を経由していくことに。
ログを振り返れば大分遠回りをしているが、途中で長沼にて自衛隊が野営駐屯していたので心の中で最大限に敬意を払う。
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伊豆沼に寄り、ボクの大好きな伊豆沼ハムを猛プッシュして、くりこま高原駅へ。
くりこま高原駅の路上にて、ビールで簡単にだが、熱い打ち上げ。
ちょうど、夕飯の買出しに出てた女房にピックアップしてもらい、ピナ三氏ともお別れ。
いやー、久しぶりに心底面白かった数日だったな。
ピナ三の行動力には驚くばかりだが、ボクもこんな輪行旅をやってみたいとも思った。
呑み助ならではかもしれませんが、ひたすらに呑んで、適度にサイクリング。
こういう休日の過ごし方も良いもんです
。
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晩酌のときに焼いてもらった伊豆沼ハムのベーコン。ウンマイのよコレが
。
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