ちょこっと本音

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心の声をちょこっと文字に。

朝夏まなと ラスト・ディ

2017年11月20日 | 観劇徒然草

昨日は宝塚歌劇団宙組東京宝塚劇場公演千秋楽。
そしてトップ・スター、朝夏まなとクンの退団公演。

1公演1回しか観なくなった私が、彼女に気付いたのはトップになってから。
「あ、踊れるんだ・・・」というのが最初の感想。
今まで踊れるトップというのが少なかった。
職能分担制の宝塚では、歌える人は歌専門に、踊れる人はダンス専門に、
というようにして舞台を支えている。

でもトップができるのなら、当然トップの仕事。
彼女はダンスだけでなく、演技も上手く歌も素晴らしい。
三拍子そろったトップだったと思う。
だから組のレベルが非常に高かった。
それゆえに、今度の退団は本当に残念。
もう少し楽しみたかった。
でもトップになれば退団の時期はやがてやってくるは必至。

実はこの公演は、ダンスのフォーメーションの自主練習とかさなって、
ようやく手に入れたチケットを、泣く泣くひとに譲らなければならなかった。
(行ってくれた人はとても喜んでいたが・・・)
そのため、最初で最後の舞台がライブ・ビューイングになってしまった。

でもそのかわりさよならショーを観ることができた。
ショーが始まると、周りで涙をすする音が聞こえてくる。
私も最後のダンスをじっくり堪能させてもらう。
特に、美しい手の動きを中心に観た。

まなとクン、最後は燕尾服で決めてくれた。
そう、男役は燕尾で終わってほしい。
燕尾には白バラがよく似合う。

何回も続くアンコール。
スタンディング・オベイション。
彼女は時期トップになるコンビの二人を舞台に呼ぶ。
そんなことは今までなかった。
去る者が託すものに伝えるもの。
それを私たちは感じた。

もう、あの素晴らしい舞台は見ることができない。
でもそのまま、引き継いでいくのが宝塚。
これからも私は観続ける。

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