マルソータの道楽日記

東京湾・相模湾の沖釣りと釣り魚料理のブログです。今日も皆様の大漁をお祈りしています。

スズキの中華風二品

2010年07月27日 | 料理
今回のスズキ、生簀で生かしておいて下船後に締めて、速攻で帰って洗いにしようと思い生簀に入れておいたのですが、常連さんに「お宅のスズキ上がってるよ」って言われて見てみると、浮き上がっていました。
どうも暑さでグロッキーしてしまい、今にも死にそうなので野締めになる前に船上で締めて血抜きし、クーラーに入れてしまいました。
帰ってみると前回同様こちこちになっています。翌日の日曜は用事で料理ができないのがわかっていたので、手間のかからない料理にしました。
でビールにあいそうな中華風二品。

中華風の刺身です。
節取りしたスズキの腹の身を薄造りにして、白髪ねぎをのせ、中華風のたれをかけました。
たれはゴマ油ベースにしょうゆ、お酢、ラー油、砕いたカシューナッツを混ぜただけです。

<スズキの中華風刺身 白髪ねぎが今一・・・>



これ、かなりいけます。スズキの身は癖がないので、たれとよくからみ、普段は食の細い息子にほとんど食われてしまいました。

<スズキのチリソース>

これはもう、このブログでも何度も出てきたおなじみ料理なんですが、ビールにあうだろうと思って作ってみました。



今までワラサ(イナダ)、メダイ、クロダイ、マダイ、アジなどでやっているのですが、スズキが最高です。ワラサやアジは赤身なので論外としても、身がしっかりして火を通すとうまみがまし、油との相性がいいです。臭いも皆無でいくらでも食べられます。
あまりにうまいので、ちょっとレシピを・・・

材料
スズキ(八景産) 1.5キロもの 節取りし、背中側の身を1.5㎝幅で切る。皮は引かない
ゴマ油 適宜
豆板醤 適宜
ケチャップ 適宜
砂糖 少々
中華ダシの元 少々
水 カップ1.5
ニンニク、しょうが、ネギ みじん切り
小ネギ みじん切り

スズキの身はかるく塩・コショウで下味をつけ、カタクリ粉をまぶして油で強めに揚げる。
フライパンにごま油をよく熱し、ニンニク、しょうが、ネギのみじん切りを良く炒める。
油に香りがついたら火を弱め豆板醤を入れてさらにいため、ケチャップ、砂糖をいれる。
ここで水を入れ、沸騰したら、中華ダシの元をいれて強火で炊く。
そこに揚げたスズキの身をいれてチリソースをからめる。
カタクリ粉で揚げていれば、ソース自体にとろみ付けのカタクリ粉は不要で自然にとろみがつきます。

写真にはないのですが、腹の身一節で、和風の刺身も作ってみました。前回と印象が異なりますが、十分脂が乗っていておいしいです。
食べ方しだいですね。

ビールが最高にうまかったです。

ところで剣崎沖のイナワラの釣れっぷりが半端じゃないですね。
たぶん今釣れているのは2年魚と3年魚の混成だろうから、これに当年魚(いわゆるイナダ)が秋に合流するとすごいことになりそうですね。

7月24日スズキ釣り エビスズキのDEEPな世界

2010年07月25日 | スズキ釣り
今回はエビスズキ2回目、三浦半島で唯一乗合を出している仁春丸さんに行ってきました。
早くに船宿に着いてご常連と船長と3人で談笑。いろいろ情報が聞けて面白いです。そのあと、続々と釣り客がやってきますが、どうも私以外全員顔見知りらしい・・・・
しかも年齢層がかなり高い、私も決して若いとは言えないおやじなんですが、それでもこの深淵な世界では青二才、鼻たれ小僧、おおむね2周りは年上でしょうか。さらに釣りもこの道一筋といった感じで「剣崎でワラサが釣れ始めましたね」なんて話を向けても「そうですか・・」って誰も興味を示さない。スズキ以外の釣りものには関心がないみたいです。情報に踊らされて釣りもの選びに日々悩んでいる私のような俗人とは全く世界観がちがいます。でもこれにひるんでいてはエビスズキの深淵な世界に足を踏み入れることはできません。

翁船長に自作の仕掛けを見てもらいますが、ダメ出しを食らいます。翁船長はかなりのご高齢で何を言っているかよく聞き取れないのですが、「この針じゃーおー、スズキは釣れねぇおー」と言っているらしい。あっという間に手作りの平打ちのスズキ針に換えてくれました。そしてその針を何本か包んで持たしてくれました。

<仁春丸 本日の釣り客は7名でした>


<仕掛け 針は船宿さんでもらった手製の平打ち>



仕掛けは10号の三日月錘と4号ハリス3mの実にシンプルなもので、これで最大5キロ超の魚を釣るのですから、面白くないわけがありません。

<リールはこんなの PE2号100m巻き>


カワハギ用です。みなさんこんなのを使っていました。

<竿はこんなの>

マゴチ用の20号負荷ですが、これではちょっと硬いかも。竿先がもっと細い敏感な竿の方が食いこみがいいと思います。竿の選択はかなり重要で他の竿で代用できるというものではありません。

<エビはこう付けるのがたぶん正しい>


この釣りのいちばんむつかしい点はエビの付け方でしょうか。さすポイントがピンポイントでこれより前(目側)にさすとエビが崩壊してしまい、後(尾側)にさすと脳みそ直撃で即死してしまいます。ご常連によればうまく指せば一日生きているよって言っていましたが、それって一日あたりがないことがあるということ???
こればかりは最初は船長に指導してもらいその後もなんどか常連さんにチェックしてもらったほうがいいでしょう。みなさんDEEPな方ですが、聞けばなんでも教えてくれます。


釣り方は簡単で錘を指示ダナまで卸し、ひたすら待つだけです。もちろんコマセの入れ替えも不要だし、誘いも必要ありません。飽きたからと言って竿掛にかけてはいけません。船の動揺で餌が踊り食いつかなくなってしまいます。
船の流し換えで回収する時以外は手持ちでじっと待つだけ。そうひたすら待つだけ。念を送ってもいけません、魚が逃げてしまいます。

さて、この日は快晴無風海上は蒸し暑いことこの上なく、釣っていると汗がだらだらと出てくる。この日ウイリーしゃくりやったらぶっ倒れていたかもしれません。
釣り開始間もなく、胴のひとが超でかいアジを釣りました。すると私の竿にもアタリが・・・
スズキのアタリは例外なく「コツ」という感じで小さく、しかし鋭く竿先が入ります。決していきなり竿が海中に突っ込むということはないそうです。この前アタリが来たらすかさず竿を下げてまっていると引きこみがあるはずですが・・・いなくなりました。
1回目はスカ。
するとしばらくしてまたも「コツッ」と来ました。さらに今回はググッと持ち込みます。
「よし、合わせだ」と思った瞬間・・・重みが消えました・・・
2回目 スカッ  ああ・・
トモの女性が1本揚げてその後長い沈黙に入ります。船上は灼熱でアタリもなく、頭がぼーっとしてきます。とにかく潮がながれず、風もないので船が動かない。一流しの時間がながい。マダイの経験から言えば、上げ潮の頭に一瞬チャンスがあるかもと思ってじっと待ちますが10時半(潮変わり10時)を過ぎてもアタリなく、これは・・坊主が頭にちらついてきました。ブログに坊主の言い訳をどう書こうかと考えはじめたそのとき、

竿先が「コツッ」と鋭く入り、すかさず立ち上がって竿先を送ると竿がしっかり入りました。ゆっくり竿をあげると確かな重量感「乗った!!」後はもう夢中でやりとり。
なんとか小型ながらも型を見ました。ことのきはみよしよりの3名に同時にアタリ。反対絃の方は5.6キロという超大型を釣りました。でもアタリはこの一瞬だけ、船上はもとの静寂にもどり沖上がりとなりました。

<やっとのことで釣った55㎝ 1.5キロ 小型ですが、引きはよかったです。>


結局、船中7名で4人が1本づつ。3名坊主が出てしまいました。
船長は食い渋りと言っていましたが、真冬のマダイ釣りよりはずっとアタリが多い印象です。この夏は後2回は行きたいですね。

ところで金沢漁港はあまり行かないのですが、結構よさげな船宿さんが多いです。家からも近いし要チェックです。

試作ソウダジャーキー

2010年07月23日 | 料理
この時期になると黒潮にのって東京湾・相模湾を制圧するマルソウダガツオ。
とりわけウイリー五目やマダイ釣りでは仕掛けをぐちゃぐちゃにし、仕掛けメーカーのまわしものとも言われております。
この魚、食べておいしければまだいいのですが、釣魚の中でも例外的にまずいといってもいいのではないでしょうか。
で、なんとか有効利用方法はないかと考えていたのですが、ビーフジャーキーみたいなひものはできないかとためしにやってみました。
今回は試作ということで、節取りしたソウダに塩と粗引きコショウをたっぷりかけ、夏の天日で1日半ほど干しただけです。

<試作ソーダジャーキー>



かるくあぶってたべると結構いけます。ビールのつまみにはなるでしょう。
もっと付けたれにこって甘みをつければ十分いけそうな予感がします。
こんど釣れたらやってみるつもりです。

明日は柳の下の○○○を狙いに行きます。

アジのマリネナンプラー風味

2010年07月20日 | 料理
イサキは小型でしたが、小型でもうまいのが剣崎のイサキ。
20㎝足らずの魚を無理して刺身にしました。
3枚に卸して腹骨のところで上下に切り分けるときれいに作れます。

<イサキとアジの刺身>

イサキはほんのり脂がのってそれなりにうまかったです。

アジの方はというと・・・脂がのっていません。
でかいので35㎝ぐらいあり、大きさは文句なしなんですが、釣れた時から真っ黒で細身、脂ががなさそうで案の定って感じです。でも脂がなければ足してあげればいいだけのことです。そこで、残りはカルパッチョにしました。刺身に作ったアジをならべ、荒引きの黒コショウと塩をして、オリーブオイルをかけ、刻んだパセリをちらせはハイできあがり。


<アジのカルパッチョ>



これはかなり人気ですぐになくなりました。


もう一品はマリネ。アジの切り身に塩・コショウし、小麦粉をまぶし、揚げたものを玉ねぎとニンジンの千切りと合わせたマリネ。
今回はドレッシングを一工夫し、ナンプラーを使ってみました。
ゴマ油、みじん切りのニンニク、鷹の爪の輪切りを器にとり、適度な塩気になるまでナンプラーをいれます。あとお酢を若干量入れました。

<アジのマリネナンプラー風味>


まあまあおいしかったです。
ナンプラーは味に変化をつけるとき使えますね。

でも、やはり30㎝級の脂のりのり剣崎ブランドイサキの刺身を肴に日本酒でいっぱいやりたかったですね。
それは来年かな。

7月17日イサキ釣り 試練の剣崎沖

2010年07月19日 | イサキ釣り
たまたまよい釣りが続いているからと言って、それが自分の腕が上がったからなんてゆめゆめ思ってはいけません。
きまぐれな釣りの女神がほほ笑んでくれているだけなのです。そう思い知らせてくれる漁場があります。ここ剣崎沖、松輪瀬です。

ここは関東でも好漁場としてよく知られていますが、実際自分はここでいい思いをしたことがありません。そうです今回も。
とにかく土日は船が多く、平日の釣果情報が全くあてにならないのです。

数日前まで、30㎝級のイサキがそこそこ釣れているという情報があって、土日に船が込んでも、まあ1尾ぐらいは釣れるだろうと踏んでいたのですが・・・
かなり控えめに目標設定しても、それでも読みが甘すぎました。


今回は常宿五郎丸からの出船です。
7時出船で7時半にポイント到着。とにかく船が多い、松輪を初め毘沙門、間口からの大小の船が狭いポイントにひしめいて、いやな予感がよぎります。
それでも、一ビシ目しゃくりの手を止めるいいあたりがあり、いきなり良型イサキかと期待させましたが、上がってきたのは大アジ。
その後もぽつぽつと大アジが遊んでくれますが、大イサキからのアタリはなく、結局小イサキが4尾という釣果に終わりました。

なんとなくそんな気もしていたんですが、悪い予感があたってしまいました。
他船でも大イサキあがるところはみれませんでした。

朗報といえば、近くを流すマダイ船で小ぶりのワラサが結構釣れていたことです。
そのうち、剣崎の船がワラサ船をたくさん出すようになれば、船もすいてもう一度
チャンスもあるでしょう。

リベンジするとすればその時でしょうか。

釣果:
イサキ: 14~20㎝ 4尾
マアジ: 30~35㎝ 12尾
マルアジ: 2尾
マルソウダ:1尾(調理用にキープ)


<手前4尾がイサキ>



やはり常宿は落ち着きます。はやくマダイがはじまらないかな。

スズキ料理第二夜(スズキのムニエルジェノバソース、スズキのパエリア風)

2010年07月14日 | 料理
第一夜は和風3品作りましたが、これは釣った当日で、魚がまだこちこちな上に、
料理人がへろへろになっており、かなりいい加減な料理になってしまいました。

翌日は日曜だったのでじっくり時間をかけて洋食を作る予定だったのですが、
午後の用事が長引き、調理開始が19時を過ぎてしまい、さらに息子が腹減ったと言いだした
ために1時間ぐらいで仕上げることになってしまい、結局いいかげんなできで、
品数も計画減ってしまいました。

1品目はスズキのムニエルジェノバソースです。
ジェノバソースは自作します。こちらのページを参考にさせていただきました。
このレシピ通りだと塩辛くなりすぎそうだったので、塩は半量にしました。
バジル、パセリ、松の実、粉チーズ、塩(半量)、ニンニク、オリーブオイルを分量通りミキサーにいれ
混ぜるだけですが、瓶詰めのものよりずっと新鮮で濃厚なソースができます。(ただしコストが高いです)

<ジェノバソース>



スズキは半身の腹骨をきれいに取り除き、10㎝ぐらいの幅に切り、塩、コショウ、して小麦粉をまぶします。
それを厚手のフライパン(家ではロッジ社のスキレットをつかっています)にオリーブオイルをたっぷり入れて煙がでるまでよく熱し、
その上にならべて焼き色を付けます。
とりわけ皮側は入念に焼きましょう。全体に焼き色がついたらなにしろ身の厚さが3㎝近くあるので、弱火にしてじっくり火を通します。
上からトングで軽く押してみてふにゃっとしていなければ、火が通っています。

<スズキのムニエルジェノバソース>


もり付けがちとダサイです。この場合、レモンはどこに置くのが正解でしょうか?どなたかアドバイスを。

味は最高でした。今まで作った魚料理の中でも3本の指には入るでしょうか。
なにしろ身が厚く、中にうまみをたっぷりと閉じ込めており、ソースとよくなじみます。
マダイは火を通すと身がやわらかくなりすぎてしまい、こうはいかないでしょう。
皮も癖がなく、スズキならではの料理と思います。ジェノバソースもいい塩加減で魚によく合いました。

2品目はスズキのパエリア風
パエリアはご存じのとおり、米を炊かずにパラパラに仕上げるのですが、そんな
ものを作っても誰も食べないので、炊き込みご飯風にしました。
イクマムさんの記事を何気に眺めているときにインスパイアされ、釣りに行く前から
スズキが釣れたらパエリアを作ろうと決めていました。

さて、釣り人が作るパエリアは出汁にこだわります。
3合炊くのに、66㎝のスズキの巨大な中骨全部と頭半分、はらみ半分を投下して出汁を
取るという物量作戦です。
アラで出汁を取る時は、血あいを歯ブラシやくしの先できれいに取り除き、熱湯をかけ、
さらに細かい汚れやうろこの残りを取り去ります。
それから鍋に入れ、使う分だけの水をいれて沸騰寸前の状態で30分ほど煮込みます。
灰汁はある程度まとまったらとりましょう。

<スズキの出汁>

この写真ではわかりにくいのですが、出汁の色は黄金色でこれだけ塩、コショウすればうまいスープができます。
この出汁2.5カップと白ワイン1カップを合わせ、これにサフランを入れていろがでるまで、しばらく置いておきます。
その間に、ニンニク1かけ、玉ねぎ半分をみじん切り、パプリカを細切り、アサリを軽くあらい、
エビの皮をむき、スズキの身をそぎぎりにします。
厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、ニンニク、玉ねぎをよくいため、さらに米3カップとざく切りのトマトをいため、
米が油をすったら、塩・コショウし、ワインと合わせた出汁をいれます。
ここにアサリ、エビ、パプリカ、スズキの切り身をならべあとはたくだけ。
んでできたのはこれ。

<スズキのパエリア風>



白く見えるのがスズキの身ですが、正直これはなくてもよく、大事なのは中骨でとった
出汁です。米の一粒一粒がスズキの1尾分のうまみをすってものすごく濃厚。それでいて癖が
なく、前にマダイでやったときより洗練されたうまみです。
うますぎる!っといってもいいでしょう。
具はあまりよくばると味に濁りがでるのでこのくらいがちょうどいいと思います。

なお、スズキのお伴はこれ
<キス宴会のときご近所からもらった白ワイン>



ワインのことはよくわかりませんが、かなりうまかったです。酒と肴がうますぎて嫁さんと2人で全部飲んじゃいました。
こうして日曜の夜がふけていきました。

(んで、例によって翌日頭痛>

スズキ料理第一夜(お刺身、塩焼き、あら煮)

2010年07月13日 | 料理
さて、釣ったスズキは2.6キロあり良型のマダイ、小ぶりのワラサ位のサイズです。
一晩では食べきれないので二晩に分けて食べました。

第一夜は和食編です。
ところで東京湾のスズキは多摩川河口とか京浜工業地帯を回遊しているため、
泥臭いとか油臭いというイメージがあり、コメントをいただいた方からもそれらに
ついての質問がありました。
結論からいうと今回の個体についてはその手の臭いは皆無でした。
魚自体の持つ臭いも少なく、マダイなどより魚臭さは少ないといってもいいくらいです。
これは正直意外でした。

まず、3枚に卸しますがこれが骨がかたくて難航。とくに腹骨が太く頑丈で、大出刃でも
なかなか切れず、苦戦しました。身はしっかりしているのですが、身割れしやすい個所が
あり、半身は残念ながら身割れしてしまいました。

で、まず刺身につくります。

<スズキのお刺身>



身は非常にしまっていて透明、脂ののりは少なくうまみも乏しいですが、癖がなく食べやす味です。
はら側の身は多少脂が乗っていておいしいです。臭いはまったくありません。
ただし、本来の食べ方は締めて2時間以内の死後硬直する前の状態で卸し、
あらいで食べるのが一番おいしいらしいです。そのためご常連はいけすで生かしておいて下船後に締めて
速攻で帰宅しておりました。次回釣ったらやってみたいと思います。

次は塩焼きです。半身を幅2cmほどに切り、塩をしてグリルで焼くだけです。
これはかなりうまいです。皮がカリカリして臭いがまったくなく、なんの抵抗もなく
食べられます。うちの嫁は魚の皮の臭いが気になり、塩サケでも皮を残しますが、
このスズキの塩焼きは残さずたべてくれました。身は脂が溶け出してうまみもありました。

<スズキの塩焼き>



和食編の最後はアラと大根の煮ものです。
レシピはぷくさんのを参考にさせていただきました。
身がしっかりしていて、おいしいですが、マダイと比較するとうまみとコクにかけ、
ややたんぱくな感じです。それでも日本酒の肴には最高でした。

<スズキのあらと大根の煮物>


スズキは初めて料理しましたが、癖がないものの全体的に脂がすくなく淡白な感じです。
もちろんまずくはないです。脂が本格的に乗るのは8月とのことです。
脂がすくなければ、足してあげればいいだけということで第二夜は洋食編です。
これはかなりうまかったです。

第二夜につづく・・・

7月10日 スズキ釣り ボーズ覚悟の八景沖

2010年07月10日 | スズキ釣り
なんだかんだと釣りものに悩み、アナゴにイサキにマダイにと天秤にかけた結果、
結局前々からやろうと思っていたスズキ釣りにしました。
某船宿で知り合ったご常連の「夏のスズキはタイなんか問題にならねぇほどうめえよ」
の一言で一度はチャレンジしようと思っていたのですが、やっている船宿も少なく、
それも出たり出なかったりで、決め切れなかったのですが、
10日11日と金沢漁港の仁春丸が乗合を出すとの情報がHPに出て、すかさず予約を入れました。
何しろ釣りもの、船宿、釣り場と全部はじめてづくしなので、前日に船長に電話して
道具や仕掛けの詳細をきき、釣り座も操船室の隣に入れてもらいました。

竿:マゴチ用の同調子20号、2.7m、リール:カワハギ用PE2号100m巻いたもの
おもり:三日月錘10号、ハリス:4号3m、針:スズキ針15号ヒューズ巻き
という道具だてです。

場所は八景から猿島の間のタナ20~30前後、もっとも浅い場所で7mでした。

<ポイント 猿島の近く25m前後>


で問題は餌付け
生きた赤エビを付けますが、針を刺す場所をちょっと違えると即死してしまい、
死んでしまうと食わないようです。最初は船長に付けてもらいます。

<エビ餌>


釣り方は上からタナをとる泳がせ釣りです。
船長の指示ダナにあわせあとは待つだけ。指示ダナは頻繁に変わります。
予想ではアタリもかなり少ないだろうと思っていたのですが、最初の流しでみよしの人がいきなり
やり取り開始、かなり時間をかけて2.5キロぐらいの良型ゲッド。
すぐにもう一人の人にもアタリがあり、ややこぶりをゲット。思ったよりアタリ多いな
と思っていると、とうとう自分の竿にもコツコツというアタリが・・・
なんとも言えない緊張感・・糸をいくぶん送り気味にするとぐぐっと引き込みがあります。
魚の重みを感じながらゆっくり合わせを入れると確かな重量感、至福の感触です。

キタ━━━(゜∀゜)━━━!!

最初引きはそれほどでもなく、らくらく上がってきたのですが、これはフェイクで
5mほど巻くといきなり軟調の竿を弓なりにして激しく突っ込みます。
あまりに首をふるので針がはずれるんじゃないかとひやひやしながらやり取り。
これは楽しい。何度か糸を出して、最後は船長にすくってもらいました。

<うれしい初スズキ>


結局、自分はこれ一本でした。
あとはアタリ1回、アジのばらし1回。
しかして、左みよしに陣取ったスズキ釣りしかやらないというご常連はこの後連釣して
6本。さすがです。もうお一方が2本。

自分はスソでしたが、ボーズ覚悟だったのでともかく顔見れてよかったです。

<66㎝ 2.6kg スズキ どうやって食べようか?>



この釣りは病みつきになりそうです。この夏はカツオが来るまで通うかもしれません。
仁春丸さんは船長も親切でとてもよい船宿でした。



シロギスの天ぷら、マリネ、炊き込みご飯

2010年07月02日 | 料理
さてさて、シロギスフルコースの続き。

(4)シロギスの天ぷら盛り合わせ
なんといっても、シロギスといったら天ぷらをはずすわけにはいかないでしょう。
前回マダイでチャレンジして、衣が薄かったので、今回はやや濃いめにしました。
粉と卵とき水の容積比で1:1。当然卵とき水は氷で冷やしボール自体も氷水に浮かべて
常に低温を保つようにします。
ネタがシロギスだけでは飽きると思い、エビ、シイタケ、のり、ししとう、なす、オオバ
を同時にあげました。そうそう、メゴチもね。



前日にYoutubeで揚げどきの音や衣の加減などをしたしらべした結果かどうか、
前回よりだいぶ上達して、カラッと上がりました。まず、上出来でしょう。
点数は80点ぐらいはあげてもいいかも。
お客の人が天ぷらを噛んだとき”さくっ”という音がして、思わずニヤリとしました。
お店で食べるみたいとも言ってもらいました。
ただ、時間が経過すると衣がへなっとなってしまい、もうちょっと工夫が必要ですね。
なにかノウハウあったら教えてください。


(5)マリネ
小ぶりのキスの松葉作り(でいいのか?)に塩、コショウして小麦粉をまぶして
揚げ、玉ねぎ、パプリカ、ニンジンの千切りをドレッシングを合わせる。
最後にパセリをちらせばOK。
ドレッシングはオリーブオイルに塩と粒コショウを入れ、酢を足して好みの味にする。
便利酢をちょっといれるとマイルドになります。酢の酸味が強烈なので、
酢をいれすぎないよう注意が必要です。




そこそこうまかったですが、なぜか残ってしまいました。
翌日も食べたけど、味が染みておいしかったですね。

(6)シロギスの炊き込みご飯
タイ飯のシロギス板ですが、これが意外にうまい。タイとちがい脂がすくなく、
さっぱりとしていてうまみは豊富。3合炊いたのですが、5人で全部食べてしまいました。
作り方は簡単でシロギスの中骨と頭で出汁をとり、研いだお米の上に三枚に卸したキスの
身をならべ、刻んだしょうがをちらして炊き込みます。
このさい、パックだしと昆布を入れてさらにうまみを強化します。残った出汁はみそ汁にしました。


(7)骨せんべい
小ぶりのキスの中骨を選び2度揚げするだけ。
あげたら塩をして食べると最高。
これも好評でした。


宴会は夜が更けるまで、盛り上がりました。
入れ食いを楽しみ、隣人と酒を酌み交わし、この上ない休日でした・・・
沖釣りはやっぱ最高の道楽です。

(が、翌日がちとつらかったです。)

※五郎丸の管理人さんへ
リンク貼っとくのでみてたらコメントおねがい。
コメントしてくれたらイサキ行きます。



シロギスの刺身、酢締め、干物

2010年07月01日 | 料理
さて、シロギス料理。第1回は刺身と酢締めと干物です。

(1)刺身
刺身は3枚に卸し皮を引きます。今回はあまり大きなシロギスがいなかったので、
小骨を取らずに作りましたが、食べてみると若干ながら小骨の感触が残ってしまいました。
骨をきれいに抜くか、糸作りにした方がよいでしょう。
皮引きは柳刃では鋭すぎて皮がすぐきれてしまうので、ぺティーナイフでやりました。
それでも歩留まりはよくなかったです。
お味はほのかな甘みが感じられる上品なもので、お客さんからも好評でした。

<シロギスの刺身>


(2)酢締め
小ぶりのシロギスを3枚に卸し、軽く塩をして、2時間ほど置き、酢で付けて3時間ほど
置いたものです。通常の酢だけでは酢の酸味が支配的になるので、便利酢という甘酢を
1割ほど加えてまろやかにしました。
酢に付けるときは、上に酢で湿した昆布を置いて、昆布の香りを付けてみました。

<シロギスの酢締め>



これはかなり好評であっと言う間になくなりました。
日本酒に非常によく合います。便利酢を加えたので甘みがやや人工的になった感じが
しますが、マイルドになることは確かです。みりんでもいいかもしれません。

(3)シロギスの半干し
松葉作りにした小ぶりにシロギスを海水ぐらいの濃度の塩水に1時間ほど漬け込み、
水分を丁寧に拭いて、半日ほど天日にあてたものです。
これをあぶらないで生でたべると生ハムのような触感でほのかにあまく、たべると最高にうまいです。これまた酒の肴に最高。

<シロギスの干物、干す前です>



ところで、五郎丸の管理人さん、見ていたらコメントくださいね。
マダイが始まる前にイサキかハナダイいきますよ。