マリーのアトリエ

札幌時計台近くのハンドメイドショップ、マリヤ手芸店のスタッフブログです。

マトリョーシカのミニ額

2011-09-22 06:53:35 | 刺しゅう・レース編み


この前、赤いトナカイさんを入れた
金のミニ額に・・・




今度はマトリョーシカを刺して・・



入れてみました
なかなか可愛いです
今回は28カウント(1cmに11目)麻の布に刺してみました

金の木製ミニ額(内径8×8㎝)は、735円で限定発売中!




マトリョーシカの図案は、
こちらのクリスマスの本に載っていますよ~

「Noel Mgique」~2100円




只今、刺しゅう材料売り場ぼカウンターでは、
クリスマスの図案集を見やすく並べています
そろそろクリスマスの準備も本格的に始めなくちゃね




クリスマスの見本作品も展示しています

札幌は急に寒くなって、一気に秋の気配が深まりました
ついこの間まで30℃近くあって、暑い~って言ってたのに、
もう、あっという間に冬になってしまいそうです


コメント (3)
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「押絵と旅する男」

2011-09-18 20:16:15 | 物語の中の手仕事
物語の中の手仕事

江戸川乱歩「押絵と旅する男」



押絵が出てくる文学作品、江戸川乱歩の短編小説
「押絵と旅する男」をご紹介しましょう。

押絵の中の美しい女性に恋焦がれるあまり、
自ら押絵の中に入り込んでしまう男の物語。

望遠鏡で町を眺めていた時に、
一瞬目に映った美しい女性・・
彼女に一目惚れしてしまった青年は
一生懸命彼女を探し回ります。
しかし、やっと見つけたその女性は、
「のぞきからくり」の押絵の人形だったのです。
それでも彼女をあきらめきれず、
青年は、弟に望遠鏡を逆向きにして自分を
見てくれるよう頼み、人形のように小さくなって
押絵の中に入ってしまうのです。
押絵の世界で恋焦がれた女性と恋人同士になり、
幸せな時が流れていくのですが・・




この小説が発表されたのは1929年のこと。
この当時、いかに「押絵」が人々を熱狂させる魅力を
持っていたかがわかります。
青年が一目惚れするほど美しく精巧に作られた押絵細工・・

「押絵の細工の精巧なことは驚くばかりであった。・・・・
娘の髪は、ほんとうの毛髪を一本々々値えつけて、
人間の髪を結うように結ってあり・・・
娘の乳のふくらみといい、腿のあたりのなまめいた曲線といい、
こぼれた緋縮緬、チラと見える肌の色・・・」


まるで生きているかのような押絵細工を
「のぞきからくり」のレンズの穴から覗いてみたら・・
押絵の立体感とあいあまって、3次元の別な世界が
広がっているように見えたことでしょう。
現代なら、バーチャルなゲームの世界の美女に一目惚れして、
自分もゲームの中に入り込んでしまう感じかしら?




押絵の中の二人は・・
やがて何十年もの歳月が流れ、額や背景の紙はすすけ、
鮮やかな着物は色あせてしまっても、押絵細工の女性は
いつまでも若く初々しいままなのに・・・
もともと人間であった青年はやがて皺だらけの老人に
なってしまうのです。

人の手になる細工物が長い年月を経た時の、ある種の怖さ。
いつでもリセットできるデジタルの世界では
表現できない、残酷で幻想的な怪談物語です。

「押絵と旅する男」はこちらから読むことができます。
興味のある方はどうぞ。
今はインターネットで無料で小説が読めちゃうんですね。
デジタルな世の中はやっぱり便利です。

※写真はすべて「野村サークル50周年展」の作品です。


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押絵のお話

2011-09-18 11:43:38 | 和風手芸


現在開催中の、「押絵・羽子板 野村サークル50周年展」では、
迫力のある大きな押絵作品も展示されています。
綿を入れて、膨らみをつけた布を重ねて作る押絵作品。
平面的な絵を、立体的に奥行きのあるものに見せようと
工夫された、日本独特の手工芸作品です。
今も職人の方が羽子板などを作っていらっしゃいますが、
昔は美術工芸品として高く評価されたようで、
名人の手になる精巧を極めた作品は、
贈答品として重宝され、また神社仏閣に奉納されたりもしました。

今も3D映画が人気なように、
普通の絵よりもリアルな世界を表現できる押絵は
大正時代から昭和にかけて大変人気があったようです。
小説などにも登場していますので、ちょっとご紹介しましょう。




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押絵・羽子板展

2011-09-17 04:30:51 | 和風手芸


マリヤ手芸店のギャラリーでは、
「押絵・羽子板 野村サークル50周年展」を開催しています。

サークルのみなさんがこれまで作ってきた作品の、
集大成ともいえる展覧会です
丹精こめて作られた、押絵、羽子板、木目込み人形が一堂に会して、
それは華やかな会場となっています




サークルの主催者、野村佳代さんです。
優しそうで穏やかな、可愛いおばあちゃまです
「恥ずかしいわ~」とおっしゃってたけど、写真を撮らせて頂きました
白髪に映える素敵なドレスをお召しで、とてもお綺麗でしたよ
マリーもこんなお婆ちゃまになりたいわ~

この日は初日だったので、サークルのみなさんが集まって
楽しそうに歓談されていました
中には94歳になられる方もいらっしゃいましたが、みなさんお元気
手作りは、元気で長生きの秘訣ですね




歌舞伎の一場面や美人画、縁起物などを題材にした、
豪華な押絵の羽子板
女の子が生まれた家に送り、お正月や節句に飾られました。




押絵細工を幾重にも重ね、立体的に見えるように作られています。
元祖3Dアートかもしれませんね






押絵の額も、丹精込めた作品が多数展示されています。
畳の半分はあろうかという大きな作品もあって、
見ごたえがありますよ




来場された方には、小さな小物をプレゼントしてくれるようですよ
マリーも貝のお細工をいただきました。
端切れも大事に使って、こうした小物を作っていらっしゃるのでしょう

羽子板や押絵、木目込み人形が、
これだけたくさん集まった展覧会は滅多にないと思います。
年々作る方が減ってきているので、貴重な機会ですよ。
9月20日までですので、ぜひ足をお運びくださいね

「押絵・羽子板 野村サークル50周年展」
マリヤ手芸店3階ギャラリーにて開催中
9月15日~9月20日(10時~18時 最終日は16時まで)


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大図まこと クロスステッチキット

2011-09-13 05:09:36 | 刺しゅう・レース編み




男性のクロスステッチ作家、
大図まことさんのキットがDMCから発売されました
はがき大に小さなモチーフが並んだ、楽しい図案です
そぞれのモチーフを応用することもできますね
ロボットや恐竜のおもちゃ、のりもの、
みんな男の子がす好きそうなアイテムですね
形もなんだかデジタルな雰囲気

大図まこと「ぼくのクロスステッチコレクション」~各1050円

※日本限定発売の商品です。




このキットにピッタリの、はがき大の額も発売されました
男の子には元気なブルーが似合いますね

はがき大の額 木製~630円






大図まことさんは、めずらしい男性のクロスステッチ作家として、
「ステッチidees」などでも紹介されていました
男の子が好きな物にこだわった、
男性ならではの雰囲気がユニークですね


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