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バリ取りと糸面取り

2010年09月02日 | 精密板金 技術
精密板金の丸井工業

―ISO9001&ISO14001取得 若さとパワーで革新を続ける企業です―


図面の注記などにある”糸面取り”の指示についてです。

神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。

製作図面の中に”指示無き角部は糸面取りの事”とか”バリ無き事”などの注記が入っている事があります。これはNCT加工機やシャーリングなどで材料を切断した際に切り口に鋭角なエッジが出来てしまうのでそこで怪我などをしない様に処理をしなさいと言う指示です。この様な指示が図面にある場合、工程が進んでからではバリを取り除くのが難しい部分も出てくるので、NCT加工(抜き加工)が終わった状態でバリを取り除き次工程に回します。

バリを取り除く方法は「バリ取り機」と言う専用の加工機やヤスリを使うなどその方法は色々ありますが、大抵の場合はバリを削り取る形をとっています。丸井工業の場合はバリを削り取るのでは無く、NCT加工機の金型のクリアランスを適切に調整し加工機内でバリを潰す事によってバリを取り除いています。


精密板金 丸井工業 取り組み
▲ 表記の仕方は色々ですが角の仕上げについては”糸面取り”と言った表現が一般的です


精密板金 丸井工業 取り組み
▲ 板厚2mmの材料を使って100×100mmの板をNCTで抜いてみました


精密板金 丸井工業 取り組み
▲ ヤスリを使った一般的な方法でエッジ(赤矢印)部を軽く丸めました(下写真)


精密板金 丸井工業 取り組み
▲ 矢印部のエッジが白く光って見える部分が糸面取りです
(追い抜き跡を削ると全体が光って見難くなるのでそのまま残しました)


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