板金材料の縁に近い圧入加工について。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)公式ブログです。
「精密板金について」「精密板金加工とは」など、精密板金加工全般について丸井工業の事例などを含めて紹介致します。
精密板金加工は、薄い板金材料(鉄板・アルミ板・ステンレス板)を曲げたり溶接して、いろいろな形の物を作ります。出来あがった物には電子部品や電子基板などをネジ(ビス)で組み付けますが、そのネジを直接板金材料に取り付ける加工があります。これは板金材料に下穴をあけてその穴に専用のネジを打ち込み固定する圧入加工(カシメ加工)の一つでスタットネジ(カシメネジ)などと言っています。板金に直接ネジが付いている状態で配線や組立作業が出来るのでとても便利な加工方法ですが板にネジを押し込むという特性上押し込んだ時の圧に耐えるだけの板がネジの周りに残っていなければなりません。写真の様に切り口からギリギリの位置にスタットネジの加工指示がある場合、スタットメーカー推奨の圧を掛けると周辺が大きく変形してしまうので余肉を付けて加工後に切断をするという方法をとります。これはあくまでもお客様の了解を得た上での加工です。極端に板の縁に近い場所にスタットネジを付ければネジを押さえている周りの板金材料が少ないので取れやすい事は確かです。できればこのような設計は避け頂けられた方が良いと思います。
▲板厚1mmのアルミ板とM3スタットネジです ネジのフランジ部分が板に食い込み固定されます
▲ スタットネジの位置は板の縁から5.6mm 板の縁の変形が起こり始めるギリギリの位置
▲ スタットメーカーの推奨圧で加工 微量ですが板の縁は変形します(膨らみます)
▲ 板の縁から2.5mmの位置に加工した場合 極端に膨らんでしまいます
▲ 板金の変形を押さえる為に余肉を付けスタット圧入後にこの部分を切断して整えます
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「圧入」 をテーマにしたブログ一覧
☆ ブログのランキングに参加しています ☆
気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチ(コチラのバナー)→ を押して頂けると嬉しいです。
1回のポチで1票が入ります。注)1人1日1票なので日を改めて押して頂ければさらに1票が入る仕組みになっています。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp e-mail
プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2008-2013 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業㈱に帰属。無断転載禁止)
サムネイル(縮小版写真)で精密板金ブログの写真を一覧することができます
・Google画像検索による精密板金の丸井工業ブログ掲載の写真のサムネイル一覧です。このサイトに掲載されている写真のイメージ把握にお使いください。 >>サムネイル(縮小版写真)で精密板金ブログの写真を一覧する |