先週末はメルリンさん、Gullさんと品川でプチオフ会
でした。
お二人にはこれまで何度もお会いしておりますが
オオクワガタブリーダーではスター的存在。
あらためてメルリンさんには採集好き少年の
延長であるかのように純粋で野性的な感性を。
Gullさんには社会人として揉まれてきた
厳しさと明確なビジョン、コミットメントを。
短い時間でしたが今後のブリードに関する
話も色々とさせて頂き。
楽しく有意義な時間を共有させて頂きました。
そうそう、今秋に開催予定のブリーダー交流オフ会。
そのオフ会名を前回ブログ上で募ったところ、
以下16もの候補が集まりました。
1.「DO-KUWA」
2.「多くは(オオクワ)語ります!」
3.「night forest 」
4.「●●オフ会2015」
5.「オオクワaward・2015」
6.「BE KUWAiet! 」
7.「チョネっと待ってお兄さん in ⚪︎⚪︎」
8.「オオクワなかまの会」
9.「森夜会へようこそ」
10.「dorcusギネス品評会」
dorcus Guinness competitive show
11.「国産オオクワガタコンテスト」
クワコン
12.「オオクワガタブリーダーズミーティング」
Bleeder's meeting of Dorcus
by BE-KUWA BMD会
13.「目指せ!! ギネスのオフ会」
Off meeting of the Aim !! Guinness
14.「国産オオクワ好きが集まる会」
Off meeting Dorcus likes gathering
15.「おいらが一番!品評会」
I top !! competitive show
16.「秋だよ!! オオクワブリーダー全員集合」
Autumn's !! Dorcus bleeder, Everyone Atsumare
皆さん、なかなかのコピーライターっすね
いいんじゃないでしょうか。
『品評会系』ですが、当日は自慢個体の持参をと
考えておりますが、酒宴の席につき持ち込みに
ついてはリスクが生じますね。
大切な個体を持参したくない方もいるでしょう。
そこを踏まえると交流会的なお題目が適当か。
『日本語名の方が分かりやすい?』
編集長からそんな意見もありましたが、
引き続き今週末24日まで応募したいと思います。
『このオフ会名はイチ押し!』
そんな意見もお待ちしております。
応募の中から『交流オフな会名』を決めちゃいます。
発表は次回ビー・クワ56夏号
そうです。
正式名称として、ビー・クワに告知掲載をしたいと
添加剤その2
その前に菌糸ビンで幼虫を大きくさせるには?
諸先輩からの情報、そしてこれまでのブリード経験
を踏まえ考えると、結局のところ良好な居食い状態
を形成しそれをいかに維持出来るかどうか。
暴れずに周囲の餌を効率的に食べ、栄養価が落ち
てくると、徐々に移動するイメージ。
ビン内食痕の鮮度が保たれ、木材(オガ)、菌糸、
糞を咀嚼しながら少しづつ拡大した状態。
常に新しい状態の良い餌が存在する環境ですね。
拡大居食いがベストかと。
また明らかに栄養的に偏っている木材から
有機窒素(アミノ酸:窒素源で蛋白質のもと)
を生合成している。
また空中窒素も昆虫消化管内細菌により固定して
おり、それにより出来た窒素化合物は、上記の排泄
リサイクルで無駄なく自己の成長に利用している。
この空中窒素固定、排出窒素の再利用で、窒素不足
の環境でもタンパク質を作り出せている。
また菌食者として菌糸自体も栄養源として利用している。
それでもより大型化を目指す中で添加剤の役割は大きく。
また分解しやすいものもあるためリスクとして雑菌の
発生源にも繋がる。
居食い状態を維持させるべく、喰い続けさせることが
出来て、微生物に分解させずにクワガタ幼虫自体も利
用できる明確な成分をもった添加剤があるのでは?
適正量がピタリと合えば爆発するのではと・・・
炭素比・C/N比とは
炭素比・C/N比とは、有機物などに含まれている
炭素(C)と窒素(N)の比率(重量比)のこと。
農業において堆肥の性能を示す指標として用いられています。
平均的な畑地土壌のC/N比は12前後。
概ね20を境にして、多種の微生物が存在する好気環境で
炭素源に比べ窒素が多い場合(C/N比1~19)微生物は
アミノ酸から窒素を切り離し、有機酸を作り出しエネルギー利用し
有機窒素をアンモニア等の無機窒素に変えます。(無機化)
反対に炭素源に比べて窒素が少ない場合(C/N比20以上)
土壌から窒素が微生物に取り込まれる(有機化)
C/N比20がどうして分岐点かというと、細菌の菌体成分
C/N=5程度で、菌体の合成や代謝でエネルギーを
消費すると、その資源としてC/N=20で構成される場合に
炭素と窒素を共に無駄なく使える最適値らしく。
農作物の生育には10~40程度が適正値とされています。
有用なバクテリアや菌などの活動が盛んとなり、有害な
微生物の繁殖を抑え農作物への被害を抑制できる。
またC/N比が10以下の高窒素状態の場合、微生物の
バランスが崩れ病害が発生してくると言われています。
よくミミズがいるのは良い土壌であると言われますが、
これはミミズが土壌のバクテリアを良く食べている。
=バクテリアの活動が盛んであることがいえます。
C/N比ですが
腐朽材は150程度。
未発酵オガマットは数百程度。
おがくずは樹種にもよりますが数百~1000と非常に高い。
菌糸自体のC/N比は10程度。
菌床飼育の場合、菌糸が伸長するための最適なC/N比は
20前後といわれています。
カブトムシの幼虫は基本マット飼育ですが、
ある程度発酵が進んだマットでないと成長しないようです。
また逆に、発酵が進みすぎたマットの場合、突然拒食症に
陥ることも。
これはカブトムシの幼虫の場合C/N比がある値よりも大きい
場合エサとして適せず、幼虫が好む「適正値」がやはり
存在すると考えられます。
カブトムシはC/N比10~100前後が可食の範囲のようです。
クワガタの適正値はどうでしょうか?40~70程度
別の観点では、菌糸ビンに使われる白色腐朽菌は
養分を他の菌に支配せされぬようガードしながら
生長しますが加水分解が進み劣化していくと
ダニやセンチュウが目立つようになります。
このダニやセンチュウが好む状態は15~20程度。
逆に考えればダニ・センチュウなどの雑虫が発生して
いる菌糸ビンのC/N比は20以下になっていると考えられる。
これらにより気がついた点
C/N比の値が低いと分解が早まるため、持ちは悪くなるが
窒素量も多いため(タンパク質含有量も多い)成長過程として
1本目への高添加は有効ではないか?
正直なところ、ボトル劣化によるためかセンチュウが
フィルターに発生したケースがありました。
これも窒素分が少ないC/N比20以下といった見方が出来ますね。
堆肥原料成分解析表や、原料成分表などにより、添加剤の
C/N比は算出が可能ですが、オガ粉の養分量に大きな差が
あるため正確な適正量がもう一つピンときません。
ただこのような情報を集めていく過程の中で、有効な添加剤
の存在が少しづつですが見えてきたことは大きいかも
しれません。
続く。