悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2017年振り返り

2017年12月30日 23時07分31秒 | オオクワガタ関連の話題








2017年も残り僅かとなりました。
皆さんにとって今年はどんな年でしたか?
毎年のことですが最後に今年一年を振り返
る備忘録記事です。

今年は年男で入社25年目となる節目の年。
次の6年周期初年度と位置付け、3年間で
まずは新たな土台づくりを。
そのスタートの年でしたが、大きな変革
へのうねりを感じる年になりました。


特に本業はテレビCMでお馴染み大型家具
チェーン店の都心出店ラッシュが相次ぎ、
その影響で既存得意先の集客数が減少。

またこの近年好調だったインターネット
販路も直送運賃の値上げによる経費増で
売上も落ち込み、更に在庫問題も噴出。
モノよりコトへ。国内マーケットは特
に耐久消費財の買い控えが顕著に。

次から次へと難題が立ちはだかる。
既存のやり方では、愚直に続けていくこと
だけでは通用しない激変する市況へ。
まさかこの部署で今年5名の送別会を行う
ことになろうとは・・・



数字にとらわれ過ぎず、数年サイクルで
じっくりとやっていきたい。
人と比べることなく、やりたいように。
欲張らず、焦らず、愚直に信念を持って。
趣味では経過を大切にそうありたい。
年始に掲げた抱負が響く1年になりました。








そんな激動の今年1年を振り返りますと・・・

・1月




ビークワ企画・三大大型血統飼育研究室交換。
1本目期待値の高い幼虫が、2本目でその大半
が体重を落としてしまう残念な結果に。
反省から始まった2017年ブリードでした。

この原因は明確です。
自動エアコン管理・加湿器の設備に慢心し
忙しさにかまけてしまった結果ですね。
初めて使用する無人ブリードルーム。
その環境特性が分からず、菌糸の特長を理解
せずにブリードのトレンド”触らずべからず”
の暗室と放置。それはナンセンスでした。

温度管理も、色々な対策も後手後手に。
それでもどうにかなるだろう・・・
安易に考え失敗、こうしてはいけない。
ブリーダーの悪い手本を示すことに。

 

 


その翌週は、自己ブリード分の交換作業。
2016年度・3本目への交換その1
2016年度・3本目への交換その2
2016年度・3本目への交換その3

ブリードスペースを設置し5年目。
こちらは40gが二桁に届く過去最高の経過。
期待の反面で無事に羽化させることが出来る
のか? 後に新たな課題を残すことに。
振り返れば波乱の年に相応しいスタート

 



 

 


1月は主水さん新居へ。お祝いを兼ね噂の
新ブリードルーム訪問もありました。
エアコン2台、強制換気2基、24時間換気が
ブリ部屋に装備され、その他窓にはスタイロ
フォームで断熱処理を施し、更にブリ部屋の
隣に資材棚、洗い場ですから。
奥様をどうやって口説き落としたか?
構想から6年目の具現化だけあって凡ゆる
最善策を優先させた理想の飼育部屋でした。


本業では久しぶりにテレビショッピング
への採用が決まりオンエアが。
『汚れが落ちやすいベルギー高密度ラグ』
実演デモレーション!
今回は出演しませんでしたが・・・



 



・2月3本目への交換実績データ
グラフ化📊し整理を終えノンビリしていた
休日、レルさん突然の訃報が届きました。


レルさんとはちなみさん主催のオフ会。
2012年3月、関東大鍬形研究会からの
お付き合いでした。紳士で飾らずに面白い。
他愛ないことに興味関心を抱きそのネタに。
それがPleasure Dorcus レルさん。
大型血統全盛の中にあってもそこは一切
興味を示すことなく飼育用品に拘り続ける。

独自の世界観を持ち、立ち位置を弁え、
首尾一貫したその姿勢。
尚且つ常にユーモアを求める方。
私もボケないといけないというね・・・
当時のオフ会はいつもそんな雰囲気でした。



レルさんの名刺からしてこれですから。
”宴会部長代理補佐”って・・・

それならばと。瞬時の状況判断が営業嗅覚。
もうトコトンふざけてやろうではないかと。

当時レル会長のPleasure Dorcusブログ
コメントでは暫くの間「妄想ガールクミ」
という架空の人物を登場させた物語を続け
ていました。
人様のブログコメでは初めての試みか。

そんなおふざけが過ぎることも、快く受け
入れるレルさん。これ程遊び心を持つ心の
広いおじさんはおさるのジョージの黄色い
帽子のおじさん位しか他に知り得ません。

昨年の6月クワガタワイワイvol2には2人で
参加しましたねぇ。
その後8月にはレルさん、じろうさんと
3人で神宮球場で野球観戦。

2012年3月、初めてレルさんとお会いした
のがじろうさん上京を兼ねたオフ会。

9月のNIGHT FORESTにもご参加下さり
色々と至らぬ私のフォローを自ら率先し
裏方に徹し、色々と協力下さいました。


じじいになっても、皆で集まってワイワイ
と楽しいお酒を酌み交わしたい。
そう思い、そう信じていた大切なクワガタ
繋がりの友人。
歩んでいく人生そのものを、力まずに自然
体で満喫され、そんな生き方に憧れ、尊敬
する人生の先輩。
本当に良き出会いでした。
あらためて寂しさがつのります。











覚悟を決め今年はトップギアで邁進しよう。


その後2017年ブリードの組み合わせを決め
ビークワ企画・大型三大産地企画の継続、
即ちリベンジの決断を決めたのち、久留米
バトル・KLB・NIGHT FOREST次から次へ

何事も興味を持って楽しまないと。
一度キリの限りある人生。
そう決断した今年の2月でした。

 




・3月
企画を立ち上げた、KLBの取りまとめに
注力しています。

 

 

また3月末の1週間、当ブログ累計100万PV
を控え、ブリード当初からこれまで6年間の
振り返り記事の毎日連続投稿がありました。


・100万PVカウントダウン・振り返り2011年

・100万PVカウントダウン・振り返り2012年

・100万PVカウントダウン・振り返り2013年

・100万PVカウントダウン・振り返り2014年

・100万PVカウントダウン・振り返り2015年

・100万PVカウントダウン・振り返り2016年

 

 

 

 

 



・4月
レルさんを偲ぶ会を開催


ようやく酔いどれさんに初めてお会いする
ことに。
あの騒動以来、酔いどれさんなりの考えで
オフ会を始め、この趣味を盛り上げられて
いることは存じておりました。
いつかお会いする機会が来るだろうと。

これも”酔いどれ会”と”NIGHT FOREST”
どちらもご参加されたレルさんが繋いで
くれたのでしょう。

ちなみさんのブログ を拝見し、あらためて
そう思いましたね。

ちなみさん、karaさん、paxさん、ホリペン
さん、セバスちゃんさん。
悪友で面倒くさいkazさんと一緒に。
また愉快なメンバーにお会いしたいものです。


 




・5月
GWに箱根へ一泊旅行の家族サービス。

 

 


産卵セットでは”産卵材検証”を行いました。

 

そして今年恒例かっつさんプレ企画に参加。
応募総数を競い合ったライバル?
元木さんとの交流が深まりました。
いつもエンジン全開バリバリ、エネルギッシュ
な方。周りを元気にしてしまうという。 凄い方です。

 




・6月
自己ブリードはいよいよ羽化ステージの
重要な時期に。

 

 

 

 

そしてビークワ三大大型血統企画の様々な
交渉ごと準備段取りが続きます。

600頭分の菌糸を全面的に協力して下さる
ドルビーインセクトへの手配と納品段取り。
当日一斉投入の他今年は羽化個体掘り出し
もあるわけですからね。

そして肝心要の幼虫採取。
二つを合わせた割り出し予定数は400頭。
取れぬ場合を想定し産卵セット数を準備
してはいるものの、結構なプレッシャー
なんです。
どうにか無事に2017年をスタートするこ
とが出来ました。



 

 

 

 


・7月
6月後半から7月にかけビークワ企画分作業
が続きます。しかし羽化個体掘り出し作業
はショックでした。★の数がとんでもない。
流石にメンバー間でもどうするんだと。
険悪な雰囲気にもなりますよね。
まぁ結果として受け止めるよりないと。

そして本業では遂に物流会社から直送運賃
改定による大幅値上げが始まりました。

 


色々と厳しい難題か続いていた頃でしたね。
そんな最中、7月は3年振りの沖縄旅行
実は裏ではギリギリまで行けるかどうか?
次女が旅行前に風邪を引いて熱が下がらず。
こればかりはどうしょうもないか。
旅行中止の覚悟もしていました。

こちらはなんとか無事に行けることに。



久留米ではskipさんが88.4ミリ完品羽化を
達成。マツノ11-8の血が入らず、久留米累代
ブリーダーからの特大羽化。今後更なる久留米
の可能性を示した価値ある1頭だと思います。

 

 

 

 

 

・8月
正式に参戦者の決まったKLB
次は閲覧側、応援側も楽しめる企画を!
そう上位入賞者予想を企画しています。

 

 

 

 

 

こちらは負のスパイラルを断ち切るべく
そして久留米を盛り上げたい!
そんな意気込みもあって、力が入ります。
その甲斐あって合計で109名の予想者が
集まりました。

ただ長丁場のKLB。
既に予想したことも忘れている方が
多いかもしれませんが・・・


そして8月は自己ブリードの羽化報告記事
を発表しています。羽化個体撮影のため、
8月は早起きが続きましたね。
ウチは残念ながら目標とする88ミリの達成
は翌年以降に持ち越しに。

 

この月はオオクワブリード大型血統で
一時代を築いてこられた、マツノインセクト
代表松野更一さんが逝去されました。

オオクワブリーダーにとっては特別な
象徴的存在の方でした。

哀悼の意を表します。
今後は2代目が先代の意思を受け継いで
くれます。価値を高めていきたいですね。

 

 

 

 




・9月
KLBが落ち着き、NIGHT FOREST.vol4
告知を開始します。

 


まぁ我ながら次から次へと。

この間には残っていたビークワ企画分の
掘り出しやその販売、そして各方面への報告。
反省会などがありましたからね。

途中NIGHT FORESTが絡む騒動もありまし
たが正直なところ当時は色々やることが多く
て、悩む暇はありませんでしたね。

ただ楽しくやるためにこそ、皆が納得して
続けていくため、優先すべきことがある。
そんな考えでした。
人はその立場、考え方によって意見は様々
あると思います。


また久留米ブリードの第一人者。メルリン
さんが戻し交配から88ミリサイズの羽化
報告がありました。

メルリン血統メインの累代ブリーダーとし
ては、こちらも非常に嬉しいニュース。
次に続いていきたいと! やはりメルリン
さんに熱くなっていただかぬことには
久留米はやはり盛り上がりません。😄

 

 

 

 



・10月
特に前半戦は地獄のロード。
忙しさのピークまさに時間との戦いでした。
自己ブリード2本目への交換ののち、
ビークワ共同企画分の計600本の2本目
菌糸ビン交換作業を行っています。
今回は交換作業協力者をTwitterで募り
有志メンバーの他に彩川さん、カレントトワ
さん、takukuwaさん、いたずらぼうずさん
の4名に助っ人として協力いただきました。

初日には大阪からドルビーインセクト稲飯
代表にも参加をお願いし、ブリードルーム
の見学、交換作業の協力いただきました。


 

 





・11月
NIGHT FOREST vol4



を開催。
今回も4年連続参加して下さる方。
同窓会的な。
そして初めてご参加くださる方。
特に若い20代のブリーダーが増え、また
カレントトワさんの声掛けでTwitterで
ご活躍されている方々の参加も多く、
ありましたね。
受付とプレ企画の進行は、リアル女子
オオクワブリーダー
”クワガタ女子ヤマちゃん”


会の終盤には、B団ともさん、団長さんに
当日のサプライズとして今年羽化の貴重な
89.8ミリ 89.5ミリの完品個体をご持参
いただき会場で披露いただきました。



しかしどちらも美形特大なんですよね。
無理に大きくさせずに個体ポテンシャルが
高く余力十分な雰囲気がある。
この趣味の奥の深いところ。
まだまだ大きくさせられる。
そんな個体でした。
そしてワイドカウさんも負けじと当日の
サプライズ!
91.4ミリでしたかね。
羽パカながらもいやデカイのなんの。
元ギネスブリーダーのYG血統ブリーダーの
プライドを感じました。
ともさん、団長さん、ワイドカウさん。
貴重なサプライズをありがとうございました。

初めてお会いしたともさん。久留米種虫購入
では毎年お世話になっており。
ともさんとはもう少し深い話をしたかった
ですね。また次の機会にお願いします。

ちなみに来年NIGHT FOREST開催は予定して
おりません。再来年に品川で開催予定です。

その後KLB幼虫体重上位予想企画

 

 

 

そして12月のブログ開設7周年記念プレ企画
告知へと続いていきます。
幼虫体重上位予想企画の最中では、クマモン
さんがKLBエントリーラインではありません
が、驚異の50.9gの交換報告が届き、久留米
でもとうとうその域に達したものかと、
まさにグットタイミングな話題でしたね。

虫蔵さん15-16番
2017年ビークワ美形コンテスト優勝個体で
もある系統です。なにか久留米のオオクワ
歴史をも変えてしまうかもしれませんね。
美形コンテスト累代がギネス獲得へ。
こちらはマツノインセクト累代といえる
系統。
これぞ久留米の層の厚さ。
ウチの系統も2016年はメルリン血統累代
がメインですが、2017年度は虫蔵さん
累代、マツノインセクト血統累代を軸に
した組み合わせにしています。

 

ウチの2018年ブリードのラインナップ。
2016年自己ブリード羽化個体を中心に
これまで以上に強力な種虫を集結させて
います。
来年、こちらで発表したいと思います。
お楽しみに。😄

 

 

 

 




・12月
ブログ7周年・プレ企画

 

プレ参加についてはいつも通りどなたでも
応募出来る形をとりましたが、
応募については考えもあり条件を設けました。
2018年 KLB参戦がその条件です。

それでも沢山の方から応募がありましたね。
やはり盛り下げるよりも盛り上げていく
方が良いですから!
久留米もこの数年、他産地大型血統と比較
しても遜色ない程幼虫が大きく育つように
なりましたからね。
来年は久留米大型血統ブリードで新たに挑戦
される方が何人もいらっしゃいます。
楽しみです。

 


また2018年は三大大型血統飼育研究室に
変わる企画も検討しています。
なにかトライしていきたいですね。


 

 



今年も走り続けました。
しかし流石に2017年はやり過ぎです。
これでは精度が落ちてしまいます。
来年は前向きな意味で手綱を緩め
より高いレベルを目指し邁進していき
たいと燃えております。😎

 


今年一年間お世話になりました。
来年もお付き合いの程よろしくお願い
いたします。
それでは皆様良いお年をお迎え下さい。



チョネ

コメント (16)
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