悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2013年度総括その3・温度管理について

2014年10月10日 22時08分06秒 | 2013年度・オオクワガタ飼育

 



季節的にインテリア業界はこれからが本番。

このところ帰社は平均22時を過ぎ、3連休も仕事。

ブログ更新は息抜きでもあり。



 


さて来週末からボトル2本目への交換を開始します。

割り出しと同時に投入し110日~120日の交換を予定。

少し引っ張ります。


 


昨年はプリンカップマットを経て約100日交換なので

孵化からの期間としてはそれ程変わらないか。

飼育数は昨年とほぼ同数の212頭。

(まるで食痕の見えぬボトルがチラホラと・・・)

昨年2013年度は、後伸びといわれる久留米で♂30g

アップ数18頭・約2割というまず満足の1本目交換結果

でしたので2割が一つの目安となります。




 その喰痕から判断する限り今期はもう一つ。

断熱材対策を施しましたのでボトル内でじっくり居食い



 

さて我が家2013年度総括その3



1.血統(血の配合量・配合率)

2.菌床(添加剤)

そして最後はオンザロード、否、温度。


3.環境と温度について


より大型化すると考えられる血統(系統)の入手。

長さを鑑みた組み合わせと血の濃さを踏まえた配合。

実績、コスト、安定した供給体制、飼育環境を加味し、

同様に大型化に向けた菌床の選択。

更なるプラスαを期待した添加剤の取り組み。


上記は私のイメージとして

攻め型の構想と捉えています。




それと比べ環境と温度はどちらかといえば

守り型取り組み。


などと記述しながら、これまで我が家はややチャレンジ型

ではありますが・・・




その温度と環境について我が家では2011年と2012年度

過去2年間、対決の構図として環境の違いによる

温度管理検証に取り組みました。

成果は別として。



2011年度は高田馬場マジックフォレスト

レンタルルーム恒温管理と

自宅マンションでのワインセラー管理。

特に2011年は「恒温で実際にセミ化を招くのか

そこはどうしても取り組みたかった。

ちなみにレンタルルームの冬季期間は通しで23度。

結果はご存じか、全て羽化しています。


ただサイズには反映しなかった。

3本返しサイクルでは菌床が持たず80mmアップは

2月に4本目に交換した1頭のみ。

ワインセラー管理の方が成績が良かった。

やはり冬季期間の管理が重要であると。




2年目の2012年度名古屋ターニングポイントさん

レンタルルームと実家ワインセラー管理。



サンプル数も多く、同じ菌床を使った取り組み。

ですが結果こちらもワインセラー組に軍配が上がりました。

しかし2年目に体験した数々の反省と失敗要因は大きかった。


プリカ高添加飼育の拒食症現象。

ずさんな交換による雑菌混入と菌床劣化による暴れ誘発。

交換サイクルの遅れによる影響。etc

インライン♀のポテンシャル検証含めて色々学びました。

 

 

この幾つかのチャレンジについては納得していましたがね。

なにせ同期ブリーダーとの羽化実績に大きな差が・・・

 

 

そこで「大型血統作出ストーリー」の原点に立ち、

今までの失敗経験を生かし、そして転機の年として決断。

2013年度のエアコン管理による実家ブリードスペース設置

へと至るわけです。

 



2013年度はこれまでの反省を踏まえ温度、湿度の他

インテリア業界の特権を生かし光、音という部分も考慮して。


遮光・防音カーテンに、い草を用いたブリードスペース

 

 

 

 

湿度効果を期待したい草でしたが、デメリットとして逆に

ダニの温床になったような気が。

特に冬場放置した♀のボトルにはコナダニの影響で

目が痒くなりましたから。

 

 


温度湿度管理については「おんどとりデータ」を見る限りまだまだ。






2013年度は投入から26度。

2本目への交換から少しづつ下げ3本目への交換は

21度前後。

ここからチャレンジ魂で3本目冬期期間温度を

20度~21度で約90日間桜の開花まで維持。

ここは正直チャレンジでした。


セミ化の懸念は2011年度の検証があるので

心配していませんでしたが、菌床の劣化による暴れ。


期間、菌床水分量、詰め方、温度、湿度等複合的要素が

ありますし、暴れ防止対策を施したものの半数以上

暴れてしまうのでは?

正直トライ中そんな恐怖はありました。


結果暴れ率2割。

過去2年間冬季期間18度の我が家温度帯による

暴れ率は5%未満。

結果、久留米で目標の85mmアップを達成する

ことが出来ました。

内心ハラハラドキドキでした。

 



ここは意見の分かれるところではありますが、

3本目羽化ボトルは多少水分量がある方が暴れ

にくいように感じていますがどうでしょう?

暴れたボトルを掘り出した時に感じるあのパサパサ感。



ちなみに過去TP菌床ボトルでの暴れは殆ど記憶がない。

またマツノインセクトのオアシスは菌自体が強く、

適度な水分量を維持している印象です。

エクシードさんのレビンもハマると同様の印象ですね。

 

 

何れにしても蛹化ステージから羽化ステージにおける

菌床ボトルを如何に良好な状態に保つか? 保てるか?

そこが重要ですね。

 

 

年2014年度ですが、あえて前年との比較検証をと

考え2013年度に施さなかったスタイロフォーム及び

断熱シートによる、断熱対策を実施しています。

 

産卵セット前夜でしたね。

 温度ブレ、掘り出し後の菌床ボトル状態など、比較検証を

進めたいと思います。

 

 

そして今期の冬期期間温度管理をどうするか?

最終的に決断ができていません。

さてどうしようか?

 

 

 

 

 




 






 

 

コメント (24)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2013年度総括その2・菌床につ... | トップ | 2014年度・2本目へ交換その1 »
最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは。 (田舎っぺ。)
2014-10-10 23:33:35
答えがないから面白いですよね( ´艸`)
私はチャレンジャーとして攻めます(笑)
違うことをやって結果を出したい(-.-)y-~~

と言いながら 撃沈しそうでドキドキですσ(^_^;
返信する
こんにちは^^ (kuwakobito)
2014-10-11 10:42:42
私はオンザロ…いや、一日の温度管理を温度差3~4度でいかに大きくなるか。チャレンジしております…
ハッキリ言えば苦労しております^^;
このままでは冬温度もきちんと管理出来るのか心配になってきました…
能勢でありながら2本目の伸びに期待をせざるをえない我が家デス。
返信する
こんにちは。 (mustar)
2014-10-11 11:17:57
菌糸の状態を重視するにしてもやはり需要なのは温度なんでしょうか?
温度による菌糸の状態変化もオガや添加によって違ってくると思うので答えが出るのかも分かりません(汗)
私もチャレンジャーでありたいです(笑)
返信する
こんにちは! (くわがたの里)
2014-10-11 15:05:47
忙しい時だからこそブログで息抜き。重要ですね。
スタイロフォームとエアコンによる温度管理・・うらやましい環境です。
私は今年の冬季の温度管理どのように行うか、思案中です。
返信する
Unknown (ゲバゲバ90)
2014-10-11 20:50:07
久留米は組合せが難しいですね。
また、添加剤は???です。
今年から、添加剤に挑戦しています。
返信する
こんばんは。 (ダイトウ)
2014-10-11 21:13:23
菌糸自体の良し悪しはありますが
やはり菌糸の状態は温度が鍵になりそうですね。
如何に菌糸の状態を良くして
ストレスなく幼虫を育てれるか。。。
色々試行錯誤しています。
返信する
こんばんは (す~やん)
2014-10-11 23:06:07
パサパサ菌床は一度暴れるとダメですね。私も嫌いです。

ただ水分の調整は難しいですね。蓋が単調ですから、湿度だけではどうにも。
菌の強さと水分量、劣化度いろいろ絡みますし、最近考えちゃうテーマですね。
返信する
毎度勉強になりますね (reonroi)
2014-10-12 00:50:07
こんばんは(^_-)
興味深く毎度勉強になりますね。
受講生のような感じで、自分のブリ環境も復習してみました。。。(汗)

言い回し上手いですね。なるほどです。守り型取り組みは大事な気がしますね。
⇒ブリ環境把握したうえで、飼育特性をみつけて、攻撃的に行きたいもんですね。。。(大汗)

返信する
こんにちは (>田舎っぺさん)
2014-10-12 07:31:25
他と違う新たな取り組みにチャレンジし
大きな成果を上げる。

大きいサイズ、実績を出すことよりも
ドキドキするというね。^ ^

ナイスコメにポチです。^ ^
返信する
こんにちは (>kuwakobitoさん)
2014-10-12 07:37:48
あまり大きくなってませんか?
我が家はこれからですがどうでしょう?

久留米は裏年のため昨年より少しポテンシャル
が落ちます。
その分を組み合わせを多様にして、
温度管理を整備しています。

血統が9割ともいわれる中、構想と対策で
目指せ2013年度!^ ^

返信する
こんにちは (>mustarさん)
2014-10-12 07:43:29
温度の影響だけでなく、詰め方、粒子、
、湿度、温度ブレ、期間、添加剤
ボトル形状、振動、気圧などなど。

飼育環境含め全ての複合的要素が
絡んでくると考えています。

要するに答えはひとつではない。^ ^

私も試行錯誤しながら取り組みたいと
思います。^ ^
返信する
こんにちは (>くわがたの里さん)
2014-10-12 07:48:02
忙しい時は、自分の時間が作れ無いとき。
冷静に頭で考える時間が無い状態に
私はストレスになります。^_^;
そこはスケジュール管理ですね。
偉そうにいいながら、全然出来てませんが。^_^;

3本目温度管理は低温か高温か?
昨年の場合一発狙いでアベレージが
もうひとつでしたので我が家も思案中です。
返信する
こんにちは (>ゲバゲバ90さん)
2014-10-12 07:50:30
添加剤チャレンジですね。
恵栽園さんは、分かり易いHPで
良いですね。
チャレンジ心を擽ります。^ ^
返信する
こんにちは (>ダイトウさん)
2014-10-12 07:55:08
菌糸の状態を良くする。
ここが皆さん今最も着目している課題
といえるのでは?

我が家も昨年より少し温度が安定
しました。

その影響をボトル交換で確認したいと思います。

ただ菌床も生き物なだけに厳密には昨年と
全く同じではありませんがね。^_^;
返信する
こんにちは (>す~やんさん)
2014-10-12 07:58:16
全く同感です。
暴れと不全にアベレージ。
環境に合った菌糸を選ぶ目を含め
ここがブリーダーの腕の見せどころでしょう。^ ^
返信する
こんにちは (>reonroiさん)
2014-10-12 08:00:58
攻撃的ミッドフィルダーですか?^ ^

我が家の無謀チャレンジも落ち着きました
ので、経験則に基づく挑戦姿勢。

ここは添加剤になるんですね。^ ^
奥が深く結果も今ひとつですが。^_^;
返信する
こんにちは♪ (桑名鷹)
2014-10-13 15:31:25
台風のお陰?で、会社早退中です^^;

とても興味深く、何度も拝見しました!
最終ボトルの温度・湿度は、重要ですね。

失敗から得られる知識・経験が大きいのだと、最近改めて感じます。

チョネさんのデータも参考にさせていただきながら、今年は、我が家も初めての温度帯に挑戦しようと考えてます(^^)
返信する
こんばんは。 (ポチョJ)
2014-10-14 22:49:28
とても勉強になる内容ですね(^-^)
確かに、最終ボトルでの温度・湿度は大事ですよね。
私は特に湿度が重要だと感じています(汗)
今年は、3本目はカラカラにしてみようかと。
でも暴れますかねぇ(;^ω^)
いろいろと経験しながら楽しんでいきます(^^ゞ
返信する
おはようございます^^ (masa)
2014-10-16 08:58:49
TP親分こと海パパからも水分についてはクドイ位話を聞いてますからね(笑)お店から帰らせてもらえない・・・・(笑)

僕もパサパサは好みではないです。2本目のKSPは適度な水分量だったのでこれも期待できるかなと。。党首と同じくブリ部屋が実家ですので頻繁に寄れるわけでもないのが中々ツラいです(^_^;)

でも、放置のがいいかも(笑)
返信する
こんにちは (>桑名鷹さん)
2014-10-16 10:11:25
我が家も来期の検証も含め、今年の温度管理
を考えています。
期間、温度、湿度、ボトル水分量。
新たなトライですか?

いいですね。^ ^
色々考え実行している方の中から
ギネスが出てくるのでしょう。^ ^
返信する
こんにちは (>ポチョJさん)
2014-10-16 10:20:14
菌糸ボトルにもよりますが、菌は生き物
ですので湿度が少ない環境ですと
菌糸上部の被膜が厚くなり、湿度を
外に逃がさないケースが見受けられました。

カピカピ環境ですか。
なるほど。
様々な条件が合うと面白いですね!^ ^
返信する
こんにちは (>masaさん)
2014-10-16 10:22:53
この時期は放置が1番と思います。
ってか、放置になっちゃう状況だった。

これもある意味計画的ですが。^ ^

いよいよ週末交換を開始します!
返信する
こんにちは。 (pax)
2014-10-17 14:53:52
唐突ですが、今年神長さんの菌糸ビン水分量少し減っていませんか?
既成ビンだと、去年と状態が少し違います。
返信する
こんばんは (>paxさん)
2014-10-19 21:00:42
ご指摘のように昨年よりも更に水分量
が少ないようです。

還元率がかなり良いと考えられますが
どうでしょう。注目ですね。
返信する

コメントを投稿

2013年度・オオクワガタ飼育」カテゴリの最新記事