悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

開花とともに2015年度も昇温ステージへ

2016年03月19日 09時56分09秒 | 2015年度・オオクワガタ飼育

 

本日2本目の投稿。

今年も桜の開花に合わせたタイミング
で昇温へ。
ソメイヨシノもあと数日でしょうか?

『今期チョネさんところはどうです?』
そんな問い合わせもチラホラと。

しかし今期は数が少ないですからね。
正直なところ、今期は既に来期に向け
たデータ収集の意味合いもありまして。



2本目ボトルではもう一つ幼虫体重を
増やせなかった2015年度の我が家。
我が家の久留米産地の場合、これま
で晩成型が最も大きく羽化している。


冬季期間を含むこの3本目ボトル。
直近2年間の管理方法と少し変更して
います。
一般的なセオリーとは少し外れますが
まぁやってみようと。
3本目ボトルでも喰わせるイメージから
の対策です。



◼️餌
菌糸ボトルの添加剤。
こちらは業者さんと相談を進めながら
毎年色々と試しております。
今期3本目ボトル。

たんぱく質を減らしカロリーを高めた
添加剤配合へ変更しています。


◼️断熱対策
断熱材配置を変えて改善。


◼️湿度対策
3本目から加湿器を導入。
我が家メイン菌床ボトルの水分量は
48~49%。
そこで今期ブリード庫内の湿度を60%
以上に維持。
ホクホクと食べやすくなりやしないか?


◼️交換から降温までの期間
昨年・3本目交換から2週間後に降温。
今年・3本目交換から1ヶ月後に降温。

降温(冬季期間)温度はこれまで通りの
20度前後と変更はありません。




昨年昇温前のPPボトル表面







昨年昇温前のガラスボトル表面




ご覧の通りボトル形状により、ボトル
表面の乾燥状態に差がありますね。
やはり経口部が狭い方が菌糸ボトル内
水分の蒸発が少ないようです。

ただこと暴れに関してはデータ上ボトル
形状と暴れ比率の顕著な差は見られず。

ガラスボトルの場合、水分の蒸発が抑
えられる反面、既成PPボトル程に固く
詰めることが出来ず、菌がボトル内部
にしっかり廻っていなければ、暴れの
リスクはそれなりにあるよう感じまし
た。
今使っている業者のPPボトルは高圧プ
レス機による固詰と水分量、菌勢のバ
バランスが整い菌の収縮が少ない。

故に今期あえてガラスボトルの使用を
していません。
これは種菌の菌勢と添加剤と量に起因
するの事柄であり全てではありません。




そして今年昇温前のPPボトル表面




見た目ではPPボトル表面上の乾燥状態
はそれ程大きくは変わりません。
形状的に経口部の狭いガラスボトルが
水分を逃がしにくいようです。

状態は良いですよ。


ただ湿度対策は、昇温時の喰いが増す
時の優位性があるかどうか? ですね。

 


しかしこの3本目高湿度管理方法では
一つ気がついた点がありました。

良くネットの中に湿度が高いと雑虫の
(トビムシやダニ)繁殖が増えるとあり
すが、我が家の見解は異なります。

例え湿度が高くとも、菌糸ボトル内の
環境が安定していれば雑虫は湧かない。

しかし菌糸ボトル内環境が悪ければ、
(劣化が進むと)乾燥状態でも雑虫は発
生するし、同様に多少キノコが発生し
た時にも不思議と雑虫は湧いてきます
から。

 



取り組みの中で最も注目している点。
それはカロリーを高めたトライ!
この3本目が果たしてどうか?


実は高カロリー仕立てで早期羽化に
使用した菌床ボトルから、♀が羽化
ていますが数頭はお腹がパンパン。

果たして消化吸収能力の高い♂が、
我が家久留米にどれ程度いるのか。
また思惑通り体重増加から無事羽化
へと持っていけるものか?

ひとまず昇温終了時に少しだけボトル
を交換し体重増の状況を確認してみる
ことにします。

いやいや、しかし今年はどうも検証寄
りの飼育になってしまっていましたね。

2012年度ブリードよりはマシですが。


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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (庚午 虫蔵)
2016-03-19 13:42:22
菌糸が元気ですと雑虫湧きませんね。
このことから雑虫が好む環境というものが
ウェットな環境というよりも菌が弱ってきた環境と言えそうです。

雑虫が湧かない状態でキノコが生えるか生えないかくらいの
分解具合にこの時期持ってくるのが目標ですが
これがあってるのかもまだ分かりません。
返信する
頑張って下さい (チョロスケ)
2016-03-19 19:02:56
新たな検証を、楽しみにしてます 頑張って下さい
美形大型久留米の誕生を期待してますから!
返信する
こんばんは! (リョーパパ)
2016-03-19 21:38:08
低タンパク、高カロリーがどういう結果に出るか興味深いです(^^)。
我が家は温度管理は多少できますが湿度はさすがに厳しいですね(・_・;)。
いよいよ昇温ステージ突入とのこと、無事に蛹化・羽化してくれることを願ってます!。
返信する
こんばんは (REGA90)
2016-03-20 00:45:17
添加剤に関しては私は全くの勉強不足なので検証楽しみにしています。
添加剤って菌糸の栄養なのか?幼虫の栄養なのか?
どうやったら幼虫の食欲を増進できるか?実は私も今期調べたいところです。
返信する
こんにちは (>庚午 虫蔵さん)
2016-03-20 08:04:50
年度末だけに振り返りモードです。^ ^
この2ヶ月間は例年になく高湿度環境
でしたが、殆ど雑虫は湧いていませんね。
昇温ステージからひと月後でどうか?
ここも我が家の観察点です。
虫蔵さんの今年羽化。楽しみにしてますよ。
返信する
こんにちは (>チョロスケさん)
2016-03-20 08:08:05
ありがとうございます。
この後から観察が楽しみです。^ ^
ここから体重が増えるとなれば
久留米後伸び説も証明が出来る。
無事羽化するかは別ですが。^_^;
注目しています。^ ^
返信する
こんにちは (>リョーパパさん)
2016-03-20 08:11:36
何かを得ようとすれば何かを失う。
無事に羽化という点に対して、
この方法は重きを置いておらず。

3本目でより喰わせられるか?
のみの追求ですので。^_^;

我が家久留米のポテンシャルに期待しています。^ ^
返信する
こんにちは (>REGA90さん)
2016-03-20 08:15:41
この添加剤は点では判断が出来ませんね。
累代の中でどうか?
選別と累代を繰り返して見えてくるのでは
と。
そのため結果がダイレクトに直結しない。
そこが難しい所以ですが、面白いところ
でもあり。^ ^

返信する
こんにちは^^ (JUU)
2016-03-20 10:46:40
我が家も3本目すべてPPボトル、湿度50%~55%での管理を続けてきましたが、ボトルにより雑虫が発生しています^^;
降温後、キノコ発生から劣化したボトルから見られますね。気持ちのいいものではないので、16年度ブリードでは姿を見ないようにしたいものです。

チョネさんの晩成型久留米、羽化が楽しみですね^^
返信する
こんばんは (す~やん)
2016-03-20 22:07:38
2ケ月以上もすると乾燥はしますね。それも雑虫が湧く要因でしょう。

虫蔵さんが言われる通り、菌の活性をどう維持するか?カロリーは劣化を早める要素もあり、
そのバランスをどう確保するかでしょうね。
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