皆様、年末年始はゆっくり休めましたか。明日5日から仕事始めといった方が多いのではないでしょうか。
毎年のことながら年末年始休暇は余計なことを、後ろ向きなことは考えず、のんびりリフレッシュに努めます。なにしろ貧乏性でやたら日々忙しているので正月くらいは。とはいえルーティンな徘徊(失礼な!😡)否、ウォーキングに、小学4年生の次女とは近くの公園で滑り台ダッシュに縄跳びの練習はしっかり。途中からは2日間連続で次女のお友達が加わりバトミントンに逃走中、かくれんぼにサッカーと合計5時間以上のお付き合い。無論娘のお友達を楽しませるためには全力プレイです!
少し前ですが休暇初日の29日、久しぶりに主水さんブリードルームに訪問させて頂きました。多少時間に余裕があったので電車で1時間の距離でしたが歩いて伺うことに。
池袋、王子を経て荒川河川敷きへと向かいましたがラジオを聴きながら探索を兼ねてのんびりと。
なかなかマツノインセクトにいけないのでこれを機にとじっくり主水さん羽化個体を拝見しましたが、ちょっとウチの羽化個体とはレベルが違います。
私が昨年に補強した2022年の種虫候補とも比べながら、あーだこーだといった虫談義は有意義な時間でした。
レベルの違い。百聞は一見にしかず。88ミリアップが2頭羽化している主水さん2020年1番の♀画像をご覧いただきましょう。
60ミリ近いサイズながら、特大♀にありがちな形状の歪みがなく太く無いバランスが取れた形状を維持しており完成度の高い綺麗な個体。ウチの2019年14番58ミリと比較してみると分かりやすいですね。
主水さん曰く♀の形状もまたライン評価の一つの指針。大きく羽化した♀の形状も種親選定基準にしているので必ず♀も3本返しにしているそうです。当然ながらウチの来年の種親候補もじっくりと吟味させていただきました。
さてここからが本題。大型血統久留米産地に絞りブリードを継続して今年で12年目となりますが、偶然の必然か。当時メルリン久留米血統を購入。同腹、異腹と同じような兄弟個体を所有し、大型個体作出を目指しブログを開設したブリーダーが偶然にも都内近郊に4名住んでいたんです。
そのメンバーがいつしか"首都圏久留米党"として集い、様々な意見が生まれ、オフ会に共同飼育、そして久留米専用菌床レシピの開発と進んでいくわけです。
ビークワは2015年春号が初登場でした。
その後、私の方がNIGHT FORESTといった久留米に限らず、オオクワブリーダーの交流に注力していくこともあって、首都圏久留米党は特に活発な活動は行ってはいま
せん。
その間、マツノ久留米を中心とした久留米大型化が加速。Dorcus黒王さんに代表されるマツノ久留米に特化したブリーダーの努力によって、羽化実績が年々伸びて多くのマツノ久留米ブリーダーが誕生。今に至っています。
今もマツノ久留米の本流の、太い流れが揺るぎないからこそ、マツノから派生した強力な支流の存在があって良いのではないか。久留米ではかつてメルリン血統が大きな支流のひとつではありましたが、それ以外にあったって良い。何よりも久留米の裾野の広さが、可能性としても大きな魅力のひとつであると。
一方でオールオオクワガタとして客観的に見たときに、インブリードによる特別な血の存在を、更にパワーブリードと選別によってトップブリーダーが昇華し続けてきた能勢YGに見られる圧倒的に強い血の存在。
現時点では他血統に比べ強烈な当たりラインが久留米にはまだまだ少ないこともまた事実。血の配合といった観点からアウトライン中心で、裾野が広くそれが久留米の強みである反面、逆にそれが久留米の当たりを掴む上での難しさでもあるのか。🤔
そうなるとどうしてもひとりで構築するには限界がありますからね。そこは成功例に学べと。今年は、主水さんと今まで以上にタッグを組んで協力して強い血の久留米構築に挑んでみたい。そう考えています。目指すイメージは範馬の血(構想、妄想は自
由です♪)
以下は2022年ブリードの種親候補と予定組み合わせの一例をご紹介します。
特に♂の形状は我々としてはどちらもトップレベルの見立て。羽化実績に比例し形状面でレベルの高い虫が揃っていますから。とはいえ、それでも虫をみる限り能勢YG、SRのトップレベルは正直なところ更に上にいることも、成長を続けていることも事実。とはいえ諦めるレベルではありません。逆にその期待値は高く。今後より厳選した虫を作出できるようブリーダーとしも頑張っていきたいと思います。
それこそ数年を要する取り組みですから。仮説、検証に知恵を絞って。そんな構想(妄想)を楽しみながら、じっくりとやっていきます。
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