2014年5月の王滝がやってきました。
今回はチームメイトのWさんと一緒に出場します。
土曜日は子供の運動会。場所取りの為に、早朝からタープやクーラーボックスを運びます。
これで毎回体力を奪われるんですが、今後のレース参戦やお出かけにの為には大事なお仕事であります。
午後2時に運動会会場を後にし、3時ごろ長野県王滝村に向けて出発。
一般道は多少混みましたが、中央道に入ってからは、快適、快適。
帰りは必ず大渋滞するであろう小仏トンネルもあっという間に過ぎ、諏訪湖を越えて、伊那のインターに到着です。
二人で交代して話ししながらだと、あっという間でした。
伊那で18時を過ぎていたので、晩ご飯を食べることに。
向かったのは「ひげのとんかつ青い塔」、伊那名物のソースカツ丼が有名な店です。
とんかつはとても肉厚で、甘辛いソースがからまってとてもおいしゅうございました。
次は木曽福島の温泉に向かいます。
到着したのは木曽福島から車で15分ほどの「駒の湯」さんです。
お風呂は内湯と露天風呂があり、お湯も適温で快適。
運動会と運転の疲れも取れて、ぐっすり眠れそうです。
松原スポーツ公園には、夜10時頃に到着しました。
第二駐車場の隅っこに車を止めて、今日は車中泊です。
おやすみなさい・・・。
翌日は午前3時半に起床。第二駐車場はこんな感じ。
野球場の内野部分は駐車禁止の様です。
いわゆる王滝御殿の屋根の下。4時半からの当日受付を済ませます。
100kmの出場の皆さんの自転車が並んでます。
振り向いても自転車。まだまだ並びます。
我々は、42kmのスタート地点である滝越地区へ向かいます。
松原スポーツ公園からは、約11km離れてますが、ほぼ緩やかな登り基調なので、自分のペースに合わせてしっかりアップが出来ます。
最初の数kmは激寒でしたが、体が温まってきたらすぐ快適になりました。
王滝川の流れを左手に見ながらしばらく進むと、立ち木が幻想的な自然湖が現れます。
ここで写真を撮って、再び滝越地区に向かって走り始めます。
滝越地区に到着しました。時刻は6時頃。 既に60台程が並んでました。
簡易トイレは3台、うち1台は女性専用とのこと。
ちなみに、簡易トイレの向こうにある建物もトイレなんですが、ワタクシは入ったことはありません。
写真よりも実際はもっとボロボロです。
ウワサによると、ものすごいらしいです。恐ろしい・・・。
7時ちょうどにいつもの「プワー」という気の抜けたホーンの音でスタート。
軽トラのあとに付いて、まずは滝越地区をパレードラン。
順位は50~60番手くらいでしょうか。安全にゆっくりと前に出ていきます。
ぐるっと回ってスタート地点に戻り、計測地点を駆け抜けます。
ここから8kmほどは舗装路の登り。
途中に真っ暗なトンネルが出現しますが、今回コレが曲者でした。
このトンネル、入ると一気に視界が暗くなるので、飛び込む直前にサングラスを下にずらします。
トンネルの最後の方で轍の部分だけにコンクリート舗装がされてますが、コンクリート舗装と地面との段差が大きく、
進行方向に対し縦なので、フロントタイヤが取られてこけそうになります。
前方でも1名がストップして、ワタクシもフロントを取られて一瞬ストップ。
幸い転倒はしませんでしたが、コケて落車してたらリタイヤの可能性もありました。
危ないところでした。
トンネルを抜けて緩やかに登っていきます。
順位は30~40位くらい、先頭集団はかろうじてまだ視界の先に見えます。
ここからしばらくは緩やかな舗装路の登り。
今日は足が軽く回る気がして、周りのペースもそれほど速くなく感じます。
29erの高速巡航性が効いているのか、順調に前をパスしていけます。
トップ集団の背中が見える距離で付いていってましたが、やがて姿が見えなくなりました。
ある程度走ると、同じペースの選手とのパックとなります。
アイボリーのテスタッチの選手と赤白ジャージのチーム2人組。
今までだったらスピードも上がらず、上げても乳酸が溜まりまくっていたのが、今日はぐんぐんスピードを乗せていけます。
乳酸が溜まりそうになったら足をほんの少しだけ休めてコントロール。
舗装路が終わると鋭角に右に曲がり、いよいよダートの始まり。
前回はこの5km強の坂で完全にやられて全くダメダメでした。
おまけに前回はピークを越えてすぐにパンク、そして脚の攣りと散々な結果で、140番くらいでボロボロになってゴールしました。
過去の最高位は60番台後半、しかも女子に負けてたりして(笑)
今日はとにかく自分のベストのペースを維持して、下りで無理せず安全マージンをとって走ること。
下りで無理してパンクしたら、10分から15分くらいはロスするので、ペースをコントロールする方が
結果的に速いはず。
今回の目標は、過去の自分の順位を超えること、そして女子に負けないこと(笑)
最初の長い登りでは舗装路からのパックのまま進んでましたが、そこから抜け出して徐々に前に出て行きます。
ダートの登りも全く苦しくなく、ぐいぐい登っていけます。
スーパーフライのフレームのおかげか、それとも29erのホイールの効果か、26インチのフルサスの時とは違う感覚です。
とにかく登りやすい。
もっとペースを上げれる感じもありますが、まだ序盤なので無理せずいくことにします。
最初のピークを過ぎて、長い下りに入ります。
ところが登りと違って、下りが全然ダメ。
フルサスの時はカッ飛んでいましたが、今日はフロントが流れる感じが激しくて、かなりの恐怖です。なんだこりゃ。
タイヤはIRCのミトスチューブレスレディですが、空気圧の2.2が高いのか、
フロントサスペンションのサグをちゃんととってないのが悪いのか、へたくそなのが悪いのか、
さっき登りで抜いた人を含め、10人くらいにガンガン抜かれてしまいました。
王滝の下りで初めてビビリながら、スタート地点へ戻ります。
ここからは再び舗装路の登り。
前回までだったら、下りで冷えた脚が攣り始める要注意ポイントです。
今回のドリンクは背中のキャメルバックにアミノバリューを1リットル、ボトルにCCDライム味を4袋入れて、水で少し薄めたものを携行。
脚が攣らないよう、そしてパワーが持続するよう、こまめにドリンクと補給を繰り返します。
今日は登りが調子いいんだから、抜いてった10人くらいすぐに追いつくさ、と思ってましたが、全然追いつかない。
そのかわり、後ろから一台追いつかれる気配。
青いキャノンデールの若者に、爽やかに声をかけられました。
少し話をしてしばらく一緒に進みます。
数キロ進みダートに入ってからも背後に付いてきていた様でしたが、そのうち離れていってしまいました。
脚はやっぱり冷えていたのか、右のふくらはぎが攣ってしまいました。
でも、攣ってない攣ってないと自分に言い聞かせて、太ももを引き上げ、脚全体でクランクを回すようにしていたら、しばらくして直りました。
ここからしばらくだらだらと登り続け、やがて100kmとの合流地点を過ぎ、再び下りに入ります。
今まで余力を残していたのは、これから現れるあの土管の橋を超えてからの激登りと、
その先の蓋なし水路を越えた先にある、キツイ登りのため。
舗装路をスピードを上げて駆け下り、ここで右に曲がら・・・ない?
真っ直ぐルートは進みます。
もしかして、コースがいつもと違う?
すると道はそのまま濁川にぶつかり、初めて見る立派な橋が現れました。
おお!もしや昔流されたという橋が復旧したのでは。
スタッフの皆さんがパワーバーを配り、応援してくれている中を駆け抜け、
濁川を越え、その先のフラットな登りをアウターでガンガン漕ぎ上がります。
この時はテンションがかなり高くなっていて、時速20km/h以上で坂道を駆け上がりました。
やがて道が再び下り始めます。
この下りは慣れてきたせいか、そこそこのペースで下っていきます。
ここで距離は37kmほど。
42kmのレースということで、あとは下りだけと思わせておいて、実はここからが5月王滝の恐ろしいところ。
蓋の無い水路が現れた先から、5km程の激坂が待っています。
まずは、水路でタイヤをカットしないよう、慎重に渡ってから、激坂をグイグイ登っていきます。
ここからは気力勝負。ガレた坂を越え、数人を追い越していきます。
ここら辺から、20kmの参加者もちらほら出てきて、抜く方向を伝える為、声をかけながら
追い越していきます。
しばらくすると目の前に見覚えのある自転車が。アイボリーのテスタッチです。
スタートから追い越し、追い越され、そして再び追い越します。
あとは気力、とにかく目の前を走っている選手を見つけては追い越していきます。
やがて40kmを過ぎ、一旦下り始めますが、ここも実は引っ掛け問題。
また再び登ります。
そして42km地点を過ぎて、最後の下りに突入します。
このマシンでの下りに慣れてきたのか、いいペースで下って行きます。
20kmの選手を抜きながら、走っていたら背後に気配が。
さっき登りで抜いたテスタッチ乗りの選手が右後ろに出現。
あっという間に前方に消えていきました・・・。速い・・・。
最後にコケたら元も子もないので、出来る限り速く、集中して下っていたら、右カーブの途中でさっきのテスタッチ選手が止まってます。
ぶつからないように避けながら、追い抜き、再びゴールに向けて走ります。
すると再びテスタッチ選手がワタクシを追い抜いていきます。
ものすごいスピードで、全く追いつけません。
こりゃあかん。
自分の出せる速度で再び集中して下っていると、なんだかクランクに違和感が・・・。
右の足元を見てみたら、チェーンが外れて、SPDペダルの根元に引っかかって、ビョーンとなってます。
このまま漕いだら確実にチェーンが切れます。
漕がずにこのままゴールまで・・・と考えて、やっぱり無理だと観念して、広めのカーブで止まってチェーンを直します。
下りの振動で手が痺れてなかなか直せません。
やっとチェーンを噛まして、ゴールを目指します。
あともうすこし。
いつもの、「まもなくゴール」の看板を見て、少し安堵します。
カーブの先にゴールゲートが見えて、バンザイしながらくぐり抜けました。
タイムは3時間4分ほど。
順位は40番台の後半でした。
ゴール後は左脚ががちがちに攣って、よちよち歩きです。
バイクを置いた場所のそばに、さっきのテスタッチ乗りの選手がいたので、互いの健闘をたたえて握手します。
また9月に会いましょう。
しばらくして、Wさんもゴール。チーム2人とも無事完走しました。
ゴール地点からスポーツ公園までの帰り道、100kmを優勝した山中選手と準優勝の國井選手と遭遇したので、少し話しかけさせてもらいました。
お二人とも、ものすごーーーーーーーく感じよかったです。
BMCファンになってしまいそうです(笑)
ワンツーフィニッシュ、おめでとうございました。
駐車場に戻り、着替えと片付けを済ませます。
それから、無料のトン汁を頂きます。
とても美味しかったです。王滝村のおかあさん方、ありがとうございました。
そのあとは、王滝食堂に向かいます。
目的は、コレ。いのぶた丼です。
相変わらず美味しゅうございました。
帰りに王滝村のお土産屋さんによって、家族へのお土産を購入。
さて、それでは家に帰りましょう。
大渋滞を乗り越えて!
家に帰るまでが、王滝です。
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