Southride(サウスライド)

マウンテンバイクとダックス125

サウスライド

携帯工具

2011年06月30日 | MTB

 

なんだかんだと迷っていた携帯工具ですが、結局買っちゃいました。

王滝用にと思い、携帯工具コーナーへ行ってみたものの、

いつものごとく迷って迷って、迷路にはまりました。

そこで目に入ったのがこのキャッチコピー。

「迷ったらコレ!」

まさに迷っていたので、思わず手に取ります。

2,500円にしては結構充実。(19機能)

 

チェーンカッターとタイヤレバーもついてこの価格。

よろしいんじゃないの、よろしいんじゃないの。

ということで、ご購入。

削り出しはきっちりしてるし、ガタつきも無いし、ちゃんとしてます。

 

あとは使い勝手だが、これはいろいろ触ってみないと。

ひとまず携帯工具の迷路からは脱出です。


・・・と思いきや、チェーンカッターが・・・これは頂けない。使えない。

カッターの棒の先端が本来の位置まで届かず、チェーンのピンをちゃんと押しだせない。

「迷ったらコレ!」じゃないなあ・・・。残念。

 

というわけでチェーンカッターはシマノのちゃんとしたのを買いました。

携帯できるチェーンカッターはまた今度。 

MTBメンテナンス 完全版 (BiCYCLE CLUB HOW TO SERIES)
 
エイ出版社

喜多方にてラーメン

2011年06月29日 | Weblog

 
出張で喜多方へ。

仕事が終わりましたが、列車が無い。2時間無い・・・。

なので散歩。

蔵の町ですなあ。

雨じゃなければもっといいんですが。

喜多方といえばラーメン。

この雨だし、まこと食堂はちょっと遠かったんで、坂内(ばんない)食堂に行きました。

肉そば(チャーシューメン)900円を注文。

肉を2~3枚食べたところで気付いて、あわてて写真撮りました。

美味しかったです。

 

坂内食堂の外観。

この雨だし平日なので、店内は空いててラッキーでした。

それでも続々とお客さんが入っていきました。

福島県、またツーリングで行きたいなあ。

 

ツーリングマップル 東北 2014 (ツーリング 地図 | 昭文社 マップル)
 
昭文社

経過は良好

2011年06月16日 | Weblog


お医者さんって凄いな。

3日経って、縫った顎がもうくっついてます。

化膿することもなく、痛みもなく怪我の割には恵まれてます。

ご先祖様、神様ありがとうって素直に思えます。

今日は飲み会だったんだけれど、アルコールはさすがにまずいんで断りました。

それで今ホントにどうしよっかなーと考えてるのが、通勤用自転車。

 

候補1 ジャイアントの”TARON 29er-2”

候補2 ゲイリーフィッシャーの”MARLIN”(29er)

候補3 ゲイリーフィッシャーの”WAHOO”

候補4 ジャイアントの”ESCAPE RX”

候補5 ジャイアントの”ESCAPE R3”


・・・うーん、どれも盗まれたら痛い。

候補1から4までは7~6万円台だし。

この中で妥当なのは4万円台の”ESCAPE R3”だとは思うんだけど、

普通の感覚でいけば、自転車に4万円も!ってなりますよね。

なんだろう。 決め手と言うか、欲しいものと通勤に最低限必要なものとの区別?割り切り?

がついてないんですよね。

TARON 29er-2 をスリックタイヤ仕様にしてみたいとか、王滝向け魔改造を施してみたいなとか。

そのうち、魔改造代でトランスX3より高くついたりして。

なんだか3万円以内でいい感じのバイク無いかなあ?

 

疋田さんの通勤自転車の本、これが最初かなあ・・・。

自転車ツーキニスト (知恵の森文庫)
 
知恵の森

 


転倒・・・顎がざっくり・・・6針

2011年06月14日 | Weblog


皆さんごきげんよう。

タイトル通り、転倒して顎がざっくり割れてしまいました。

(書いてるだけで痛々しい・・・)

通勤には駅まで小径車を使ってます。いわゆるミニベロってやつですね。

雨上がりの道をいつもよりゆっくり、しかも家を早く出て、全然飛ばさずに走っていたところ

フロントが急に切れ込んで、気付いた時には顎からアスファルトに叩きつけられてました。

ダイブです、顎ダイブ。

通勤の皆様の視線を感じる余裕すら無く、慌てて起き上がります。

顎を触ったら、両手に滴り落ちる大量の血が・・・。

いやホント、久々に見ました自分の血。あんなにたくさん。

大体、無傷パターンが多かった自分ですが、いつでもそういう幸運には恵まれないということですね・・・。

自宅から近い場所だったのでそのままUターン。

顎と両手が血まみれのまま自転車で帰り、病院へ。

一時間ほど待たされてから縫合してくれました。

外を6針、中を3針縫いました。 (中3針って何?)

神経の関係か、痛みがさほど無いのが不幸中の幸いですが、

それ以上に、後続の車に轢かれなかった事はホントに幸運でした。

 

それで、通勤自転車をどうしようかなというのが悩みです。

怪我もあるのでしばらくバスで駅まで行くつもりなんですが、

自分の自転車は小径車の中でもタイヤが小さく16インチなので、正直ちょっと怖いと言うか、体格に合った

自転車を選ぼうかなと思ってます。

何キロものダウンヒルを時速50km以上でカっ飛ばしてもコケないのに、

ゆっくり走ってるはずの舗装路で大怪我とは・・・情けない。

いやいや、アドレナリンにまかせて無茶をするのはいくらレースでも危険だし、

転倒してもスピード域の遅い、登りを得意にしなければいけません。

それよりレースなんてめったに出ないんだから、ちゃんと怪我を治して、日常でいつでも

安全に楽しく走れるようにする事がやっぱり一番ですね。


・・・実は通勤用にGIANTのエスケープとかゲイリーフィッシャーの一番安い29erが欲しいなあ・・・

と考えてるあたりが、ちゃんと反省してるのかしてないのか・・・。

それとも歩くとか(笑) それが一番ローコストですけど。

 

ヘルメットはきちんとかぶって。

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レイザー(LAZER)

キャメルバッグ

2011年06月10日 | MTB

 

キャメルバックを購入。

もちろん王滝用に買った物。

王滝じゃ雨だったが、大活躍でした。

雨だからこそこまめな給水ということを聞いてたから、その通りこまめに飲みました。

 

ゴムのバンドはウインドブレーカーをくくりつける用とかですかね。

 

 

カバーをベロンチョと開けると給水の口が現れます。

腕が余裕で入るくらいの大きさです。

掃除も楽です。(ホースは大変だけど)

 

給水パックはこんな感じ。

サイズは2L。

雨の王滝じゃ、1Lしか飲みませんでしたが。

暑いときはこのぐらいないとね。

 

ちなみに給水パックを抜いた状態で、ディパックとして使えるかというと、できません。

というのも、リュックの蓋は給水パックの一部にひっかけて閉じる形になっている為です。

なお、一部小物が入るファスナー付きのポケットはあります。

 

ガタガタ道じゃボトルがきついときもあるので。

背負う負担との兼ね合いはお好みで、といったところかと。

 

2リッターは必要かな・・・。

CAMELBAK(キャメルバック) ローグ 70OZ 2L ブラック 62239 18891041
 
CAMELBAK(キャメルバック)

 


エルゴングリップ GP1-S

2011年06月09日 | MTB


王滝前に、以前から気になっていたエルゴングリップを購入しました。

通常の丸いグリップもいいんだけれど、長距離だとやっぱり手のひらが痛くなります。

そこで、会社帰りに御徒町に向かいます。

これが評判のエルゴングリップ。

握れるパッケージって素晴らしい。

 

このように手のひらに触れる部分が平べったくなってます。

しかも手のひらにフィットして、いかにも快適な感じです。

うーん、エルゴノミック。

 

箱を開けると、中にはもう一つグリップが入ってます。

入ってなかったら大変です。

(実は家に帰るまでちょっと心配でした。)

 

まずは、今のグリップを外しましょう。

エンドキャップを浮かして外します。 

 

そしたら、このネジを外します。

 

あら簡単、スムーズに取れました。

 

そして装着。

ちなみにグリップのサイズはSで十分だと思います。

一回り大きいLサイズはブレーキレバーやシフトレバーを使うのにちょっと具合が悪いです。

レバーまでの距離が遠くなってしまうんですよねー。

 

エルゴンキャップ三兄弟。

 

 右にも装着。

 


ハンドルの角度を調整します。

このグリップに変えてから手のひらの痛みが無くなりました。

あ、王滝の下りじゃ痛くなったけど、あれは力の入れ過ぎだから、

エルゴンは悪くないです。

力の抜き加減が分かった後半のダウンヒルは全く痛くなかったので。

おすすめです。 

 

コレをつけたらもう戻れない・・・。

ERGON(エルゴン) GP1 ロング Sサイズ HBG08000
 
ERGON(エルゴン)

2011年5月SDA王滝レポート その6(レースの後で)

2011年06月08日 | 王滝


終わってみれば、色々な感情が全て、うっすらとぼやけてしまうのは何故でしょう。

あれだけ苦しかったはずなのに、9月のレースはもっと上位で勝負できる様に

なりたいと思ってます。



レース中には、こんなの出なきゃ良かったとか、

もう次は絶対出ないと思っていたのに。





大雨洪水警報の中開催された今回のSDA王滝は、過去最悪のコンディションだったそうです。

実際、100kmのレースは70名ほどが通過した段階で、チェックポイント3の先の

仮設の橋が流されて、以降の選手は先に進めなかったそうです。



自分の順位は42km総合で60位台の半ば、

年代別では20位台半ばでした。

レースの最中に感じていた順位よりも、結果は良かったです。



ゴール直後は、説明の出来ない感情が溢れ出てきました。

達成感から来る感情でしょうか、それとも解放感か。コントロールができない感じ。

登りは本当にしんどかった。 最後のダウンヒルの緊張感も凄かった。

今までの人生で感じた事のない感情でした。



自分がゴールした少し後に、100kmのトップがゴールして来ました。

唖然とするとはこの事。

トップアスリートの凄さを感じました。

あの状況で100kmを5時間で走るなんて・・・。



車に戻るまでの豪雨のおかげで、マシンは意外と綺麗でした。

でも、至る所に王滝の砂が入り込んでます。

外せる所は全部外して洗浄、清掃しましょう。

それでもリヤハブはゴリゴリいっているし、BBもヘッドも分解しないといけないのかな。

ショップでメンテナンスしてもらいましょう。



ちなみに、登りでは遅かった自分ですが、下りは実力以上の力が発揮できたと思います。

それは全て、トランスX3のおかげ。


足りないものは本当にたくさんあって、

まずは筋力。持久力。

そして大切な精神力。

 

 

以上、初参戦して感じた事をちゃんとまとめたくて、真面目に書いてみました。

2回目以降では感じることが出来ない事もたくさんあるような気がして、

順位はともかく、レースの雰囲気と、王滝の辛さと、その先にある何かを

ある程度伝えられたかなと思ってます。

こんな文章ですが一つの参考として読んでもらえたなら嬉しいです。

 

これで王滝の初参戦レポートは終わりです。

お付き合い頂いて、ありがとうございました。

 

それではまた、9月に。

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2011年5月SDA王滝レポート その5(当日)

2011年06月07日 | 王滝


コンタクトレンズがずれてるけど、このまま行こう。

辛くなったら、キャメルバックのアミノバイタルを飲みます。クエン酸とのミックス。

キャメルバックは用意してて本当によかった。

飲むたびに、少しだけ元気が出ました。飲む事で気持ちも落ち着きました。

曲がっても曲がっても坂が続きます。しんどい。もう余力なんて残ってません。

何で体が動くのかもよくわからない・・・。

でも漕いでると距離は進んで行きます。あたりまえですが、不思議です・・・。

黙々と、黙々と漕いでいたら、なんだか体が落ち着いて来ました。

・・・前を向いていこう。



やがて道が下り始めました。

先行する選手を抜いて、最後の下りだと思い、足を回してスピードを上げます。

ところが再び登り坂が出現。ダメだ~。

まだだったんだ~。

さっき抜いた人に、また抜かされます。

この上り下りはこの後何回か繰り返しやってきて、下り始めても

それが最後の下りなのか、信用できなくなってきました。


40km地点の看板を過ぎます。

もう雨は土砂降りで、サングラスは曇り、ますます視界はぼんやりとしか見えません。

左のコンタクトレンズもずれたままです。

顔を雨がだらだら流れて行きます・・・。

40kmを過ぎたのに道が下りになりません。 おかしい、まだ?

すると、緩やかな下りが出て来ました。

でも様子をみましょう。 また上り坂が来るとツライからなあ、と考えていたら、

黄色いウェアの選手が凄い勢いで抜いていきました。

さらにもう1台に抜かれます。

もしかして!?



先行する2台はあっと言う間に先のカーブを抜けて行きます。

その差は30m。

動き出しが遅かった分、引き離されます。

チラチラと見え隠れしていた背中が、カーブの先に隠れる様になるまで引き離されました。



・・・もういいや、良かった。

後は下りだけです。これで帰れる。終わりだ・・・。

あの人たちは、自分より経験も実力も、ずっと上の人達に違いないから・・・。

負けて当然。


・・・でも。


前を向いたら黄色い背中が小さく見えました。

何かに届きそうな気がしました。


・・・足を回す。もっと回す。もっともっと回す。

アウターギアにシフトして、前を向きます。

自分に何かを言った様な気がしますが、覚えてません。



先行する2人がみるみる近づいてきます。

1人目をパス。 下りなら速いんだと信じます。

暴れるマシンをひざ下で踊らせながら、漕ぎに漕ぎます。

前を見ると、10人くらいがばらばらと並んでます。集団に追い付いたみたいです。

黄色いウェアの人に追いつきました。 一緒に、次々と前を抜いて行きます。

でも、自分はまだいける、もっと速いんだと自分に言い聞かせて。

何人か選手を抜いた後、少しの直線、そして右コーナー。

黄色いウェアの選手は左、自分は右。

自分はイン側、瓦礫がゴロゴロしてます。

ブレーキで限界まで耐えて飛び込みました。

自転車が空中で跳ねます。

無理矢理に押さえ込んで、出口を向きます。

ここで抜かなきゃこの人は抜けない。 そして自転車一台分、抜け出しました。

もっともっと漕ぐ!

目の前の選手をどんどん抜いていきます。 抜きたい。 抜かれたくない。


前だけを見て、全力で漕ぎます。 後ろを振り向く余裕は全くありません。

全部で10台以上は抜いたはず。


一度崖ギリギリまで膨らんだ時は、息が止まるかと思いました。

体を打つ雨は土砂降りとなって、腕に当たると痛いくらいです。

木を伐採している場所の広い道を全力で下ります。

自分の息遣いだけがやたら大きい。

後ろを振り向きます。

誰もいない。



カーブの手前に看板が見えます。

「もうすぐゴール」 ・ 「減速」

思わず何か叫んでしまう。



もう一度看板が見える。

「もうすぐゴール」 ・ 「減速」

コーナーを曲がります。



音楽が聞こえます。

ゲートが見えました。

アナウンスが自分のゼッケンナンバーを読み上げます。

感情がこみ上げます。 涙がでそうだ。


ゲートをくぐりながら、無意識に拳を突き上げていました。

その6へつづく

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CAMELBAK(キャメルバック)

 


2011年5月SDA王滝レポート その4(当日)

2011年06月04日 | 王滝


ついに林道が始まりました。

斜度はきつくもないけど、緩くもないといったところでしょうか。

でもギヤは早くもフロントがミドル、リヤはローの組み合わせになってしまいます。

ここから13km地点までずっと登りです・・・。

この時点ですっかり上位入賞は無理だと悟りました。 いやもう足が回らない・・・

皆さん速い。登りで次々に抜かれて行きます。

路面には小川ができて、石が水に洗われてます。

ダブルトラックなので、轍のどちらか片方が比較的路面が良く、

もう一方は川といった具合です。

ハードテールの選手が右側から抜いて行きます。

やっぱりハードテールは登りに強いんだな・・・と見送ると、次はフルサスい抜かれます。

マシンの差じゃなくて、自分が遅いんですね・・・。



雨は本降りのままです。

ケツの筋肉が痛い・・・。でも々とペダルを漕いで行きます。

しんどいなあ・・・出なきゃよかったかもなあ・・・。 苦しい・・・。

ラミネートした地図を見ます。端っの子供を見て、思わず微笑みます。

その横には自分で書いた言葉。

「笑って、前へ」

前を向きます。書いておかなきゃ、しんどくて俯いたまんまで走りそうです。

雨が顔を流れていきます。


何人に抜かれたんでしょうか。

100位くらいまで落ちたのかも? わかりません。

この頃になると、やっと周りと同じ様なペースで走れる様になってきました。

最初のピーク。 やった、下り坂だ・・・。

フロントギアをアウターに入れて漕ぎます。

前の選手たちにみるみる追い付きます。

こっちはいつもみたいに漕いでるだけなのに。・・・もしかしたらワタクシ下り速いんでは?

いやこれはフルサスの恩恵でしょう(笑)


アウターでガンガン漕ぎます。

見える範囲の選手は全て抜いて、スタート地点に戻って来ました。

ここで約19km。 スタート地点を左に折れて再び舗装路の登りに入ります。

しばらく登っているうちに、さっき抜いた人全員に抜かれました。・・・ああ。

やがて道は林道に変わり、ここから5kmの坂。

雨は激しさを増して、道が完全に川になっている場所もあります。

インナー×ローでゆっくりゆっくり登っていきます。

すぐにでも足を着いて歩いてしまいたい。 しんどくてしんどくて堪らない。

でも我慢します。

ラインを間違えて石に乗りあげます。 その度にふらついて体力が奪われます。

後ろから選手がやってくる音がします。 チェーンのすれる音、ギヤチェンジの音。

ゆっくりとじわじわと抜かれます。 何人にも抜かれていきます。

また後ろから誰か来ている音がします。チェーンが擦れる音です。

振り返るけど、誰もいません・・・。

雨の音、チェーンの音、自分の息遣い、そして幻聴・・・。

それが、聞こえる音の全てです。

 

黄色いパイロンが見えました。

100kmとの合流地点に辿り着きました。

しばらく行くと、テントがあってパワーバーを配ってくれました。

走りながら受け取ります。

「袋やぶってありますからっ」と係の方。

端っこをかじると、意外と美味しいです。 バナナフレーバー。

でも固形物は飲み込むのがつらいので、後で食べようと思いトライバッグにしまいます。

その時、岩で自転車が跳ねて、トライバッグの中のフラスクを落としそうになりました。

フラスクの中には、後で補給しようと思ってるゼリーを詰めてあるから落としたら大変です。

チェックポイントはまだ先・・・。たしか27km地点だったような・・・。

延々と坂を登ります。 そのうち、太ももに嫌な感覚が襲ってきました。

やばい、攣りそうです。

しかも両足一緒にきてしまいました・・・。 

太ももの筋肉が締めあげられる様な激痛。多少平坦なところでゼリーを補給します。

足はまわしつつ、太ももの様子をみていたら、やがて攣りは収まってきました。

再び坂を下ります。 振動や時折来る岩の突き上げで手のひらがしびれてます。

手のひらに力が入り過ぎです。リラックス、リラックス。

 

やがて、テントが見えてきました。

チェックポイントです!

42kmでは唯一のチェックポイント。 ここを越えれば足切りはありません。

あとはゴールまで走ればOK。 気持ちが楽になります。 嬉しい。

ゲートをくぐります。 かすかに「ピッ」という音がします。 いま、何時間が経過したんでしょう?

腕時計を見ます。 2時間19分。 ああ、そんなに時間が掛かってしまったんだ・・・。

目標は3時間切り。 あわよくば2時間台中盤なんて、レース前に思ったこともあったけど、

現実は厳しいです。

まだ27km。

42kmは実質47kmくらいだから、残り20km程残して、この時間・・・。

・・・苦しい。

 

ゲートの先の直角コーナーの水路は、蓋が無いから要注意だと聞いていたので、

スピードを落として慎重に渡ります。

リム打ちパンクは絶対に避けないと。

河原に出ました。 目の前には土管に土をかぶせた簡易の橋があります。

橋を渡りながら、前を見ます。 ここが噂の勾配16%・・・。

絶対に無理! とても漕いでは登れません。 足が完全に終わってしまいます。

潔く自転車を降り、押し始めます。

周りの選手もみんな押してます。 一人頑張って漕いで登っている選手がいましたが、

やがてふらつき、足を着いてました。

土砂降りのなか、黙々と自転車を押します。 俯いてるから視界に入るのは黄土色の瓦礫の道だけ。

少し勾配が緩んだ所で自転車に跨ります。 ビンディングをはめて漕ぎます。

フロントが浮いてこけそうになります。 ギヤが軽すぎます。

一度降りて、手でペダルを回し、ギヤを変えます。 体が重い。

 

再びまたいで漕ぎ始めます。 ゆっくりゆっくり登り、曲がっても曲がっても坂が続きます。

この頃には周りはずっと同じメンバーで、抜いたり抜かれたりという具合。

後半に入り、斜度が緩やかなエリアに入ります。

下りの道で、フラスクを取り出し、ゼリーを飲み込みます。

水たまりが凄い。周りはクマザサかな。 もう一つのフラスクも飲み干します。

スピードが出せそうなエリアだったけど、補給を優先してゆっくり走りました。

 

前を見ると、すぐ先にパンクしている選手。

その数メートル先にもパンク修理中の選手。

そしてその先にも、またその先にも・・・。

全部で6~7人の選手が一斉にパンクしていました。

きっと、水たまりの中に鋭利な岩か何かが潜んでいたんでしょう。

たまたまゆっくり走っていたから助かったのかもしれません。

気合いを入れなおし、足に力を入れます。

やがて再び急な坂が出てきました。これもキツイ。素直に自転車から降ります。

再び坂を押し上げて・・・。

これで2回目の押しです。 

押さずに走りきるなんて、今の自分には無理です。

足りないのは筋力、基礎体力、根性?

自転車に跨ります。 あと10km程登れば、下りになるはず・・・。

それがゴールまで続く長い下りです。

 

雨は土砂降りに近くなってきました。

道は川になり、平坦な所には深い巨大な水たまりができています。

路面が柔らかい場所は、数十台のMTBの轍でぐちゃぐちゃになり、泥沼の様相です。

泥にタイヤが深く埋まり、下りでも漕がないと止まってしまう程。

だんだん空が近くなります。頂上が近づいてきます。

あそこまで行けば下りが始まるはずだと思い、カーブを回り込むとまだ坂が続いてます。

この繰り返し。



39km地点過ぎから下りが始まるはず。

今の距離を知りたくてサイクルコンピュータを見るけど、曇って距離が見えません。

サングラスを拭いても拭いても、ぼやけて見えない・・・。

何かおかしい・・・。

サングラスを外して周りの景色を見て、やっと気づきました。

左目のコンタクトがずれてます。 何か見にくいと思ってたらそれでなのか・・・。

眼の奥でコンタクトレンズがゴロゴロしてるけど、もういいや。

視力が悪い右目だけ入ってりゃ前は見えます。

どうせ顔を流れる雨で、視界は常にぼやけてるんだから、このまま行こう。

 

その5に続く・・・

 

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2011年5月SDA王滝レポート その3(当日)

2011年06月02日 | 王滝


朝3時に目が覚めました。

携帯のアラームも時計もまだ鳴ってません。

二度寝もできそうに無いので起き上がります。

雨のせいか、まだ周りは真っ暗で、照明を手にして歩く人がちらほらといるくらい。

おにぎりを2個とジェルを1つ食べます。 あとはスタート前にジェルを1つ食べる予定。

4時過ぎに傘をさしてトイレに行き、皆さんの様子を見ます。

すでに100km出場の方のバイクが、スタート地点の手前に並んでます。

でもスタート地点に並べられるのは4時半からだそうです。

雨は本降りのまま。だんだん夜が明けてきました。

 

参考にさせていただいていたHPで、王滝にはダイソーのポンチョが最高と

書いてあったので持って来てましたが、結局、マムートのパーカーを着ていくことにしました。

ビジュアル的にも一番ましなので。

 

ウェアは上がアンダーシャツにマヴィックのジャージ、下が膝下のタイツに

ゴールドウィンのレーパン、グローブはイントロの指なしグローブ。

サングラスは・・・いつもと違うOGKのオレンジレンズを持っていくことにしました。

いつものサングラスは顔にフィットするタイプだから、この雨だと逆に曇って使いづらいと

考えたので。 これは正解でした。

 

バイクを車から出して最後のチェック。

さて・・・42kmのスタートはどこから向かえばいいんだっけ?

ひとまず昨日の説明を思い出し、地図通りにパワーバーの旗のある橋を渡り、

左に折れて川沿いを走ります。

先行する人たちが何人か見えたので、一緒に行きます。

ここからスタート地点まで、約11km。

基本的に緩やかな登りの舗装路だから、全く苦しくはありません。

でも、走り込んでいない人には、結構つらい道のりかもしれないです。

乗り始めたばかりの頃の自分だったら、明らかにヤバイ。

 

スタート地点に到着。

路の脇に寝転ぶバイク。 既に60~70台が並んでました。

スタートまでに時間があるので、トイレに行きます。これ結構大事なこと。

10分前にスタート地点に移動します。みんな仲良く順番通りに進みます。

2分前・・・1分前・・・。 ガチャガチャと、ビンディングペダルにクリートをはめる音が響きます。

やがてプワワワ~~~ンというホーンの音が鳴りました。

これか!これがあの「気の抜けたような」スタート合図なのか!

いちいち感動してます。

 

そしてワタクシもスタート!

動き出しはゆっくりと。そして、いきなりの全開!?

周りの人がガシガシとペダルを回して追い抜いて行きます。

登りだけど舗装路だからかペースが早いです。負けずに自分もペダルを回します。

そんなこんなで20人くらいを抜きました。でも同時に20人位に抜かれた気がします。

ちょっとした隙間にすっと入って抜いて行く人もいます。少しでも触れたら多重クラッシュです。

そしてあっと言う間にトップは見えなくなりました。 そしてすごくケツの筋肉が痛い。

足の回し方がハンパじゃないからでしょうが、今までこんなに痛くなった事が無いから驚きました。

これはちょっととんでもない所に参加してしまったかも・・・。

完全にオーバーペースです。 落ち着かないと。

やがて長いトンネルに入り、ライトを点灯します。

想像してたより暗くはなかったですが、確かにライトがないと非常に危ないです。

ライトを装着してない人もちらほらいました。

前のバイクのリアのテールランプが点滅してます。

距離感がつかみやすくてとても助かりました。

やっと気持ちが落ち着いてきました。 マイペース、マイペース。

まだあと40kmもありますし・・・。

 

やがて、道は右に折れます。

曲がった先から、ついに林道がはじまりました。

 

その4へつづく・・・。

 

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CAMELBAK(キャメルバック)

 


2011年5月SDA王滝レポート その2(前日)

2011年06月01日 | 王滝


2011年5月28日(土)

朝は7時ちょうどに目が覚めました。

天気は雨です。

朝ごはんを食べて、子供たちの頭をなでて、写真を撮ってから出発しました。

忘れ物チェック。

長野県王滝村までは短く見積もっても5時間30分のロングドライブ。

車を運転しながら、携帯に入っている「持ちものリスト」を思い出します。

レースに出場できなくなるような、大きな忘れ物はないよな・・・・・・。

でも相模原あたりで、気付きました。

ジャージのアンダーシャツを忘れたあ~。

でもまあダメージは少ないです。買っちゃえばOKですね。

というわけで郊外の大型スーパーに寄りましょう。 約20分のロスです。

それにしても八王子って混みますね。16号線はできれば通りたくないです。

12時前になってやっと高速に乗れました。雨はだんだん強くなってます。

 

諏訪の手前で、MTBを2台、屋根に積んだ1BOXを発見。 

黄色のキャノンデールを積んでます。かっこいいなあ。

伊那で高速を降ります。

ETCゲートを抜けようとしましたが、先にETCに入った前方のトラックが進みません???

係りの方と話してます。

どうやら、ETCを取り付けてないにも関わらず、間違えてETCゲートに入ってしまったらしいです。

5分程ゲート内で足止めです。

 

インターチェンジ出口すぐのスーパーで食料とアミノバイタルを購入します。

あとはナビ通りに進み、権兵衛トンネルを抜けます。

雨はますます強くなるけど、はなから覚悟を決めているので、大丈夫。

途中のコメリでレインジャケットを買っいました。480円の安いやつ。

これで手持ちの雨具は3つ。

マムートのマウンテンパーカー(ゴアテックスみたいな素材のやつね)と、

ダイソーのポンチョとさっきのレインジャケット。う~ん何着て走ろうかなあ。

 

王滝村に入りました。

一度オートバイでツーリングに来た事があるので、懐かしい感じがしました。

前の車にもMTBが積んであります。

なんか気分が盛り上がって来ました(笑)

前車を参考にして付いて行くと、松原スポーツ公園へ続く橋に着きました。

 

今まで色んなHPで見た光景、パワーバーの黄色いのぼりが立っているあの橋です。

結構、感動しますねえ。

 

 

いよいよ会場入りです。松原スポーツ公園の駐車場に車を止めます。

 

到着は午後4時前、駐車スペースはまだまだ十分にありました。

車が駐車場(運動場?)の端にぐるりと停まってます。 

車中泊の皆さんには、端っこが人気なのかな?

 

 

 

会場に行き受付をします。無事名前がありました。

 

参加賞はTシャツ。パンフレットはなかなか立派でした。

BOSEのスピーカーからカッコイイ音楽が、ガンガン流れてます。気分が高まります。

 

次回の42kmに一緒に申し込んでいるチームメイトのMさんにメール。

「武者ぶるいがしまーす」

本当に手が震えてます(笑) アドレナリン?

 

ブースを見て回って、OD BOXのブースでパワーバーのフラスクを2個買いました。

 

 

会場には試乗車が一杯ありました。

 

ゲイリーフィッシャーのスーパーフライとか、雨が降ってなかったら乗るんですが。

 

 

トレックのブースでは松本選手がローラーをしてました。

 

松本選手のバイク。

 

一度車に戻ってゼッケンを装着します。

大人の都合でもやもや処理(笑)

 

ヘルメットにも装着。

 

17時半からパーティーと競技説明会があるので、会場に向かいます。

スポンサーの挨拶や王滝村村長の乾杯などがあって、その後が競技説明会。


今回は一人での参加なので、ちょっと居心地が微妙。レース初体験ですし(笑)

でもせっかくなのでテーブルに寄ると、知らない方がコーラを注いで渡してくれた。

いい人だあ~。

 

競技説明では42kmのチェックポイント(100kmの第3チェックポイントと同じ)の後の

激坂がツライらしい。

斜度は約16%くらいって。 ホントにそんな急なの?

 

 

車にもどって寝床の準備。

食欲はあまり無いけどサラダ巻を食べます。

おやすみなさい。 明日は午前3時半起きです。

 

その3に続く・・・。

 

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