Southride(サウスライド)

マウンテンバイクとダックス125

サウスライド

東京→大阪キャノンボールにマウンテンバイクで挑戦してみた件(その2)

2018年09月30日 | MTB

その1より

由比から太平洋自転車道を進みます。時刻はすでに17:38。
24時間以内に大阪に到着という制限から言えば、すでに間に合わないことが明白。ここからは「完走」を目指して走ることになります。なにしろまだ静岡市にも到達していないですから。ここらで携帯の電池の残量が怪しくなってきたので、モバイルバッテリーに繋いで走ります。

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清水市を抜けてようやく静岡市へ。時刻は18:00を過ぎ、交通量も多い時間帯です。今日はあんまり自転車乗りと会いません。不思議だ。と思ったら、かっちょ良いロードバイクに乗った2人組みと交差点で一緒になりました。ずっと一人で走ってきたので、同じ方向というだけで親近感が勝手に沸いてきます。信号が青になりスタートしたらすぐに別の方向へ走り去ってしまいました。

静岡市街を抜けて、安部川を渡ると宇津ノ谷峠です。宇津ノ谷は道幅も広い緩やかな峠で気づいたら峠に差し掛かっていた感じで、大したことはありませんでした。交通量は多いものの、後ろにダブルのライトと反射ベストを着こんでいるのが心強いです。反射ベストは後ろポケットを活用するなら、ショートタイプがベスト。ワークマンで買うならショートベストの胴回りをフィットさせる為にちょっと加工する必要がありますが、もともと調整機能があるものは楽かも。

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19:56
藤枝市のセブンイレブン藤枝水守店で休憩。ここまで走ってくる間ずっと、コンビニのおにぎりか補給食のチョコバー・・・。もう飽きた、嫌だ、なんか暖かいご飯系が食べたい!と思ったものの、時間の節約を考えるとやはりコンビニか・・・。妥協案として中華丼をレンジでチンして食べる事に。あと炭酸が異常に飲みたくなり、三ツ矢サイダーを購入。麦茶も購入しボトルへ。この10分の休憩で中華丼を食べたことで元気が出ました。あと、体中に噴き出している塩分を含んだべたべたの汗を、ボディーシートでふき取る事で実に爽やかになり、これも気持ちがスッキリする効果がありました。

21:06
島田市の市街を抜け、県道381号線で大井川を渡ります。あまりにも広い川幅で、橋の終わりが見えません。

大井川を渡ると金谷峠が待ち構えます。ここが結構つらかった。足をつくほどではないけれど、200km以上走ってきての峠は、それなりの強敵となって向かってきます。ほとんど車の通行が無くなった暗い峠道を我慢しながら登ります。バイパスを駆け抜けていく車の音が微かに聞こえます。そしてようやく峠に到達。

日坂バイパスは自転車が通れないので、自転車通行可の歩道を下ります。この歩道は片側にしかないので道を横断します。そしてこの坂が街灯も無く真っ暗。途中イノシシらしき動物と遭遇してお互いにビックリ!焦りました。下っている途中で今度は逆側にしか歩道が無くなるので、道を横断します。下りだから楽な部分です。

掛川に入ったところで、大きな地図で自分の位置を確認。御前崎のとんがったところの内陸側にいる感じです。まだトンガリ位置までしか来ていない事に衝撃を受けます。静岡長すぎ。そしてここから浜松までが精神的に一番厳しいところになりました。菊川-掛川-袋井-磐田-浜松・・。よく似た風景、基本平坦で少しだけアップダウンのある道、そして向かい風・・・。飽きるとはこの事!

22:06
ファミリーマート掛川成滝東店で休憩。無性にガリガリ君ソーダ味が食べたくなった為。この後、胃の気持ち悪さが出てきて、吐き気を催すも、ごまかしながら走ります。浜松まで長いなあ・・・。

23:41
セブンイレブン磐田一言店でアイスボディーシートを購入。ちょっと体がすっきりして気持ち悪さが無くなりました。しばらく何も食べる気がせず、補給もしてなかったので何か食べなきゃと思い、クラムチャウダーを購入。だんだん気温が下がってきたのと、胃にやさしそうだったので。食べてる途中にクラムチャウダーを足にこぼしてしまう。熱っつ!なんか疲れてきてるのかなと実感します。

24:46
浜松の弁天島駅に到着。昔オートバイで渚園キャンプ場に泊まったなあ、と思い出しながら写真を撮ります。

浜名湖を渡る橋の上には綺麗な月が出ていました。数人の釣り人のランタンの明かりと、海に映った月あかり。車通りもほとんどなく、少しだけぼーっと見てました。

弁天島を過ぎると、やがて現れるのが汐見坂。ここも270km以上走ってきた足には辛かったです。真っ暗な峠を上り詰めると、やっと愛知県豊橋市。静岡の呪縛から逃れた感じです。

このあたりで空腹感を覚え始めました。胃がちょっと持ち直してきたのかも。達成には程遠い時間なので、牛丼屋が出てきたら入ろうと心に決めて漕ぎ続けます。コンビニ飯はもういらない。それとベンチで寝転んで休憩したい。改めて思うのが、ずっとここまで走ってきたコースの中で、道端に休憩できるベンチが少なかった事。普段なら公園も含めて、もっと発見できるはずなのに不思議です。

気温も下がってきたので少し暖を取りたくなってきました。頭の中は、牛丼、牛丼だけで思考回路は働いていません。ああ疲れてるな、と自分でも分かります。ツールドフランスの選手は毎日200km前後を走り続けるのかと思うと、改めて驚愕です。

どこでもある様に思えて、探すと現れないのが牛丼屋。代わりに「ラーメン横綱・朝5時まで営業!」の黄色い看板が見えました。ラーメンもいいなあ。そうしようかなあと思い、とにかくそこまでペダルを漕ぎます。と、ふと左側にベンチを発見。豊橋市大岩町本郷の交差点にある歩道橋横のベンチです。ラーメン屋も近いので先に進もうか一瞬迷いましたが、休憩することにしました。結果、これが良くなかったと思います。

27:30頃
ベンチで寝転んですぐ、気を失うように眠りに落ち、寒さで目が覚めました。寒い、寒い。20分ぐらいは寝ていたんだろうか・・・。自転車にまたがりラーメン屋に向かいました。

28:30
ラーメンはすごく美味しかった。ただ胃がやられていたので、こってり味は胃には重かったです。食べ終わったあと席で一瞬寝てしまいました。店を出て、自転車のチェーンロックを外し、風が寒いなと思ったとき、リタイヤしようと決めました。日本橋からちょうど300km地点でした。

 

<帰路>
ラーメン屋からすぐのJR二川駅で輪行の準備をしました。浜松で新幹線のこだまに乗り替えるところ、寝過ごして掛川まで行き、新幹線へ乗り換え。小田原からは東海道線で自宅まで帰りました。風呂に入り、ベッドで泥のように眠りました。二日間ダラダラと寝て過ごしました。

<振り返って>
まず、身体的にも機材的にも巡行速度の不足が一番。ロードなら可能かと言われれば今の自分では疑問ですが、マウンテンのフロントギアの数が足りない事が、巡行速度に対しては一番課題だったかもしれません。まだ足が回せるのに、フロントが回り切ってしまうんですね。身体的には日常的に200~300kmを走って慣れる事と、補給食の取り方を工夫しないといけないなあと思います。リタイヤ前は吐き気が続いたので。そしてやっぱり風向き。今回は最初は無風、やがて向かい風になる予報でしたが、その通りになりました。静岡のバイパス回避中の向かい風は、つらかった。天気予報は当たります。

ちなみに今回導入したサドルバッグはトピークのバッグローダー10Lです。6Lと迷いましたが、結果的にこちらで良かった。荷物はチューブ2本とタイヤレバー、ワイヤー錠、上下着替え(輪行時用)、輪行バッグ一式など。まだまだ入ります。容量が少ないときにはクルクルとコンパクトに巻けばOKです。

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タイヤはパナレーサーのリブモPTです。中央がとんがった三角頭で、路面の接地面積が小さく、中央の厚みにより耐パンク性能が高いです。今回も帰宅して気づいたんですが、小さな金属片を拾ってました。この厚みのお陰で、チューブには到達してませんでした。

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リアのライトの一つはトライスターでした。これは発光時間の長さも明るさも抜群!しかも軽い。という訳で普段から愛用しているんですが、そのUSB充電版が出てました。従来版は電池交換がネジ式で、ネジの受けがプラスチックなのでネジ穴を舐める恐れがあるんですが、これはその心配なし。次はこれを買ってみようと思います。

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UNICO(ユニコ)

 今回は残念ながら完走できませんでしたが、先人の皆さんの情報を元に自分でコースの要注意分岐点(特に静岡のバイパス!)をまとめておき、さらにはそれをベースにルートラボでコースを引いておきました。ルートラボのコースはiPhoneに入れたルートラボのビューワーの「ルータン」で確認しながら進みました。ルータンのコース追跡機能にどれだけ助けられたことか。これが無いとミスコースが多発したことと思います。

いずれにしても、ある程度の準備はしていたものの、自身の脚力についてはまだまだという事がはっきりしたので自分の実力を知る上では良かったのかなと。努力します。良くなかったのは、ロードバイクが欲しくてたまらなくなったことかも(笑)

 
「ROOM」にイロイロまとめてます。こちら。


東京→大阪キャノンボールにマウンテンバイクで挑戦してみた件(その1)

2018年09月30日 | MTB

スタート地点である日本橋に着きました。
麒麟の前で撮影します。時刻は朝の7時前。日本橋の道路元標は歩道にはありません。

ここです。↓↓↓道路の真ん中。(トラックの手前、センターライン上に埋め込まれています)
撮りに行ったら確実に死にますね。

AM7:00丁度に日本橋をスタート!
ここから約550kmの長い道のりの始まりです。24時間という制限を付けたものの、アベレージはネットで(信号待ちや休憩時間なども含めて)23km/hで進まないと間に合わない計算です・・・。じゃあ、走行だけで言うと30km/hとか?よく分からんけどそういうことでしょうねぇ(汗)と、とにかく大阪へは辿りつきたい。友達家族も待ってくれているし。

8:40
横浜駅近くの青木橋到着。距離÷24時間の計算上では、早くも25分の遅れ。・・・でもさ、日本橋から1時間40分って、自分的には過去最速なんですけど。もうちょっとペースを上げないといけないんですね。

ちなみに今回の機材ですが、マウンテンバイクのTREKスーパーフライ9.6です。これにスリックのタイヤ(700×28C)を履かせてます。おかげで普段よりもスピードアップ。都内の1号線では35km/h巡行も可能でした。ただし乗り心地は良くないです。マウンテンバイクの2気圧のタイヤと比べたらそりゃ仕方ないですね。ロードの人たちって25cとか23cとかもっと振動来るのかな。大変だな。(未だに乗ったことが無いので分からない)

もちろんブロックタイヤで行ってみようかという案もあったんですが、ブロックタイヤを使うとなんだか最初っから遅さを言い訳にしてしまいそうなのと、この長距離、少しでも速く楽に進める要素があれば、安全面においても取り入れるべきだと思いまして。アップライトなポジションと重いフロントフォークはいかんともしがたいですが。

9:15
戸塚駅手前のローソン。補給食を買い込む。レシートをもらうのを忘れた・・・。

11:35
小田原ローソン浜町店で補給休憩。日差しは強くはないけれども、すでに全身汗だくでえらいことになってます。ダブルボトルに麦茶とスポーツドリンクを入れて出発。スポーツドリンクだけじゃ口の中が気持ち悪くなるしね。さあこれから箱根です。

12:24
箱根1号線で苦戦中。途中何度も休憩してしまいました・・・。原因はしんどさと暑さ。特に暑いのが苦手で、9月末とはいえまだまだ気温は高く、前日から降った雨で湿気がひどくて。この時点で24時間での達成がいかに難しいものであるかを実感してます。


14:08
なんとか、国道1号最高地点874m看板までたどり着きました。時間かかりすぎ。でも私は知っている。ここから芦ノ湖へ下り、そしてまた箱根峠への登りが待っていることを・・・。ああしんどい。やっぱり距離が伸びても標高が300m低い国道246号線のルートを取りゃよかったよ。

14:44
箱根峠に到着。芦ノ湖では外国人カップルに応援してもらって元気がでました。途中でオロナミンCが飲みたくなって、自販機で購入。オロC美味い!、美味いよオロC・・・。ちなみに芦ノ湖への下りからずっと雨に降られ続けてます。静岡は晴れてるだろうから大丈夫だと自分に言い聞かせて、ずぶ濡れのジャージのまま、三島市へ下ります。

三島までの下りは最高時速56kmほど出てました。雨降ってるしこれ以上は怖い。下り続けること十数分、三島の市街が見えてきました。でも眠い眠い。下りながら寝てしまいそうです・・・。三島は期待通り晴れていました。伊豆フルーツパークの近く、塚原新田交差点あたりの道の脇で休憩します。

箱根の登りと雨からの疲れで、急激に眠くなってしまいました。これは危険なレベルという事で、体育座りで5分だけ眠りました。すごい深い眠りで、ぱっと目が覚めたらすっごい楽になりました。よし、走り出そう。

沼津バイパスは自転車通行禁止なので、八幡交差点で県道380号線に合流し、千本松原の長い長い直線へ。微妙な向かい風ですが、信号も少なく、もし追い風だったら35km/h以上は楽に出せそうな快走路です。路肩の舗装の粒々は粗いですが。と、ここでロードバイクにバヒューンと抜かれます。ロードバイクが速いのか、私の脚力が足りないのか。

16:32
富士市に入り、檜交差点で県道170号線へ入ります。そして、田子の浦港に到着。「富士山に一番近い港 田子の浦港」の大きな青い看板を見た時、なんだかすごく遠くまで来てしまったような気持ちになりました。おっと、ここは旭旭化成の工場脇の歩道/自転車道を通らないといけない場所だった。

富士川を渡り、蒲原へ。そして由比。キリンがカタナで海に落ちた場所です。

17:38
由比のファミリーマートで補給後、太平洋自転車道へ進みます。分かりにくい看板に従い歩道橋を渡って、太平洋自転車道に入ります。ここで日没。夕日が美しい。


ここからは夜間走行なので、反射板のついたベスト、前ライト、後方ライト2個の装備で進みます。太平洋自転車道はところどころ本線に一瞬入ったり、港の広場にぶつかったりしますが、何となくこちらかなと感覚で進んでもなんとか行けます。でも、全く事前知識が無ければ、ここを含め静岡のバイパス地獄を抜けるのは難しいです。

その2へ続く

 

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