おはようございます^^
併(しか)しエライニュースが飛び込んできましたねぇ^^先週の木曜日でした、弱冠17歳の藤井七段が渡辺棋聖を破って棋聖位を奪取しました。これは快挙というべきでしょうね。
あまり訳が分かっていないテレビのワイドショーはここのところ暗いニュースばかりで視聴率が低迷気味でしたが、これを一服の清涼剤に見立てて他局に乗り遅れてなるものかと一斉に特集を流し
ました。でも内容があまりに素人過ぎて私らみたいな将棋オタクからしますとちっとも面白くないのです…併し、全くズブのドシロの視聴者に将棋とは…から話し始めたらこんな調子になるんで
しょうが、司会者もまわりのレギュラー陣も全然将棋を知らない連中ばかりですから ゲスト、解説者の藤井新棋聖の師匠の杉本八段も面食らっていましたね。 まぁおめでたい話題ですから
要らんことボヤかず笑っていたらええんでしょう^^ そんな中でひとつ 気にしたいのは 最近藤井旋風を契機に流行ってきた 勝負飯^^ 普段の対局の場合の昼食や夕食は自前、
タイトル戦に限り主催者持ち になるのをあまり公表してないみたいで、よく見ていますと チャーシュー麺だとかこの時期ですと冷しゃぶサラダ付など どこにでもあるものが多いようです。
料金も850円くらい、藤井七段(当時)の勝負飯で1000円を超えたのを見たことがありません(自前ですから当然といえばそうですが)が、タイトル戦の食事は違います。会場を提供してい
る側は(ホテル・旅館・料亭など)これはウチを宣伝する格好の機会だと腕によりをかけた料理を出します。普段の大衆食堂の定食とはエライ違いですね…先日藤井七段が(当時)タイトル戦の昼
食を少し控えめにしたことから 体調を崩したのか…と心配をされたのですが、訊いてみるとホテルの朝食がおいしくてつい食べ過ぎたので…とはにかんで答えたそうで、若者が朝飯をたんと食べ
ないのは今に始まったことではありませんけど タイトル戦となるとこんなところで普段のリズムを崩してしまう要素が潜んでいるのですね。
今回藤井新棋聖が最年少でもう一つの王位戦とWに挑戦したことも話題になりました。30年ぶりに記録を塗り替えたとのことですが、将棋界にあるタイトルは全部で8つでその他に新人戦だとか
有名なところではNHK杯などの優勝戦があります。タイトル戦は原則複数戦 5番か7番勝負です。タイトル戦の費用は主催者である新聞社や企業が負担しますが会場は厳しい基準を果たしたホ
テル、旅館、料亭などがえらばれます。この晴れの舞台で指せる棋士は厳しい予選を越えた一流の棋士なのですが、ある棋士が引退をした時のコメントで 一度でいいから料亭で指してみたかっ
た、と話していました。生涯を通じて晴れの舞台で指せるのはおそらく棋士全体の中で2割くらいでしょうか。ちなみに藤井新棋聖の師匠の杉本八段もタイトル戦に未登場であるくらい
狭き門なのです。プロ棋士になるためには奨励会(正式には新進棋士奨励会)に入会して実力を磨き厳しい競争を勝ち抜き晴れてプロの棋士に成れるのはおよそ十人に一人、それから一流と呼ばれ
るのも十人に一人…プロになるまでは当然ながら将棋の勉強と競争に明け暮れるし、プロになればなったで 競争の世界なのですね。プロ棋士に久保九段(47歳)という方がいます。最近までタ
イトルを保持していました一流棋士ですが、彼が二十代の頃 知人の紹介で付き合った彼女が 暫くして、なんて純情な人なんだろうと思ったそうです。というのはデートで若い人が行くような
ところはまるで知らないし、洒落たレストランや繁華街や遊び場も全然行ったことが無い様子でこんな初心(うぶ)な人って今でもいるんだ と感心したそうでした。そして結婚をして
分かったのは 純情なのは確かにその通りでしたが、新婚生活でもほとんど将棋盤に向かっている姿を見て この人は小学生のころからず~と将棋一筋だったことに気が付き だから世間の
事なんかなんも知らないんだ…と納得をしたのでしたが、プロ棋士は小学生の頃から将棋漬けの生活を送ってきているので一般人から見るとそれが純情だと映るのでしょうね。
まぁプロになるにはどんな競技でも少年時代から切磋琢磨の中で競わされてきます・・それでもプロになれるのはごく一握りです。我々運転士のプロ意識なんてのは、この話からしたら
なんでもない事、心を戒めなければなりません。