おはようございます。
昨日は お米の日、らしかった…ようです(笑)
とと…胡乱(うろん)な話で恐縮しますが、実はラジオでその話題を
話しているのを小耳に挟みまして そうか、そうなんだ。と手のひらに
描いてみて 八月十八日 ……八十八 →米 う〜 なるヘソ(笑)と
ちょっとトンチ混じりでしょうけど、このおっちゃん 充分ついて行けました。
以前 落語のマクラで 同じような話題を持ち出したのを思い出しましたが、
その時は日付じゃぁ無くて お米は 八十八回もお百姓さんの手が掛かっているの
だから 粗末にしてはイケません。と諭す話でした。又 お酒の 酒坏(さかづき)
に米を入れて数えると自然に八十八粒が入っている。だから…ということではな
いでしょうが お米は尊い食べ物だからありがたく頂きなさい。
とまぁこんな話でした。古典落語のマクラに使われていたのですから、
背景はおそらく大正以前でしょうか。まだ現代のような食べ物は無くて
ご飯、漬け物、お味噌汁の一汁一菜の食生活だったでしょうか。
江戸の時代の武士の食事は正にそのとおりだったみたいで、味噌汁の具材とい
えば 大根、一菜のほうも大根、ネギ、豆腐くらいでお肉は宗教上の教えで
食卓には上がりませんし、魚は下級武士ではありつけないようでした。
このような食事は他の庶民も同様でしたが、果たしてこのような食事で
栄養が足りてるんかな?と心配しますが、おかずよりもご飯に栄養が
たっぷりあってそれで充分に足りていたらしいのです。ただし栄養を摂る為に
たくさん食べたようで大人で、お茶碗三杯から5杯を一回の食事で摂ってい
たそうです。この風習が習慣化されまして 私らの子供の頃…半世紀
前でも ご飯をいっぱい食べなさい、そうすれば健康だから…と教えられた覚え
があります。ご飯には僅かではありますがあらゆる栄養が入っていたのでしょ
うね。ただしそれらを摂取する為にいっぱいご飯を食べた、これは身体が求め
た自然の摂理だったのでしょうか。
それが今では ご飯はワルモノ に扱われています。
健康診断でメタボで引っかかた人が、健康相談を受けると 必ず言われるのが
ご飯は食べてはいけません。炭水化物はイケません。野菜を食べてください。
そして最近は鶏肉のむね肉を食べて下さい、それを何百グラムとまで指定され
ている、と聞いたことがあります。
ご飯はアカン、麺類もアカン、牛肉はアカン、モモ肉は絶対アカン、
アカン尽くしで 一体何を食べるの?と聞くと温野菜と先ほどの鶏肉のむね肉
こんな極端なメニューが現代医学で研究された対メタボの改善方法
なのでしょうから素人の私が口をはさむ余地は有馬温泉。。久々ですね(笑)
ただひとつ わからないのが昭和50年代ではメタボなんて病気はなかったと
思うしそんな大きな人もいなかった。
大相撲の力士でさえ 体重が130キロが精一杯でした。
それが今では平均が160キロ!それはそのまま一般庶民にも波及しているよ
うですね。
さてマクラは(前置き )これくらいにしまして 現代人がメタボに罹ったのは、
ご飯の食べ過ぎかな? 医師はご飯は、極力少なく と指導します。
ですが昔の資料を見ますと 先ほどのとおり 栄養を摂るためにご飯をたくさん
食べました。おかずは一汁一菜。
果たして現代医学の研究に基づいた健康志向の食事と昔からの伝統的な食事…
口の肥えた現代人にはどちらも美味しいとは思えませんよね。
白米のおにぎりを持って山登りをして頂上で食べるおにぎりの旨さは
何ものにも代えがたい と聞いたことがあります。
確かにお腹が空いていたら何を食べても美味しいのですが、
空腹こそが一番のご馳走 ここに食事の原点があるのかも知れませんね。