築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

時代の変化、需要の変化・・

2016-04-26 08:27:50 | Weblog
世の中ぼちぼち、「ゴールデンウィーク」感が出はじめてきておりますが
今日の築地の生マグロセリ場・・・

『ホントに連休前?』

と疑いたくなるような品物の少なさ。
養殖物もぜんぜん数が無く、天然本マグロはもちろん僅か。
ニュージーインド産の天然インドに限ってはゼロ!という状況。
それでも沖縄産のでっかい天然本マグロなどはセリでは売り切れず
セリ残っているんですから・・・やっぱり売れ口は良くないんですよね~
「ものすごく」高いことを覚悟していた養殖本マグロも
思ったよりは高くなく、なんとなくすんなりと買えてしまった感じ。
まぁ初ヤリから高めには入りましたが・・・失敗だったかな??

とまぁ本マグロはそんな感じでしたが、メバチの状況はもっと可哀想でしたね。
けっして数が多いとは言えない近海物のメバチですが・・・
かなりの数がセリ残っておりました。
例年、ゴールデンウィークやお盆、お正月の連休前は色持ちの良いメバチは
一気に需要が増えて、相場もぐっと上がってくるのですがやっぱり今は
ここら辺の値段帯・・・近海メバチや冷凍インドといったところは
メキシコ養殖の本マグロと被ってしまいますので、かなり影響しているみたいですね。
以前はスーパーや量販店といえばメバチや冷インドが多かったのですが、
今は『生』で「本マグロ」という名前と、養殖の見た目と脂!そして品物と
値段の安定でそこら辺の需要が養殖本マグロにかなり流れているようですね~
「獲れるか獲れないかわからない天然メバチ」
『冷凍が生寄り劣っていると思われている現状』
そして「本マグロ」というメディアが作り上げたブランド。
により入荷が計算できて相場も安定(相対ですと値段は一定)、さらに
生本マグロとうたえるブランド力!!

今のこの業界、養殖本マグロの存在というのは今までのマグロの流通を
大きく買えてしまう程の影響力を持つまでになりましたね(^^;;)

ですが、ここ(築地場内)で商売をしていますと意外と一般のお客様程
養殖本マグロの嫌われる方が多いんですよね~(汗)
個人的には別に養殖マグロを否定することはないんですが、
もうすでに相当な量が流通していますし(大手量販はほぼ養殖物)ほとんどの方が
どこかですでに口にしているとは思うのですが・・・

とまぁ長々と書いてしまいましたが、要するにそんな状況になりつつある今ですが
メバチの水揚げしている浜の入札では
『連休前=メバチが高くなる=浜値が高くなる』
となりますが、以前のように需要(注文)が少なくなったメバチ、
「高いならいらない」となる仲買。。
その結果、今日のような状況が生まれてしまう・・・
それが言いたかったんです(><)


こう書くと批判しているみたいなんであまりここには触れたくはないんですが(大汗)
サーモンのような以前では刺身では誰も!?口にしなかったような魚が今は
非常に人気がある!という現状・・・私のお伝えしてい事が分かる方には
わかっていただけるかなぁ~と。。。
(やっぱり批判になっちゃってますかね!?(泣))

脂は美味しいんです!今は(爆)




私は養殖マグロも天然も、メバチもキハダもマカジキもインドマグロも!
それぞれの旨みがあって大好きです!!
ただやっぱりその中でも好みってやつがありますからね(^^)
でもマグロって好みで味が選べるくらい種類によって味が違うんです。
そこがまたマグロの面白いところですよね~

ところで・・・本当に連休前!?なんでしょうか。。。
場内、静かすぎ(大泣)