築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

無理せず・・・・

2021-05-25 08:36:21 | Weblog
今日のセリ場・・・
入ってすぐに魚体の大きいマグロがたくさん!!

「沖縄かな??」
と思いましたが、見に行くと沖縄もありましたが、萩や石川県の日本海と
土佐清水や高知県の太平洋岸の魚体の大きい定置網の本マグロ。
それと気仙沼のマグロが10本も無かったかな?という感じでした。

そろそろ暑くなり、水温も上がってくるこの時期・・・
やはり旋網や定置網の「網系」の漁の魚は焼けが気になるところ。。
特に今日のような魚体の大きいマグロは芯まで冷えるのに時間がかかりますからね。
脂があればあるほどヤケのリスクも高くなります。

尻尾見ると脂のある魚が多い今日の定置網・・
それより先にまず気になったのが萩の定置網ですが魚体が白っぽくなっていること・・・

尾びれなどは真っ白・・

俗にいう「死にあがり」でしょうね。。
網の中ですでに死んで上がってきているので手当てが遅れているんですよね。
なので当然、焼けの確率が高い!のではないのかと推測。
土佐清水は毎年たまに来る産地なのですが、マグロの取り扱いに慣れていないのか
焼けが多きことで有名(><)
逆にマグロの取り扱いに慣れている産地は焼けのリスクも少なくなるんですよね。
釣りでも延縄でも同じことが言えるんですが、特に網と釣りは手当ての早さは非常に重要。
取ってすぐに内臓を抜き、氷水でガッツリ冷やさないとヤケてしまいます。
網で一度に多くの本数がかかるとどうしたって手当ての早いもの、遅い物が出てきますので、
同じ漁で同じ産地でも焼けたりやけなかったりとしてしまうんですよね。

で見ていくとどーにも怪しい感じの魚が多数。。
見た中で数本あった沖縄の中で2本、「これなら」という魚を見つけましたが、
今日のような状況の中で感じることは皆さん同じようで・・・

やはりこのご時世、リスクな負えないですよね~~~


沖縄だって完全に「安心して買えるか?」と聞かれれば答えは
『ノー』
もちろん良い物もありますが、延縄でもヤケもあるみたいですし、
変色、色持ちが良くないのも多いのでなかなか・・・(^^;)


基本、無理して仕入れてもお得意様の利益につながらないと考えてしまう私。。。

ギリギリで凌げると判断しました。





大きい本マグロの他には大船渡の定置網の小マグロに
ニュージーランド産の天然インドが数本。
バチやキハダは相変わらずめちゃめちゃ少ないです。。

今日のセリ場は本当に数ある割にめっちゃ難しい競りでした!
やはり萩は相当焼けていたと聞いてますし・・・

明けにはまたなんか買わなきゃですが、、、(^^;;)


明日は市場、水曜休市日とさせていただいております。
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ご理解とご協力の程どうかよろしくお願いいたします。