すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【兵庫県知事選】今度は斎藤知事が「自爆」か?

2024-11-26 23:14:17 | 政治経済
なぜみんな法律に無知なのか?

 PR会社「merchu」の折田楓社長が、先日の兵庫県知事選挙における斎藤元彦(現知事)の広報は私がやった、と暴露した一件。たちまちあれで、公職選挙法違反疑惑に見舞われた斎藤知事だった。

 その斎藤氏が11月25日(月)、都内で行われた「全国知事会」に出席した。

 ところがその会合後の囲み取材で、彼は報道陣の集中砲火を浴びたのだ。もし斎藤知事が(彼女の説明通り)折田氏側に広報戦略業務を全面的に依頼し、報酬を支払っていれば、公選法違反の「買収」になる。

 そのとき斎藤氏には「連座制」が適用され、当選は無効だ。そこがポイントだった。

 ゆえに斎藤知事は、折田氏側に頼んだのは「ポスター制作などで費用は約70万円」、そのほかの作業には「(折田氏側は)ボランティアとして個人で選挙に参加していた」と語った。

 はぁ? ボランティア?

 これがまたいけなかった。

 今度はそうなると折田氏側は役務を無償で提供したことになり、「寄附」に相当する可能性が出る。これもアウトだ。

 しかも折田氏は選挙期間中、ひんぱんに斎藤氏の街宣車に乗り込み、撮影もしていた。どうみても「運動を仕切っている」ように見えたが……。

 あれはどうなのか?

 おまけに知事サイドは、「正式な契約書は交わしてない」「契約は口頭契約だった」というのだ。

 えっ、口約束?

 例えば「業務委託契約書」やその「請求書」(領収書)、「選挙運動費用報告書」等があれば、それらをすべて突き合わせて検証できる。だが必要書類がなければ、それはできない。なんだか不自然だが……。

果たして誰がウソを言ってるのか?

 そもそも斎藤知事の言う「70万円」とする小さい数字を聞いた瞬間、「えっ? そんなはずは……」と不審に思う人は多いだろう。

 だって折田氏側は(ボランティアでなく)はっきり「仕事」という言葉を使いながら、あんな詳細に全貌を朗々と語っているのだから(ちなみにこのページは騒ぎになって以後、「初期状態」から何ヶ所も修正されており、いつページごと消えてなくなるかわからない)。

 これだけ大規模な作業を「ボランティアでやった」って、あり得るのだろうか?

 なお、これまでの経緯は以下をご参考に。

【兵庫県知事選】裏方PR女子が名誉欲を満たすほど「公選法違反疑惑」が明確になる(すちゃらかな日常 松岡美樹)

 いずれにしろ「誰かがウソを言っている」可能性が高いが、果たして誰なんだろうか? それは(もしあるなら)捜査当局の調べ如何にかかっている。

 そして公選法は、そもそも古くて「ネット選挙時代」には適応してない。だからその解釈は、当局の胸ひとつで「恣意的に運用」されることになる。

 つまりどんな結末にするかは、「お上が決めること」なのだ。

 ゆくえを見守ろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする