すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【プレミアリーグ 20/21 第19節】高度な戦術がぶつかる極上の上位対決 ~トッテナム1-3リバプール

2021-01-31 07:43:39 | イングランド・プレミアリーグ
リバプールの3トップが大爆発

 プレミアリーグの第19節は、ともに上位をうかがうトッテナムとリバプールの対戦になった。

 フォーメーションが3-4-3のトッテナムは、相手ボールになるとディフェンディングサードまでリトリートして5-3-2のブロックを作る。必然的にそのぶん4-3-3のリバプールは前がかりになり2-5-3に変化する。

 トッテナムが守備時5-3-2なのは、いかにも守備的なモウリーニョ監督らしい。他方、トッテナムはビルドアップ後は3-2-5になって攻める。

プレミアらしい長いボールが芸術的だ

 両チームとも基本2タッチでボールをつなぐが、ショートパスだけでなくダイアゴナルな長いサイドチェンジのボールや、敵のライン裏に測ったように落とすロングボールが非常に正確だ。

 見ていてワクワクする。

 トッテナムはハリー・ケインのポストプレイとソン・フンミンの裏抜けの合わせ技で突破を図る。

 一方、リバプールは偽9番であるフィルミーノの下りる動きが効果的にチャンスを作り、アレクサンダー・アーノルドとマネが大活躍した。

最後に笑うのはマンCか? リバプールか?

 大爆発したリバプールの3点は、まず前半49分。左のマネがライン裏にスルーパスを出し、フィルミーノがこれを決めた。

 続く後半2分にはマネが左45度からシュートし、GKが弾いたリバウンドをアレクサンダー・アーノルドが押し込んだ。

 大団円の3点目は後半20分。右サイドのアレクサンダー・アーノルドからの長いアーリークロスを、左のマネがダイレクトで叩き込んだ。

 リバプールのサラーにはVARでハンドになって消えた幻のゴールもあり、このところ沈黙していたリバプールの3トップが完全復活した。

 こう書くとハデさばかりが強調されるが、その裏で戦術的なコクと駆け引きがいっぱいの濃厚なゲームだった。

 順位表の上位を見ると、今季好調なマンチェスター・ユナイテッドは戦術でなく個の力だけで上位争いをしている。長いシーズン、個人の好不調は必ず出てくる。ゆえにマンUはシーズン終了まで好調を維持するのはむずかしいと見る。

 となれば結局最後に笑うのは、例によってマンチェスターシティかリバプールになるのではないだろうか?

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