すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ロシアW杯】西野ジャパンの3バックを深読みする

2018-05-15 06:52:58 | サッカー日本代表
1人余らせ後方からビルドアップする

 西野ジャパンは長谷部をリベロに据えた3バックを採用するのではないか? というウワサが飛んでいる。そこで今回は、そうなった場合の機能や人選を深読みしてみよう。

 まず最終ラインの顔ぶれは変わらないだろう。長谷部と吉田、槙野は所属チームで3バックの経験があり、習熟度に問題はない。両ウイングバックの長友と酒井(宏)も守備的にやるならポジショニングにそう変わりはない。逆に両ウイングバックを上げて3-1-4-2に変化すれば、ハイプレスもかけられる。

 一方、西野監督の就任会見での発言によれば、ボールをつなぐサッカーをしそうだ。とすればハリルジャパンとちがい、最終ラインからていねいにビルドアップする必要があるが、例えば相手チームが2トップでプレッシングをかけてきた場合も、3バックなら1人余らせてボールを回すことができる。これでウイングバックがサイドに高く張り出し、CBからパスを受ける角度を作る。そして最終ラインからのビルドアップができれば、今度は長谷部が1列上がって中盤の組み立てにも参加できる。

 ただし仮に最終ラインの前にアンカーを置き、2枚のMFと組ませる場合、人選が悩ましい。ハリルジャパン時代にはバイタルエリアが空いてしまう問題を抱えていたからだ。思わずアンカーに長谷部がもう1人ほしくなってしまう。


          ◯大迫    ◯岡崎(武藤嘉紀)

          ◯乾(原口) ◯柴崎(本田、大島)

   ◯長友        ◯青山(山口蛍)     ◯酒井(宏)
        
          ◯槙野 ◯長谷部 ◯吉田

              ◯川島


 となればアンカーの第一候補はベテランの青山か(注/青山はその後ケガで離脱)。ひょっとしたら西野監督は長谷部を一列下げてリベロに使うことを想定し、新アンカー候補として青山を呼んだのかもしれない。あるいは、人について行きバイタルを開けてしまう山口蛍を「真ん中から動くなよ」と洗脳した上でアンカーに据えるテもある。で、その前の2MFに攻撃的な乾や柴崎、原口、本田、大島あたりを選ぶ。

 2トップは、まず守備から入るなら大迫と岡崎だ。岡崎は中間ポジションを取り、敵MFへのパスコースを切りながら相手CBに有効なプレッシングをかけるのがうまい。中盤に下がって献身的な守備もできる貴重な存在だ(ただし彼の起用はコンディション次第だが)。ロシアW杯での対戦相手との力関係を考えれば、日本はどうしても守備重視にならざるをえない。岡崎のケガからの復帰に期待したい。

 一方、攻撃的に行くなら大迫とマインツの武藤(嘉)で決まりだろう。前監督のハリルは、なぜ武藤をほとんど呼ばなかったのかまったく謎だ。武藤はインテンシティが高くハードワークもできるし、自分で点を取るだけでなくポストプレイもこなせる。ゆえにハリル時代とちがい、武藤が落として大迫がシュートに行くこともできる。そして逆に相手ボールになれば、2トップの片方が下がって自陣に5-4のブロックを作り守備対応する。

 急場しのぎの日本に失うものは何もない。思い切ってやってほしい。

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