すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【次期代表監督】日本人監督には断固反対だ

2018-05-25 08:10:32 | サッカー日本代表
ナアナアでやりたいサッカー協会

 日本サッカー協会は5月23日に技術委員会を開き、「次期日本代表監督は日本人で」「日本のよさを引き出す人を」てな内向きの話になったようだ。とんでもない話である。日本はまだまだ海外から学ぶべきことが山のようにある。100年早い。断固反対だ。

 協会は、異文化を撒き散らすハリルでホトホト懲りたのだろう。空気を読み、われわれの意向を忖度してくれるナアナアの日本人監督がいい、というわけだ。そうくるだろうとは想像していたが、本当に困ったものである。

 そもそも「日本人のよさ」なんて、いったいどこにあるのか? せいぜい勤勉さとか、敏捷さ、組織性とか、そんな程度だろう。だが「組織性」などというなら、フランス人やスペイン人のゾーンディフェンスを見たことがあるのだろうか? まるで見えない糸で選手が繋がれているかのような組織性だ。日本人の「ゾーンもどき」なんてまったくお話になってない。

 つまり議論が逆立ちしているのだ。

「日本人のよさを出す」とか「日本の長所を生かせ」などと言ってる御仁は、要は日本人の欠点がなるべく覆い隠されるやり方をしろ、というだけの話なのだ。ヨーロッパのレベルに追いつけず、小さくまとまりガラパゴス化した「日本人らしいサッカー」をしろ、と彼らは言っているにすぎない。

 私の考えはまったく正反対だ。監督を呼ぶなら、できるだけ日本人の欠点=課題がハッキリ暴露されるやり方をする人を呼ぶ。そしてギクシャクしながらも根気よく課題を修正して行くべきだと考える。で、1日も早くヨーロッパのレベルに追いつくことをめざす。

 日本人の欠点なんて、すでにハッキリしているのだ。フィジカル、デュエル、1対1・個の弱さ、ロングレンジのパスを蹴る・止めるのが苦手、ファーストタッチが荒い、インテンシティの低さーー。だったら代表チームでは、長期計画でこれらをひとつひとつ修正して行くしかない(本来なら育成年代でやるべきだが)

 課題から逃げているばかりでは、日本はいつまでたってもお山の大将だ。せいぜいアジアで優勝するレベルで終わる。W杯本大会で決勝トーナメントの常連をめざすなら、「ガラパゴス化した日本らしいサッカー」では100年たっても無理な話だ。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【ロシアW杯】誤解が多かった... | トップ | 【西野ジャパン】カギはハー... »
最新の画像もっと見る

サッカー日本代表」カテゴリの最新記事