すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【森保ジャパン】日本にトランジション・フットボール以外の選択肢はない

2019-04-03 09:57:55 | サッカー戦術論
「三銃士」を軸にするならコンセプトは自動的に決まる

 キリンチャレンジカップ・コロンビア戦、ボリビア戦について過去何回か書いてきたが、今回は結論めいたものを書こう。

 あの2試合を見ただけでも、日本の軸は中島、堂安、南野の「三銃士」であることは誰の目にも明らかだ。とすれば森保ジャパンは今後も彼らをメインディッシュにした料理を提供し続けるしかない。

 ならばあの3人のプレイスタイルからすれば、森保ジャパンのコンセプトはすなわち、前からプレスをかけて素早い切り替えからショートカウンターを狙うトランジション・フットボール以外にはなり得ない。彼らを主軸に使う限り、必然的にそうなるだろう。

 とすればチームコンセプトは自動的に決まる。ならば代表選手の選考も、このスタイルに合う選手を中心に招集すればいい。そう割り切れば話は非常にわかりやすくなる。強化のコンセプトもはっきりする。

日本のポゼッションサッカーは世界に通用しない

 反対に「日本はポゼッションサッカーで行くべきだ」との声も多いが、現実に代表でポゼッションサッカーをすると、結局、ボリビア戦の前半みたいな停滞したサッカーにしかならない。

 あのボリビア戦の前半では、全員が間受けを狙い突っ立ったままボールを待ち、必然的にパスが足元、足元、になり誰も裏抜けを狙わない沈滞したサッカーになった。日本人がポゼッションを志向するとああなることが非常に多い。

 パスをつなぐことばかりが自己目的化し、結果、「ゴールを狙わないサッカー」になってしまうのだ。

 森保監督は、めざすサッカーのコンセプトをあまり語らない。だが森保監督が「三銃士」をメインユニットにする限り、必然的にそこで展開されるのは縦に速く仕掛けるトランジション・フットボールになる。

 まちがってもパスを意味もなく横につないでタメを作るような、日本的なポゼッションサッカーにはならないだろう。

 ならば今後の強化もその路線で行くべきだし、森保監督はハッキリと言葉でこのゲームモデルをメディアに語るべきだ。

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