すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ラ・リーガ 18/19】乾は「一発屋」で終わるのか?

2018-10-03 10:00:14 | その他の欧州サッカー
ロシアW杯での「あのシュート」を再び

 例えば日本人に「乾というサッカー選手を知っているか?」と聞けば、だれもが「ああ、ロシアW杯で『あのシュート』を決めた選手だね」と言うだろう。

 これは何も日本人だけではなく、レアル・ベティスのチームメイトやキケ・セティエン監督にしても同じはずだ。

 いや、正確に言えば「同じだった」と過去形でいうべきだろうか。あれから4ヶ月がたち、「あのシュートは実はフロックだったんじゃないか?」という疑心暗鬼が広がりつつあることも事実だろうからだ。

 その意味でも乾は第4節バレンシア戦で、裏抜けして完璧なタイミングでパスを受けたが決められなかったあのシュートを絶対に決めておきたかった。

はっきりインパクトのあるプレーがほしい

 ひょっとしたら乾は、いまサッカーが楽しくないんじゃないだろうか。

 裏抜けを狙って何度、ダイアゴナルランしてもパスがこない。ライン間で間受けできるポジショニングをしてもボールが出てこないーー。

 そのせいか第6節ジローナ戦での乾はダイアゴナルランもほとんどなかったし、間受けを狙う位置取りもしなかった。たまにボールをもらっても、単に味方へ預けるだけのパスしか出さない。明らかに消極的になっている。ひとことでいえばプレーにインパクトが乏しいのだ。

 同じパスを出すにしても、もっとハッキリ局面を打開するようなパスがほしい。また多少強引でもドリブルで1人かわしてシュートを打つようなプレーも求められる。

 仮に仲間からパスがもらえなくても、何度でもボールを受けるためのプレーを繰り返すべきだ。

 そして実はこれは何も乾だけの問題ではなく、いまのベティスはチーム全体に連携がうまく行っていない。カナーレスのかわりに柴崎岳が入ればおもしろいのにな、などとも思うがそれはともかく。ぶっちゃけ、ベティスの試合は見ていておもしろくない。

重い期待を背負った乾

 話を戻して、乾個人についていえば……ひょっとしたらロシアW杯という大舞台で決めてしまったあのゴールは、乾が一生かけて背負って行くべき宿痾ともいえるのかもしれない。

 だれもが乾に「あのときのシュート」級の活躍を求める。

 だれもが乾にあのレベルのプレーを要求する。

 本人にとってはキツイ話だが、その要求に答えてこそプロなのだ。

 いや乾は近いうちにきっと、「あのときのシュート」を吹き飛ばす活躍をするはずだ。そう信じて、私は今日もベティスの試合を応援している。

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