決勝T1回戦で米国とスウェーデンが激突する
女子ワールドカップ2023・オーストラリア&ニュージーランド大会は2日、1次リーグのG組第3節が行われ、世界ランク3位のスウェーデンがアルゼンチンに2-0で勝った。
これでスウェーデンは3連勝して勝ち点9で同組を1位通過。決勝トーナメント1回戦では世界ランク1位のアメリカと当たることになった。優勝候補同士の激突だ。
この結果は日本にも大いに関係がある。なぜなら日本は決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦でもし勝てば、このアメリカvsスウェーデンの勝者と対戦することになるからだ。
1次リーグの戦いぶりならスウェーデンが優位か?
世界ランク1位のアメリカと世界ランク3位のスウェーデンの対決となれば、「事実上の決勝戦か?」と思ってしまうが実はそうでもない。過去の実績は華やかなアメリカだが、今大会はいまひとつ調子が上がっていないのだ。
事実、1次リーグではアメリカは1勝2分の2位と、同グループ1位になったオランダの後塵を拝して決勝トーナメントに滑り込んだ格好だ。1次リーグ最終戦になったポルトガル戦でも相手の攻撃に苦しみ、両者無得点の引き分けに持ち込むのがやっとだった。むしろポルトガルの健闘が光っていたくらいだ。
アメリカはプレー強度や高さとフィジカルで押すサッカーだが、今大会はやや大味で、アジリティやトランジションは日本のように鋭くない。
まあ彼女たちの「火事場の馬鹿力」というのもあるかもしれないが、1次リーグの様子を見る限りアメリカよりスウェーデンが優勢だと言わざるをえない。
スウェーデンも決して完全無欠じゃない
さて決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦を控えた日本としては、当然まずノルウェー対策を講じて勝つ必要があるが……その先のスウェーデン戦を見通してもそう悲観する必要はない。
スウェーデンは1次リーグ最終戦でアルゼンチンを2-0で下したが、内容的にはアルゼンチンも健闘しており、決して「王者のワンサイドゲーム」という内容でもなかった。
むしろ日本の素早いパスワークや機敏なトランジションはスウェーデンのような大柄で鈍重なチームは苦手だろうし、日本の驚異的な決定力をもってすれば十分、付け入るスキはある。
日本はノルウェーのハイボールに気をつけろ
とはいえ日本はなにより決勝トーナメント1回戦のノルウェー攻略が先である。ノルウェーはグラウンダーのパスも繋いでくるが、得意形は高さを生かしたサイドからのハイボールやアーリークロスだ。これらを防ぐためにはボールホルダーにプレスをかけ、ロングボールを入れさせないようにすることだ。
また注意したいのは、ノルウェーは相手ボールに対するプレッシングが非常に速く、勤勉にハードワークする点だ。
なでしこなら大丈夫だとは思うが、ボールをトラップしてのんびりしているとたちまちかっさらわれてしまう。ボールを保持したら少ないタッチ数でプレーしたい。日本の素早いパスワークが武器になるだろう。
ノルウェーは過去に優勝経験もある強豪国だが、1次リーグの戦いぶりを見るとアメリカやスウェーデンよりは一枚落ちる。だがくれぐれも油断は禁物だ。まずは決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦に集中したい。
女子ワールドカップ2023・オーストラリア&ニュージーランド大会は2日、1次リーグのG組第3節が行われ、世界ランク3位のスウェーデンがアルゼンチンに2-0で勝った。
これでスウェーデンは3連勝して勝ち点9で同組を1位通過。決勝トーナメント1回戦では世界ランク1位のアメリカと当たることになった。優勝候補同士の激突だ。
この結果は日本にも大いに関係がある。なぜなら日本は決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦でもし勝てば、このアメリカvsスウェーデンの勝者と対戦することになるからだ。
1次リーグの戦いぶりならスウェーデンが優位か?
世界ランク1位のアメリカと世界ランク3位のスウェーデンの対決となれば、「事実上の決勝戦か?」と思ってしまうが実はそうでもない。過去の実績は華やかなアメリカだが、今大会はいまひとつ調子が上がっていないのだ。
事実、1次リーグではアメリカは1勝2分の2位と、同グループ1位になったオランダの後塵を拝して決勝トーナメントに滑り込んだ格好だ。1次リーグ最終戦になったポルトガル戦でも相手の攻撃に苦しみ、両者無得点の引き分けに持ち込むのがやっとだった。むしろポルトガルの健闘が光っていたくらいだ。
アメリカはプレー強度や高さとフィジカルで押すサッカーだが、今大会はやや大味で、アジリティやトランジションは日本のように鋭くない。
まあ彼女たちの「火事場の馬鹿力」というのもあるかもしれないが、1次リーグの様子を見る限りアメリカよりスウェーデンが優勢だと言わざるをえない。
スウェーデンも決して完全無欠じゃない
さて決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦を控えた日本としては、当然まずノルウェー対策を講じて勝つ必要があるが……その先のスウェーデン戦を見通してもそう悲観する必要はない。
スウェーデンは1次リーグ最終戦でアルゼンチンを2-0で下したが、内容的にはアルゼンチンも健闘しており、決して「王者のワンサイドゲーム」という内容でもなかった。
むしろ日本の素早いパスワークや機敏なトランジションはスウェーデンのような大柄で鈍重なチームは苦手だろうし、日本の驚異的な決定力をもってすれば十分、付け入るスキはある。
日本はノルウェーのハイボールに気をつけろ
とはいえ日本はなにより決勝トーナメント1回戦のノルウェー攻略が先である。ノルウェーはグラウンダーのパスも繋いでくるが、得意形は高さを生かしたサイドからのハイボールやアーリークロスだ。これらを防ぐためにはボールホルダーにプレスをかけ、ロングボールを入れさせないようにすることだ。
また注意したいのは、ノルウェーは相手ボールに対するプレッシングが非常に速く、勤勉にハードワークする点だ。
なでしこなら大丈夫だとは思うが、ボールをトラップしてのんびりしているとたちまちかっさらわれてしまう。ボールを保持したら少ないタッチ数でプレーしたい。日本の素早いパスワークが武器になるだろう。
ノルウェーは過去に優勝経験もある強豪国だが、1次リーグの戦いぶりを見るとアメリカやスウェーデンよりは一枚落ちる。だがくれぐれも油断は禁物だ。まずは決勝トーナメント1回戦のノルウェー戦に集中したい。