すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【9.28国民会議・有明デモ】「買収サクラ事件」のメンタリティとその真相は?

2024-09-30 08:26:15 | 新型コロナ
人集めを頼まれ「よかれ」と思い自腹を切った

 X(旧Twitter)で、先日起こった「9.28国民集会有明デモ」の買収サクラ事件について、いろんなご意見を手当たり次第に見て回った。

 今回はそれをざっくり分析してみよう。まず最初に(前回の記事ですでに解説したが)「実際の現場でいったい何が起こったか?」のタネ明かしをしておこう。

 新しく当事者からのお詫びの声明が出たので、以下のリンク先を見てほしい。

https://x.com/officialAntiWHO/status/1840363542375260414

 つまりカンタンにいえば、(イベントの主催者ではなく)そのさらに下に位置するいわば「中間層」の人とその一派が、「運動を盛り上げたい一心」でお金を出して勝手に人を動員した、というのが真相のようだ。いかにも素人さんが考えそうな話だ。

 さて、では本件に対するネットの反応を見ていこう。

 この「事件」を見聞きした人の反応を大別すると、(1)金銭授受の具体的な経緯を正確に知っている人と、(2)何らか金銭授受が行われたことは知っていても「実際の現場の事情を知らない人」ーーの2つに大別できる。

 後者の人はだいたい目見当で、「おおかたワクチン推進派が、この運動に汚名を着せる目的でやった謀略では?」のような反応をしている。

 このグループはもちろん、誰が、どんなふうに、実際に金銭を授受したのかを知らない。だからまあ、反対勢力の陽動作戦や分裂工作だと考えるのも無理はない。

ただし「謀略」の可能性も残る

 もっとも、一点だけ疑念はある。それは上にURLをあげた「巻田氏」のコメント中、最後の方にある以下の件りだ。

「ご指摘頂いた不審な参加者の多くは、私も友人もどこから来られたのか把握できておりません(さすがにこの人数の支払いは友人もできません。)」

 つまり人集めをした人物の想定をも「はるかに超える人数」が集まった、ということだ。

 ではこれらの人間は、いったい何者なのか? 可能性は2つある。ひとつはこの人集めが、期せずして「伝言ゲーム」になったケースだ。

 つまり「1万円もらえるぞ」という話が人づてでウワサにウワサを呼び、集まった人数が雪だるま式に膨れ上がった。そしてデモ会場が「アウト・オブ・コントロールになった」という可能性がひとつ。

 もうひとつは、この発生した伝言ゲームを「ワクチン推進側」の人間が聞きつけ、デモ当日の会場に混乱を起こす目的で「ゴミを撒き散らすなど会場で悪事を働く人間たち」を大量に送り込んだーー。

 そんな可能性も考えられる。

 つまり反対派が今回の人集めを逆用し、悪意を持って行った謀略かもしれない。どちらの可能性もあり得るだろう。ゆえに今後もし主催者側が経緯を精緻に検証するなら、その結果待ちになる。

「努力を無にされた」という気持ち

 さて次に今回の「金銭を授受する人集めをしてしまったこと」に対するネット内外の意見(=自分はこう考える)についてだ。

 まず(理由や事情はあっても)「絶対に許せない」という人がいちばん目立つ。まあ無理からぬことだろう。例えば以下のようなご意見だ。

https://x.com/VPIbflbSdnuQKaw/status/1840251662889562455

 特にこの「国民運動」の中心にいる玄人筋は、身を粉にして死ぬ気で走り回っている。なのにこんなバカげたことを仕出かされ、その努力を無にされたのではたまらないーー。

 そう思うのは当然だろう。

 それに対し、「個人的にお金を出し、人を動員してでもこの運動を盛り上げたいという一途な気持ちはわかる。だが、それは絶対に御法度なんだ。なのにこれをやらかした人は素人さんゆえ、その常識的な意識が薄かった。ならば潔く反省し、今後はくれぐれも気をつけてほしい」という穏やかな意見もある。

 大雑把にいえば、意見はこの2つに大別できる。個人的には、私はどちらかといえばこっちの見方だ(理由は後述する)。

「絶対に許せない」は硬直的か?

 さて、許せる、許せないでいえば、「理由はあっても絶対に許せない」という人の気持ちはもちろん理解できる。

「こんな不祥事があっては、運動そのものが白い目で見られる」「みんなニセモノじゃないか? と疑われる」「すべてが水の泡だ」

 そんな気持ちはよくわかる。

 だが個人的には、やや見方が硬直的な感じもする。(特に今回のケースに関しては)

 というのも、今回の不祥事を起こしたのは何も「運動慣れ」したツワモノでも何でもなく、いわばどちらかといえば「素人さん」に近い立場の人ではないか? と推測できるからだ。

 例えばもし上に挙げた前者のような玄人筋が、確信犯でやったドス黒い行為だったらもちろん許せない。

 いうまでもなく思想の左右を問わず、過去の各種の「運動」でも歴代、そんな暗部がときにチラついていた。だから「ああ、また今度もか」と、人々の深い失望とあきらめを呼び覚ましてしまうかもしれない。

やらかしたのはアマチュアだろう

 だが今回のケースでは、引き金になったのはそういう玄人じゃない。どちらかといえば未来のある(逆にいえば、まだまだ勉強すべきことが多い)立場の人のような印象だ。

 だったら「まちがいは誰にでもあるさ」と大らかな見方をし、その人の人間的な成長と今後の研鑽、そして運動の発展・成就を願いながら今回は「静かに筆を置く」というのも一案ではないか?

 私にはそう思えるのだ。

 もちろんこれは個々人の価値観や倫理観によって、いろんな見方ができる。

 だからこの私の個人的な意見を他人に押し付けるつもりは毛頭ない。あくまで「私ならこう考える」ということだ。

 もし今回の考察が「ああ、こんなものの見方もできるのか?」というひとつの参考にでもなれば幸いです。

 それではまた。

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