すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【カタールW杯最終予選】浅野のOGを誘う一発で劇勝 〜日本 2-1 オーストラリア

2021-10-13 09:22:12 | サッカー日本代表
田中碧をフィーチャーした4-3-3

 前半8分。南野の逆サイドからのクロスボールを、右サイドにいた田中碧が完璧なワントラップから右足でゴール左に沈めた。ゴールを取るべき人が取った瞬間である。

 田中碧は運動量があり、カバーリングがよく球際にも強い。パスワークによく絡み、攻撃にも出ていける。

 このとき日本は待望の世代交代を果たした。

 一方、後半41分。浅野拓磨がループ気味にシュートし、クリアしようとしたオーストラリアの選手が思わずオウンゴールする。

 試合終了間際の、ハデな一発だった。これで追いすがるオーストラリアを突き放した。

 記録上はオウンゴールだが、8割は浅野の得点だ。

 日本はこの貴重な2点で、待望の勝ち点3を得る。

 これで日本は2勝2敗の勝ち点6でグループBの4位だ。2位オーストラリアとの勝ち点差を「3」に縮めた。

 一方、ベトナムに勝ったオマーンには総得点で抜かれ3位を明け渡すなど依然、崖っぷちの状態。「監督解任論」はくすぶったままだが、他会場の結果次第では次節にも2位に浮上する可能性が出てきた。

「変えてみる」ことから改革は始まる

 日本は遠藤航をアンカー、守田英正と田中碧をインサイドハーフに置いた4-3-3で臨んだ。 

 両翼が高い位置を取ってボールを奪う。中盤ではタメが効きパスもよくつながった。速攻と遅攻の使い分けもできた。  

 田中と守田を起用した4-3-3は非常にバランスがよかった。有機的だった。中盤の2枚に運動量のある川崎フロンターレの血を入れたことで、ピッチいっぱいに人が配置されているかのような印象を受けた。

 人とシステム、戦術を変えた効果である。

「変えてみる」ことから改革は始まるのだ。

 固定スタメンとお決まりの4-2-3-1システムの固定ーー。

 これまでの森保ジャパンは「変えないこと」がアイデンティティだった。

 だが今回の変革を機に、チーム改革へのきっかけがつかめるのかもしれない。

 ただし対戦相手のオーストラリアは、ほとんどいいところがなかった点はくれぐれも肝に銘じたい。

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