4つのポジションをこなす中島はポリバレントだ
西野監督がポルティモネンセの中島翔哉を選手選考から外したときのコメントは、「彼はポリバレントではない」だった。その後、批判を受けてか「(左サイドの選手が多いので)選択肢の中で選べなかった」と発言を修正している。なんとも不可解だ。
まずポリバレントうんぬんに関しては、中島はポルティモネンセで左サイド、トップ下など4つのポジションでプレーしている。しかもそのプレイスタイルで10得点を上げた。かたやアシスト数に至ってはチームトップで、リーグ全体でも4番目に当たる12アシストだ。
この通り彼は複数のポジションをこなすだけでなく、ゴール数を上回る頻度のアシスト・プレーを行っている。十分にポリバレントな選手といえるだろう。
さらに彼にはパリ・サンジェルマンやベンフィカ、ポルト、スポルティング、ガラタサライ、シャフタールの6つのクラブから正式オファーが届いている。このほか興味を示しているクラブは10以上に上る。
世界屈指のメガクラブであるパリ・サンジェルマンならば、ポルティモネンセが設定している2000万ユーロ(約26億円)の違約金も支払えるだろう。
このように中島はポリバレント性をクリアしているだけでなく、実績面でもまったく申し分ない選手である。
日本代表のチーム事情も追い風に?
一方、日本代表で中島と同じ左サイドの乾はケガをしており、代表合宿には参加しているものの宿舎にこもって別メニュー調整している状態だ。しかも左サイドが本職の宇佐美は今シーズン、所属チームでずっと右サイドをやっていた。
その代表の右サイドは、シーズンが4月に終わりすでに1ヶ月も公式戦から離れている本田と、所属チームで試合に出られてなかった浅野だ。つまり2人ともコンディションがベストとはいえない。ならば宇佐美をその右サイドに回したっていい。そうすれば(乾がもしケガの回復が間に合わなければ)左サイドの候補は原口1人になる。
さらには代表に呼ばれている4人のFWのうち、岡崎はケガで代表合宿の全体練習に加われておらず復帰の見通しは立ってない。かたやFWが本職の浅野は上記の通りの状態だ。だったら中島をFWとして加え、ウクライナ戦で務めたセカンドトップあたりをやらせてもいい。
こんなふうにケガ人続出で野戦病院と化している日本代表では、中島が追加招集される条件は十分に整っている。そもそも代表選考は、選手のコンディション重視で行うべきだ。ならば西野監督は、今後の状況次第で思い切った決断をしてもいいのではないか?
エゴイスティックにドリブルからシュートへ行くプレイが最も得意な中島は、ぶっちゃけ決定力不足の日本代表にあってダントツでゴールの匂いのする選手だ。そもそも点の取れる選手は、元来エゴイスティックなものと相場は決まっている。もし追加招集されれば、強力な切り札になるだろう。西野監督の英断を祈らざるをえない。
西野監督がポルティモネンセの中島翔哉を選手選考から外したときのコメントは、「彼はポリバレントではない」だった。その後、批判を受けてか「(左サイドの選手が多いので)選択肢の中で選べなかった」と発言を修正している。なんとも不可解だ。
まずポリバレントうんぬんに関しては、中島はポルティモネンセで左サイド、トップ下など4つのポジションでプレーしている。しかもそのプレイスタイルで10得点を上げた。かたやアシスト数に至ってはチームトップで、リーグ全体でも4番目に当たる12アシストだ。
この通り彼は複数のポジションをこなすだけでなく、ゴール数を上回る頻度のアシスト・プレーを行っている。十分にポリバレントな選手といえるだろう。
さらに彼にはパリ・サンジェルマンやベンフィカ、ポルト、スポルティング、ガラタサライ、シャフタールの6つのクラブから正式オファーが届いている。このほか興味を示しているクラブは10以上に上る。
世界屈指のメガクラブであるパリ・サンジェルマンならば、ポルティモネンセが設定している2000万ユーロ(約26億円)の違約金も支払えるだろう。
このように中島はポリバレント性をクリアしているだけでなく、実績面でもまったく申し分ない選手である。
日本代表のチーム事情も追い風に?
一方、日本代表で中島と同じ左サイドの乾はケガをしており、代表合宿には参加しているものの宿舎にこもって別メニュー調整している状態だ。しかも左サイドが本職の宇佐美は今シーズン、所属チームでずっと右サイドをやっていた。
その代表の右サイドは、シーズンが4月に終わりすでに1ヶ月も公式戦から離れている本田と、所属チームで試合に出られてなかった浅野だ。つまり2人ともコンディションがベストとはいえない。ならば宇佐美をその右サイドに回したっていい。そうすれば(乾がもしケガの回復が間に合わなければ)左サイドの候補は原口1人になる。
さらには代表に呼ばれている4人のFWのうち、岡崎はケガで代表合宿の全体練習に加われておらず復帰の見通しは立ってない。かたやFWが本職の浅野は上記の通りの状態だ。だったら中島をFWとして加え、ウクライナ戦で務めたセカンドトップあたりをやらせてもいい。
こんなふうにケガ人続出で野戦病院と化している日本代表では、中島が追加招集される条件は十分に整っている。そもそも代表選考は、選手のコンディション重視で行うべきだ。ならば西野監督は、今後の状況次第で思い切った決断をしてもいいのではないか?
エゴイスティックにドリブルからシュートへ行くプレイが最も得意な中島は、ぶっちゃけ決定力不足の日本代表にあってダントツでゴールの匂いのする選手だ。そもそも点の取れる選手は、元来エゴイスティックなものと相場は決まっている。もし追加招集されれば、強力な切り札になるだろう。西野監督の英断を祈らざるをえない。