シティは今季もやりそうだ
プレミアリーグもいよいよ2019-2020シーズンが迫ってきた。で、「プレミアリーグ・アジアトロフィー2019」と銘打ち、マンチェスター・シティとウェストハム、ニューカッスル、ウルブスの4チームによる勝ち抜きプレシーズンマッチが中国で行われている。
そのうち注目のカード、シティとウェストハムの対戦を、シティにスポットを当ててレビューしよう。
マンチェスター・シティのスタメンは、ダビド・シルバら一部を除き若手である。だがそれでも十分にうまくて速い。鬼のようにプレッシングし、球際も激しく相手に自由にやらせない。
なんせボールスピードが日本人とはまるでちがう。何気ないインサイドキックのボールが、スーッと糸を引くような軌道を描きカッ飛んで行く。加えて非常にコンパクトだ。10代後半の選手がスタメンに名を連ねているのに、これだけレベルが高いのだから参ってしまう。
シティのフォーメーションは4-1-2-3。急造チームだからか、あまり可変しない。とはいえグレードはやはりシティのそれであり、きっちり最終ラインからビルドアップして最後はアタッキングサードへなだれ込んで行く。
この日彼らがあげた4得点のうち、ダントツだったのは前半33分のダビド・シルバによる1点目だ。右サイドからの長いアーリークロスを、軽く胸トラップから2タッチ目で決めて見せた。
クロスが当たったのは胸というより肩に近く、そのせいで胸トラップしたボールが高く上がってしまったので「外すかな?」と思ったのだが余裕だった。さすがである。
後半にはお待たせのレギュラーメンバーが
一方、後半のシティはデ・ブライネやベルナルド・シウバ、スターリング、サネら、お待たせのレギュラーメンバーがぞろぞろ交代出場した。
前半は「若手とは思えないおもしろい試合だ」と思って観ていたが、後半に彼らが入るととたんに空気が変わった。ファーストタッチの滑らかさがまるでちがう。敵に考える時間を与えないプレースピードが凄まじい。
後半のハイライトは、58分のスターリングによる3点目だろう。背後からの斜めの長いラストパスをもらい、短いドリブルからしっかりゴールに収めた。
おまけにサネのアシストも凄かった。敵のミスパスをカットしたサネが、そのままダイレクトでそれをラストパスに変えたのだ。何でもかんでも2タッチ以内で仕上げてしまう。あんなプレイはあんまり記憶にない。
なお点差はついたがウェストハムも、カウンターからの滑らかなパスの繋ぎがなかなかよかった。瀕死のニューカッスルで腐っているFW武藤嘉紀は、当初、ウェストハム入りも噂されたが……つくづくウェストハムに入団していたらなぁ、と残念でならない。
それはともかく、シティは今季も優勝争いをリードするのだろう。リバプールとのつばぜり合いが今から楽しみだ。
プレミアリーグもいよいよ2019-2020シーズンが迫ってきた。で、「プレミアリーグ・アジアトロフィー2019」と銘打ち、マンチェスター・シティとウェストハム、ニューカッスル、ウルブスの4チームによる勝ち抜きプレシーズンマッチが中国で行われている。
そのうち注目のカード、シティとウェストハムの対戦を、シティにスポットを当ててレビューしよう。
マンチェスター・シティのスタメンは、ダビド・シルバら一部を除き若手である。だがそれでも十分にうまくて速い。鬼のようにプレッシングし、球際も激しく相手に自由にやらせない。
なんせボールスピードが日本人とはまるでちがう。何気ないインサイドキックのボールが、スーッと糸を引くような軌道を描きカッ飛んで行く。加えて非常にコンパクトだ。10代後半の選手がスタメンに名を連ねているのに、これだけレベルが高いのだから参ってしまう。
シティのフォーメーションは4-1-2-3。急造チームだからか、あまり可変しない。とはいえグレードはやはりシティのそれであり、きっちり最終ラインからビルドアップして最後はアタッキングサードへなだれ込んで行く。
この日彼らがあげた4得点のうち、ダントツだったのは前半33分のダビド・シルバによる1点目だ。右サイドからの長いアーリークロスを、軽く胸トラップから2タッチ目で決めて見せた。
クロスが当たったのは胸というより肩に近く、そのせいで胸トラップしたボールが高く上がってしまったので「外すかな?」と思ったのだが余裕だった。さすがである。
後半にはお待たせのレギュラーメンバーが
一方、後半のシティはデ・ブライネやベルナルド・シウバ、スターリング、サネら、お待たせのレギュラーメンバーがぞろぞろ交代出場した。
前半は「若手とは思えないおもしろい試合だ」と思って観ていたが、後半に彼らが入るととたんに空気が変わった。ファーストタッチの滑らかさがまるでちがう。敵に考える時間を与えないプレースピードが凄まじい。
後半のハイライトは、58分のスターリングによる3点目だろう。背後からの斜めの長いラストパスをもらい、短いドリブルからしっかりゴールに収めた。
おまけにサネのアシストも凄かった。敵のミスパスをカットしたサネが、そのままダイレクトでそれをラストパスに変えたのだ。何でもかんでも2タッチ以内で仕上げてしまう。あんなプレイはあんまり記憶にない。
なお点差はついたがウェストハムも、カウンターからの滑らかなパスの繋ぎがなかなかよかった。瀕死のニューカッスルで腐っているFW武藤嘉紀は、当初、ウェストハム入りも噂されたが……つくづくウェストハムに入団していたらなぁ、と残念でならない。
それはともかく、シティは今季も優勝争いをリードするのだろう。リバプールとのつばぜり合いが今から楽しみだ。