一年ぶりに、お参りに来られたIさんのお話でございます。
以前は、熱心に四家先祖供養をされていた信者様ですが、
ご家庭の事情でお止めになられました。
その後も命光不動尊のご縁日に焚かれる護摩に、
来たり来なかったりしておりましたが、
遂には、お越しにならなくなりました。
実は先日、ひよっこり当山にお出でになりました。
彼が言うには、
「困った事が起きてもなかなか、一旦止めてしまうと敷居が高くなり
行きづらくなってしまいました。
しかし、山主さんに一回、お話を聞いていただきたいという思いがあり、
明日行こうか、明後日行こうかと思っているうちに一年が経ちました。
事業の方は、ドンドンと悪化していくばがりで、
なぜか、家で祀っている神様に向かって「山主さん助けて」と、頼んでいたら、
その夜のこと、夢に山主さんが現れて
「何をグズグズしとんじゃ! さっさと寺に来んかい。」と、
怒鳴られたので、早速ご相談に来させていただきました。
ということでございました。
「やっぱり、本当に来て良かった」と、涙を流して喜んでおられました。
「ここのお寺は、自分の意志で行く行かないと決めているのではなく、
自分が行こうと思っても
お不動様からのお呼びが掛からないと、来れないお寺であることが、
よく分かりました」と。
「これからは、もっと頻繁にお参りしたいと思います。」と、
喜んでお帰りになられました。
南無大日大聖命光遮羅明王