お不動様にご祈願されていた方のお話です。
この信者様は福祉施設を経営されています。
今月の中頃に役所からの大きな監査が入るということで、
無事終わるように・・・と御祈祷をお申し込みくださいました。
そして本日、その信者様から感謝のお言葉をいただきました。
「役所からの監査は本来約9時~17時程の長時間に及びますが、
たった3時間で終わったんです!
監査前はプレッシャーで数日間寝られませんでしたが、
まさかこんなに早く終わるなんて思っていませんでした。
これもお不動様のご守護のお陰です」
と大変お喜びのご様子で、直ぐにお不動様に還願御礼を
お申し込みくださいました。
最近では神社仏閣詣りがブームになっておりますが、
小銭程のお賽銭で神様にお願い事をする行為は
大変失礼にあたります。
よく考えてみてください。
私たちの世界で例えると
10円、100円でお仕事を頼むようなものです。
いつから神様、仏様をそんなに軽視するようになったのでしょうか?
そして、お願い事を叶えていただいたら
しっかり還願御礼という「感謝」の祈りを形にし捧げることで、
またお願い事を叶えていただき
神様、仏様に目にかけていただけるのです。
※還願御礼には、 お酒やお餅 お布施等をお供えいたします。
もし、ご自分は相手から頼まれたことを
一心に相手の幸せを願って働いているのに、
相手が頼みっぱなしだとどう思いますか?
神様、仏様の世界も私たちの世界と同じなのですよ。
この信者様はお仕事の立場上、
何度も祈祷をお申し込みくださっております。
そして、必ず還願御礼と共に
常に「お不動様のお陰です」と感謝されておりますので、
お不動様にも目にかけていただいております。
神様だから仏様だからと、人間の勝手で都合良く考える風潮を
正していくことが僧侶の本来の役目であると
当山は考えております。
合掌