~戯 言~
2015-06-16 | 詩
~戯 言~

空想の世界を彷徨いながら
現実を置き去りにしたら
みたい物しか見えず
ききたいことしか聴こえない
言いたいことも塞いで
黙って時の過ぎるのを待てば
すべてに沈黙し逃避できる
何かを探して旅立つのもいいだろう
何かを諦めて留まるのもいいだろう
道案内はいらないから
行き着く場所を教えてはくれまいか
生きている証を感じたくて
活きる術を知りたくて
いつか歩いた迷い道に立っている
もしパレットがあれば
果てしなく広がる透明な世界に
ありったけの絵具で夢色をあわせ
未来図に想いを描いてみたい
スケッチした風景には小路が続き
窓辺の灯りが迎えてくれる
もう、居場所は決めているから
戯言とは言わないで欲しい