~心の窓~

心には小さな窓があると言う
開いているのか閉じたままなのか
鼓動かこころの音か それとも
得体の知れない何かが潜み
流れの中で叫んでいるのか
私にはわからない
泣いても笑っても
怒っても嘆いてみても
何も伝わらないと
わかっていたはずなのに
無理やり押し込めてしまった 居場所

いつ頃からか
忘れようとした窓辺には
僅かな隙間から木漏れ日にも似た
淡い光が射しては揺れて
風音が囁くと名もない小鳥たちも
われを忘れ戯れている
いつかみたい風景がここにあるのか
もう 失った時間は戻らないけど
時計の針を止めて
歪んだ螺子で巻き戻せるなら
心の窓を開けて
あなたを待ちたい>
(写真は趣味の粘土細工です)