井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

国境通過と思いきや・・・?

2006-08-24 19:52:59 | カイラス巡礼・旅行記
 橋の向こう側に行くと右手に入管の窓口があり
その前で待っているとどんどん人が集まって来る。

どうやら入管の手続きは各グループごとに行うようだが、
橋の上には3~4グループの人達がグチャグチャになって並ぶどころではない。 
いったいどうなるかと思って並んでいるがさっぱり進んでいかない。

そのうちに小雨が降ってくる。
雨の中を並んで待っていると白い紙が配られる。
その紙をあちらこちらのグループが我先に奪うようにして取るので、
本来配られるグループに人に渡らない。
もらえなかった人は配った人に詰め寄って文句を言うし
責任者が中国側の手配者にもっともらってくるように言っているが
どうにもこうにもならない状況が続く。

我が団長さんも中国側のエージェントにもらっていない人がいるから
もっと手に入れるように詰め寄っている。
しかし、中国側のエージェントも必要な数は渡したと言っているようだ。
険悪なムードでやり合っている。
団長さんは怒ったりお願い調になったりエージェントと懸命に交渉している。

しばらくすると、手に白いものを持ってエージェントが橋の上にやってくる。
その紙を私もやっと手にいた。
手に入れた紙を見るとどうやら防疫関係の申告書のようだ。
表は英語で書かれているが裏を見ると漢字で書かれている。
そこには発熱とか下痢とかいくつかの項目があり、
チェックするようになっている。

時折降ってくる小雨に濡れながら同じグループのインド人の手招きで
入管の窓口へ行く。
窓口で、パスポートに書かれているナンバーを「エコトレック、ナンバー4」
と読み上げる。
係官が防疫申告書を見て隣の窓口を指さす。
この申告書を隣に提出するように言っているようだ。

窓口に群がる人をかき分けて隣の窓口に防疫申告書を出すと
内容をチェックしてから変な器具で私の目に赤い光を当てて数値を確認する。
その後にOKのサインをくれたので、再度、入管の係員にパスポートを出す。

入管の係員が私のパスポートとリストを照合している。
パスポートと私の顔を数回見比べてパスポートを返してくれる。
そして、中国側の出口を指さしながら「OK!」という。
どうやらこれで入管はOKのようなので橋から中国側へはいる。

そぼ降る雨の中で中国側にある商店の軒先を借りて雨宿りをしながら
他のメンバーの到着を待つ。

 入管での混乱はすざましいものでした。
何でこんなに混乱するか考えると、エコトレックのシェルパも
巡礼団の団長も誰一人としてどういう状況になっているのか説明をしてくれない。
だからみんな勝手に動いてしまう。
それがさらに混乱を招く。
混乱のうちめいめいが自分勝手に動いて何とか入国を果たしたといった有様だった。
この中国側の入管を通るだけで1時間半はかかっただろうか。
この騒ぎですっかり疲れてしまった。

 中国側にもお土産物を売る店や食堂が数軒軒を並べています。
そして若い女性が両替をしないかと呼びかけてきます。
私が「ジャパニーズ円,OK?」と聞くと、
首を傾げケイタイを取りだし、どこかへ電話をする。
そして、両替をしてくれる。
ここの交換レートは1元が20円だった。
両替も終わり、あとは車を乗り換えてニューラムへ向かうだけだと思っていた。

ところがこの考えは甘かった!