井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

ニャラムを出発

2006-08-30 22:37:10 | カイラス巡礼・旅行記
6月8日
今日は朝食も取らずにサガへ向かって出発します。
チャー(ミルクティー)を1杯飲んだだけです。
昨夜の軽い頭痛も治っています。
ダイアモックスが効いているのでしょうか。


ニャラムの朝です。肩がオレンジ色のジャケットを着ている人
はエコトレックのツァー参加者です。

出発準備をしているとこの坂道を上の方から牛の一団が降りてきます。
ガラン!ガラン!と鈴を鳴らしながら放牧地へ向かうのでしょうか。
のんびりと追われながら歩いていきました。

しばらくすると、かけ声を掛けながら2列になって走ってくる一団があります。
解放軍の兵士でしょうか?
顔を見るとまだ20代と思われる若い兵隊さんばかりです。
毎日走っているのでしょうか。
私達に目もくれずに走り抜けていきます。

さて、さて、なかなか出発しないと思っていたら
私達のランクルの調子が悪いようです。
トランスミッションの調子が悪いので代わりの車に乗り換えると行っています。
その車がザングムからこちらへ向かって走っているといってますが
なかなかその車が来ません。
1時間は待ったでしょうか。
他のグループは全部出発してしまいました。
私達のグループだけが残っています。

どうするのかと思って待っていると、
結局、ウェイさんの車で行くことになりました。
車は大丈夫なのでしょうか?


途中で休憩したときの写真です。
やっとチベットらしい風景となってきました。

2時間ほど走ったところで休憩です。
後を振り返ると白銀に輝く山並みが見えています。


右手を見ると桃源郷のような光景が目の前にあります。
荒涼たる岩山に囲まれた沢に広がる緑の段畑です。
「水がある所に緑あり」
水がなければ人も動物も植物も生きていけません。
そのことをこの風景が示しています。
日本のように水が溢れている国では感じることの出来ないことです。

遠くの山に光る万年雪、赤茶けた岩肌、その中の緑の段々畑、
朝食の用意をしている竈から上がる煙、幸せな光景です。
そう思うのは、見知らぬ国から来た外国人の感傷なのでしょうか?


砂煙を防ぐためにマスクを付けて車に乗り込みます。
本格的なキャラバンは始まったばかりです。


ダイアモックス

2006-08-30 18:58:06 | カイラス巡礼・もろもろの準備
 高山病の予防・治療薬としてダイアモックスという薬が
使われています。
この薬は、エコトレックでも用意していました。

 私は、日本山岳会のHPからこの情報を知りました。
この情報によれば、ダイアモックスは腎臓から重炭酸塩の排泄を
促し、体液を酸性にするので、過換気(低酸素環境において
より多くの酸素を取り込もうとする努力)の結果たる
呼吸性アルカローシス(体液のアルカリ化)を是正し、
呼吸を促進させる作用があり、それによって、
高所に普通に見られる睡眠中の簡潔呼吸を緩和する
作用があるというものです。

さらに、脳髄液を酸性側に保ち脳浮腫を軽減する働きも
あるようです。

 使用法は、予防的措置では125mgを就寝1時間前に服用し、
高山病の症状出現高度以下に降りるまで服用を続けるものと
されています。

また、治療的措置としては250mgを1日2回、12時間ごとに服用を
続け、症状が緩和すれば中止しても良いとされています。

このリポートを基に、125mgを14日分処方してもらって
持って行きました。
実際には1個の錠剤が250mgでしたので、
錠剤を半分にしてもらいました。

 この他にEDの治療薬として有名になったバイアグラが
高山病に起因する高地肺浮腫に効くというリポートもありますが、
科学的な証明には到っていないようです。

 ダイアモックスについて詳しく知りたい方は、
次のリポートを読んでください。

  「アセタゾ-ルアミド(ダイアモックス)についての理解」
                     中島 道郎 著

http://jacclimbingmed.hp.infoseek.co.jp/page-03-016.html