4月は残雪期の日高へ入る予定でいました。
On氏の仕事の都合から10日から12日の3日間で神威岳(北日高)から戸蔦別岳←→エサオマントツタベツ岳の未踏区間を繋ぐ計画をしていました。
なぜ前回の未踏区間であるピリカヌプリから北へ向かって歩かないのかというと、この北にある神威岳への登山口となるトツタベツ林道が6号堰堤の工事のため除雪されているというではありませんか。
この6号堰提は夏の登山口となる場所です。
ここまで入林できるということは余分な林道歩きがいらないということです。
こんな理由で転進することとしました。
しかし、天気予報は最悪です。
10日の天気はまあまあなのですが、11日の天気は雨か雪の予報です。
しかも、標高1800m辺りの風が15~20m吹くというのです。
この風では稜線歩きは出来ません。
限られた日程の中では、下手をすると神威岳に登っただけで降りなければなりません。
こんな事で、泣く泣く日高は中止することとしました。
しかし、全員が休暇を取得済みです。
どこか日帰りでもと計画したのが、全員が登ったことのない余別岳(1,297m)でした。
4月10日(火)
朝4時半に私の家に向かえに来てくれたSz氏と一緒にKm氏の家へ向かいます。
ここでKm氏を乗せて小樽の銭函でOn氏と合流、一路、積丹町の野塚にある登山口を目指します。
7時を回ったところで登山口に到着。
さっそく登山準備をしてスキーを履きます。
今日はとても気温が上がっています。
私は、アウターをナイロンのヤッケにしてフリースも脱いでしまいます。
7:40分、林道を歩いて余別岳を目指します。
4月ともなれば日差しも暖かく感じます。
週末に登ったトレースを辿って行きます。
大きく曲がるとちょっと広い場所があります。
ここから尾根に取り付くようです。
雪の表面がクラストしておりシールの利きが今一つです。
日差しを浴びた雪の表面は少し融けています。
この雪だとシールに利きが幾分良いので、この斜面を選んで登ります。
狭く急な稜線をジグを切って登ります。
当たりから鳥の声が聞こえてきます。
急な斜面を登っていると汗が噴き出てきます。
かなりの軽装で登っているのに汗だくです。
思ったより気温が高いようです。
みんなドンドン服を脱ぎます。
急な尾根を登りきると広い斜面が続きます。
今までの斜面と打って変わった広くなだらかな斜面が続きます。
所々にデポを打ちます。
帰りに視界が悪くなるとこの広い斜面では方向を掴むのが大変だからです。
雪面は相変わらずクラストしています。
辺りの樹木に氷がエビのシッポとなって枝に張り付いています。
この氷がキラキラと光って綺麗です。
風が強くなってきたのでアウターを着て進みます。
雪面の表面はシュカブラで波打っています。
左手に積丹岳が見えてきます。
やっと、余市岳の山頂部が見えてきました。
快調に歩きます。
目の前にコルが見えてきます。
10:30分、狭い稜線にあるコブ山に到着です。
ここは標高1029mの地点です。
ここから約60mを降ってコルへ降ります。
そこから250m登ると山頂部の北の端へたどり着きます。
ここでスキーで行くかアイゼンを付けて行くか相談します。
どうも目の前にある斜面は全面クラストしているようです。
となればスキーで行くのは無理です。
相談の結論はアイゼンに履き替えることです。
スキーはこの地点にデポすることにします。
スキーをデポして軽く休憩します。
風が強くなってきましたが天気がいいので気持ちが緩みます。
しかし、目の前には急斜面が待ちかまえています。
気を引き締めてコルへ向かって降ります。
コルの向こうに見える斜面が光っています。
準備の出来たOn氏が真っ先に降ります。
後の3人が続きます。
10分ほどでコルに到着、しかし、On氏は先の斜面を登っています。
私が2番手で登りますがOn氏に追いつきません。
そのうち斜面の斜度がドンドン増してきます。
クラストした固い斜面にキックステップを刻みます。
約1時間で登り終えました。
ここでトップを交代して私が先頭を歩きます。
目の前には緩やかな斜面が続いています。
この斜面を歩くのですが、所々雪が柔らかく足を取られます。
固くクラストした斜面を選んで歩きます。
そうしないと膝くらいの深さまで足が潜り込んでしまいます。
膝まで潜ってしまうと地雷を踏んだように気持ちにさせられます。
こんな広い斜面です。
11:30分、山頂に到着です。
後から追いついてくる3人を待って記念写真を撮ります。
積丹岳をバックに左からSz氏、私、Km氏です。
風を避けるために積丹岳側に少し下がります。
すると風もなく目の前に広がる絶景を見ながら食事を取ります。
目の下には積丹町の町並みや日本海が見えています。
山の上から海を見るのは本当に気持ちがいいです。
開放感が違います。
20分ほど休んでから下山します。
降りは早いです。
1時間ほどでデポ地点へ戻ります。
ここからスキーを履いてクラストした斜面を降ります。
これはスリル満点です。
スキーが思った以上に滑ります。
しかし、思ったように曲がらないのです。
何とかバランスを取りながら降ります。
広い斜面を降り終え林に入ったところで一休みします。
足の疲れが思った以上にあります。
ここでゆっくり休んでも、この先はほんの数十分で登山口です。
最後の斜面を楽しんで林道まで降るとその先はほんの5分で登山口です。
14:00分、登山口に到着です。
今日は天気に恵まれ楽しい登山が出来ました。
この後は「岬の湯」で汗を流すことにします。
「岬の湯」はお濡に浸かると肌がスベスベしてとてもいいお湯です。
しかも露天風呂から神威岬が一望できます。
目の前に広がる日本海、海からの潮風を受けて浸かる温泉は最高です!
皆さんもぜひ一度尋ねてみてください。
On氏の仕事の都合から10日から12日の3日間で神威岳(北日高)から戸蔦別岳←→エサオマントツタベツ岳の未踏区間を繋ぐ計画をしていました。
なぜ前回の未踏区間であるピリカヌプリから北へ向かって歩かないのかというと、この北にある神威岳への登山口となるトツタベツ林道が6号堰堤の工事のため除雪されているというではありませんか。
この6号堰提は夏の登山口となる場所です。
ここまで入林できるということは余分な林道歩きがいらないということです。
こんな理由で転進することとしました。
しかし、天気予報は最悪です。
10日の天気はまあまあなのですが、11日の天気は雨か雪の予報です。
しかも、標高1800m辺りの風が15~20m吹くというのです。
この風では稜線歩きは出来ません。
限られた日程の中では、下手をすると神威岳に登っただけで降りなければなりません。
こんな事で、泣く泣く日高は中止することとしました。
しかし、全員が休暇を取得済みです。
どこか日帰りでもと計画したのが、全員が登ったことのない余別岳(1,297m)でした。
4月10日(火)
朝4時半に私の家に向かえに来てくれたSz氏と一緒にKm氏の家へ向かいます。
ここでKm氏を乗せて小樽の銭函でOn氏と合流、一路、積丹町の野塚にある登山口を目指します。
7時を回ったところで登山口に到着。
さっそく登山準備をしてスキーを履きます。
今日はとても気温が上がっています。
私は、アウターをナイロンのヤッケにしてフリースも脱いでしまいます。
7:40分、林道を歩いて余別岳を目指します。
4月ともなれば日差しも暖かく感じます。
週末に登ったトレースを辿って行きます。
大きく曲がるとちょっと広い場所があります。
ここから尾根に取り付くようです。
雪の表面がクラストしておりシールの利きが今一つです。
日差しを浴びた雪の表面は少し融けています。
この雪だとシールに利きが幾分良いので、この斜面を選んで登ります。
狭く急な稜線をジグを切って登ります。
当たりから鳥の声が聞こえてきます。
急な斜面を登っていると汗が噴き出てきます。
かなりの軽装で登っているのに汗だくです。
思ったより気温が高いようです。
みんなドンドン服を脱ぎます。
急な尾根を登りきると広い斜面が続きます。
今までの斜面と打って変わった広くなだらかな斜面が続きます。
所々にデポを打ちます。
帰りに視界が悪くなるとこの広い斜面では方向を掴むのが大変だからです。
雪面は相変わらずクラストしています。
辺りの樹木に氷がエビのシッポとなって枝に張り付いています。
この氷がキラキラと光って綺麗です。
風が強くなってきたのでアウターを着て進みます。
雪面の表面はシュカブラで波打っています。
左手に積丹岳が見えてきます。
やっと、余市岳の山頂部が見えてきました。
快調に歩きます。
目の前にコルが見えてきます。
10:30分、狭い稜線にあるコブ山に到着です。
ここは標高1029mの地点です。
ここから約60mを降ってコルへ降ります。
そこから250m登ると山頂部の北の端へたどり着きます。
ここでスキーで行くかアイゼンを付けて行くか相談します。
どうも目の前にある斜面は全面クラストしているようです。
となればスキーで行くのは無理です。
相談の結論はアイゼンに履き替えることです。
スキーはこの地点にデポすることにします。
スキーをデポして軽く休憩します。
風が強くなってきましたが天気がいいので気持ちが緩みます。
しかし、目の前には急斜面が待ちかまえています。
気を引き締めてコルへ向かって降ります。
コルの向こうに見える斜面が光っています。
準備の出来たOn氏が真っ先に降ります。
後の3人が続きます。
10分ほどでコルに到着、しかし、On氏は先の斜面を登っています。
私が2番手で登りますがOn氏に追いつきません。
そのうち斜面の斜度がドンドン増してきます。
クラストした固い斜面にキックステップを刻みます。
約1時間で登り終えました。
ここでトップを交代して私が先頭を歩きます。
目の前には緩やかな斜面が続いています。
この斜面を歩くのですが、所々雪が柔らかく足を取られます。
固くクラストした斜面を選んで歩きます。
そうしないと膝くらいの深さまで足が潜り込んでしまいます。
膝まで潜ってしまうと地雷を踏んだように気持ちにさせられます。
こんな広い斜面です。
11:30分、山頂に到着です。
後から追いついてくる3人を待って記念写真を撮ります。
積丹岳をバックに左からSz氏、私、Km氏です。
風を避けるために積丹岳側に少し下がります。
すると風もなく目の前に広がる絶景を見ながら食事を取ります。
目の下には積丹町の町並みや日本海が見えています。
山の上から海を見るのは本当に気持ちがいいです。
開放感が違います。
20分ほど休んでから下山します。
降りは早いです。
1時間ほどでデポ地点へ戻ります。
ここからスキーを履いてクラストした斜面を降ります。
これはスリル満点です。
スキーが思った以上に滑ります。
しかし、思ったように曲がらないのです。
何とかバランスを取りながら降ります。
広い斜面を降り終え林に入ったところで一休みします。
足の疲れが思った以上にあります。
ここでゆっくり休んでも、この先はほんの数十分で登山口です。
最後の斜面を楽しんで林道まで降るとその先はほんの5分で登山口です。
14:00分、登山口に到着です。
今日は天気に恵まれ楽しい登山が出来ました。
この後は「岬の湯」で汗を流すことにします。
「岬の湯」はお濡に浸かると肌がスベスベしてとてもいいお湯です。
しかも露天風呂から神威岬が一望できます。
目の前に広がる日本海、海からの潮風を受けて浸かる温泉は最高です!
皆さんもぜひ一度尋ねてみてください。