井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

漁岳(いざりだけ・1,319m・札幌近郊)に登る

2012-04-21 19:45:05 | 札幌近郊の山
 4月21日(土) 今日は札幌近郊にある漁岳(いざりだけ)に登ってきました。

 今年は3月、4月の低温により例年に較べて雪解けが遅いです。
本来ならばこの時期にスキーで登れる山は大雪山や十勝岳など標高の高い山しかだめなのですが、今年はまだまだ札幌近郊の山でも大丈夫です。

 こんな状況ですので自宅から40分ほどで登山口という超お手軽な漁岳ヘスキーで行くことにしました。
この山には数年前の4月にツボ足で途中まで登ったことがあります。
この時には雪が柔らかく足を取られ途中で帰ってきた苦い経験があります。

 朝7時に自宅を出発。
今日は天気も良く気温が16度ほどとなる天気予報が出ています。
登山口のちょっと先にある駐車場に車を止めます。
そこから10分ほど歩いて戻ります。

    
     登山口でまだ40センチほどの深さの雪があります。

 登山口の両側に車が7~8台止まっています。
今日は沢山の人が登っているようです。

 8:00分、スキーで林道を歩きます。
右手には漁沢(いざりさわ)がやさしい音を立てて流れています。
この漁岳には夏道がありません。
この漁沢を登るか残雪期に登るかの選択しかありません。
夏の沢登りも沢山の人が楽しんでいます。

 さて、トレースはしっかりついているのでルートの勉強をさせてもらいます。
30分ほど歩いたところで林道から稜線に向かって登ります。
雪の状態ですが、陽が当たっているところは表面がすでに融けておりシールが十分に効きます。

 登山口から登りだして約1時間、稜線に到着です。
そこからの景色は最高です。
    
 まず、左手の大きな山が恵庭岳です。
山頂部の左に見える黒い角のような岩は溶岩ドームです。
目に下の白く平らな所はオコタンペ湖です。
氷が溶けると何ともいえない碧色の湖水を見せてくれるのですが、今はまだ冬眠中です。
その向こうに見える湖が支笏湖です。
支笏湖は不凍湖ともいわれなかなか湖全面が凍ることがないといわれています。

 稜線に登っても風がなく気温は10度ととても気持ちがいいです。
今日は暑いのでシャツ姿で歩いています。

   
    荒々しい姿の小漁岳です。稜線には雪庇が崩れずに残っています。

 1176mのコブに向かって歩いているとようやく山頂部が見えてきました。
   
   山頂からの大斜面はまだまだ真っ白です。
 
 3月あたりだとこの斜面がクラストしてしまいスキーで登るのが難しくなります。
でも、今日の雪の状態だと大丈夫でしょう。

 山頂下から標高差150mも一気に登ります。
11:00分、山頂に到着です。
山頂から羊蹄山が真っ白な姿を見せてくれます。
   
    ちょっと場違いとの評判の山頂標識です。
 その向こうに杯を伏せたような山は羊蹄山です。
この様子なら羊蹄山はまだまだスキーが楽しめそうです。

   
    先日歩いた喜茂別岳から無意根山の稜線も見えています。

 あらためてこの稜線を見ると長いですね。
よく歩いたものだと思います。

   
    山頂から支笏湖方面を見ると恵庭岳の右手に樽前山が大きく見えています。
外輪山の中に積もった雪や中央に黒い溶岩ドームが見えています。
樽前山は現役の火山なのです。

 山頂で軽く昼食を取ります。
汗をかいているので水分の補給も十分に行います。

 20分ほど休んで、さあ、いよいよスキーで降ります。
まずは150mの斜面を降らなければなりません。
適当に融けだした雪はスキーのエッジが効きます。

 滑り出すとほんの数分で山頂下です。
ここからは登り返しのない様にコースを取りながら快調にスキーを滑らせます。

 登山口について時計を見ると12時です。
登りに約3時間、降りに1時間弱、気持ちよく汗をかいた1日(半日?)でした。