今年のGWは、秀岳荘のセールがあり、そのお手伝いで終わってしまいました。
何度かこの時期に芦別岳の本谷(ユーフレ川)を登っていますが、今回は秀岳荘で働くスタッフの人たちのスキルアップのお手伝いで登ることになりました。
前日の夜、お店が終わったところで芦別岳の登山口へ向かいます。
前泊は、山辺にあるキャンプ場でテント泊です。
今回は、日高組3人に加え秀岳荘スタッフの女性2人の5人で挑みます。
夜10時過ぎにキャンプ場へ到着、この時期にテントを張っている人はほとんどいません。
さっさとテントを張ってすぐに就寝です。
5月9日
暗いうちに目を覚まし、前夜用意していたお弁当などをそれぞれが食べて登山準備をします。
天気は曇り、気温が低く身体がなかなか目を覚ましてくれません。
それでもあたりが明るくなってきたので出発します。
5:00分、さあ、長い一日の始まりです。
旧道の登山口を目指してゆっくり歩きます。
歩き出しはゆっくり歩くのが疲れないコツです。
身体が目覚めるにしたがって自然にペースが上がってきます。
鹿よけのゲートをゲートを開けて林道を歩くと、その先に駐車場があり、そこから先が登山道になります。

出だしは快調なペースで歩きます。
登山道の所々に倒木が目につきます。

どうやら昨年秋の台風による倒木のようです。
沢沿いの道にも倒木があり、登山道を塞いでおりこの上なく歩きづらい状況になってます。

何度かの高巻きをこなし、辺り一面行者ニンニクが畑のように生えている場所に突入。
堪えきれず休憩を取り、アイヌネギの収穫に励みます。
上物のアイヌネギをゲットして満足、まんぞく!
少しずつ残雪が覆いかぶさってくる沢沿いを歩いていきます。
7:00分、右手から滝が流れ込み、丸木橋のある沢まで来ました。
沢水の水量を見ると飛び石伝いに渡れるか微妙な量です。
丸木橋はと見ると、なんと手前側の根元が折れており、以前の場所から下へ下がっているのです。
そのため、以前より丸木橋が急傾斜となっており、これを渡るのは難儀しそうです。


左足が掛かっているあたりから折れています。
そのため、丸木橋の傾斜が増しています。
私は、ストックを使って飛び石伝いに渡渉しました。
あとから来た人たちにもストックを渡して、飛び石伝いの渡渉します。
ここは、最初の危険ポイントですので注意して渡渉します。
この先はユーフレ川の奔流に沿って左岸を歩きます。
25分ほどでユーフレ小屋が見えてきました。

2年前に比べても雪の量が多いと感じました。

ここで少し休憩を取り、いよいよ最大の難関、ゴルジュを目指します。
左岸を歩きますが、雪の量が多く川岸が雪で覆われているので快調に歩けます。

何か所か沢が開いています。
7:55分、ゴルジュに到着です。
幸いゴルジュは雪で埋まっています。
まだ、4m~5mの積雪はありそうです。

心配したゴルジュが埋まっていることで、あとは雪で埋まった本谷を歩くだけです。
本谷は、両側からの雪崩のデブリで埋まっています。



数日前に降った新雪が雪崩れたデブリのようです。

アイゼンの歯をしっかりと雪面に食い込ませながら快調なペースで登ります。
スタッフの女性2人も遅れることなく登ってきます。
曇り空が少しずつ明るくなり、上空に青空が顔を見せてきます。

気温が低いので左右の枝沢からの雪崩は心配ないものの、デブリの後を歩くのは緊張します。
このすぐ上が、三股です。
10:00分、やっと三股に到着です。
ここで休憩を取り、さらに傾斜が増してくる本谷に備えます。
さあ、ここからが正念場です。
S字に曲がる30度を超える雪面を登ります。
傾斜が急なだけでなく、雪面が固いので1歩づつ2度蹴り込み登ります。
2名女性スタッフはピッケルを出し、アイゼンピッケルによる登行を体験します。
今回の目的の一つが、彼女らにこの登高を経験してもらうことです。

本谷の登るにしたがってガスが晴れてきます。
本谷の傾斜に驚きながら、本谷の全景やその向こうに見える旧道の尾根、夫婦岩などの景観を楽しみます。

上を見ると芦別岳の本峰が見えています。
11:55分、本谷を抜け、山頂に続く岩場を登ると、そこが芦別岳の山頂です。

山頂に向かって岩場を登っている頃からまたガスが出てきます。
山頂では、残念ながら周囲の景観を楽しむことができませんでした。
それでも風のない山頂でしたので昼食を取り、ゆっくり休憩します。
女性スタッフの方たちがガスコンロを出しラーメンを作り出しました。
1人は、下でとってきた行者ニンニク入りのラーメンです。
去りがたいのですが、ガスが晴れないようですので下山します。
山頂からは新道を下山しますが、この山頂部から20mほどは十分注意して雪面を下ります。
この区間で滑落すると本谷に向かって真っすぐ落ちてしまう恐れがあるからです。
慎重にこの区間を下れば、あとは真下に向かってドンドン雪を飛ばしながら下ります。
新道のほとんどが雪に覆われているので帰りは早いです。
14:45分、2時間半ほどで新道を下り、ゲートに到着です。

キャンプ場のある自然公園は桜が満開でした。

2年前にも見た、きれいな桜です。
今日は長い一日でしたが、おおむねいい天気に恵まれ本谷を登れたのは幸せなことです。
次があるか? この先は、高まる年齢と残された体力との戦いになります。
何度かこの時期に芦別岳の本谷(ユーフレ川)を登っていますが、今回は秀岳荘で働くスタッフの人たちのスキルアップのお手伝いで登ることになりました。
前日の夜、お店が終わったところで芦別岳の登山口へ向かいます。
前泊は、山辺にあるキャンプ場でテント泊です。
今回は、日高組3人に加え秀岳荘スタッフの女性2人の5人で挑みます。
夜10時過ぎにキャンプ場へ到着、この時期にテントを張っている人はほとんどいません。
さっさとテントを張ってすぐに就寝です。
5月9日
暗いうちに目を覚まし、前夜用意していたお弁当などをそれぞれが食べて登山準備をします。
天気は曇り、気温が低く身体がなかなか目を覚ましてくれません。
それでもあたりが明るくなってきたので出発します。
5:00分、さあ、長い一日の始まりです。
旧道の登山口を目指してゆっくり歩きます。
歩き出しはゆっくり歩くのが疲れないコツです。
身体が目覚めるにしたがって自然にペースが上がってきます。
鹿よけのゲートをゲートを開けて林道を歩くと、その先に駐車場があり、そこから先が登山道になります。

出だしは快調なペースで歩きます。
登山道の所々に倒木が目につきます。

どうやら昨年秋の台風による倒木のようです。
沢沿いの道にも倒木があり、登山道を塞いでおりこの上なく歩きづらい状況になってます。

何度かの高巻きをこなし、辺り一面行者ニンニクが畑のように生えている場所に突入。
堪えきれず休憩を取り、アイヌネギの収穫に励みます。
上物のアイヌネギをゲットして満足、まんぞく!
少しずつ残雪が覆いかぶさってくる沢沿いを歩いていきます。
7:00分、右手から滝が流れ込み、丸木橋のある沢まで来ました。
沢水の水量を見ると飛び石伝いに渡れるか微妙な量です。
丸木橋はと見ると、なんと手前側の根元が折れており、以前の場所から下へ下がっているのです。
そのため、以前より丸木橋が急傾斜となっており、これを渡るのは難儀しそうです。


左足が掛かっているあたりから折れています。
そのため、丸木橋の傾斜が増しています。
私は、ストックを使って飛び石伝いに渡渉しました。
あとから来た人たちにもストックを渡して、飛び石伝いの渡渉します。
ここは、最初の危険ポイントですので注意して渡渉します。
この先はユーフレ川の奔流に沿って左岸を歩きます。
25分ほどでユーフレ小屋が見えてきました。

2年前に比べても雪の量が多いと感じました。

ここで少し休憩を取り、いよいよ最大の難関、ゴルジュを目指します。
左岸を歩きますが、雪の量が多く川岸が雪で覆われているので快調に歩けます。

何か所か沢が開いています。
7:55分、ゴルジュに到着です。
幸いゴルジュは雪で埋まっています。
まだ、4m~5mの積雪はありそうです。

心配したゴルジュが埋まっていることで、あとは雪で埋まった本谷を歩くだけです。
本谷は、両側からの雪崩のデブリで埋まっています。



数日前に降った新雪が雪崩れたデブリのようです。

アイゼンの歯をしっかりと雪面に食い込ませながら快調なペースで登ります。
スタッフの女性2人も遅れることなく登ってきます。
曇り空が少しずつ明るくなり、上空に青空が顔を見せてきます。

気温が低いので左右の枝沢からの雪崩は心配ないものの、デブリの後を歩くのは緊張します。
このすぐ上が、三股です。
10:00分、やっと三股に到着です。
ここで休憩を取り、さらに傾斜が増してくる本谷に備えます。
さあ、ここからが正念場です。
S字に曲がる30度を超える雪面を登ります。
傾斜が急なだけでなく、雪面が固いので1歩づつ2度蹴り込み登ります。
2名女性スタッフはピッケルを出し、アイゼンピッケルによる登行を体験します。
今回の目的の一つが、彼女らにこの登高を経験してもらうことです。

本谷の登るにしたがってガスが晴れてきます。
本谷の傾斜に驚きながら、本谷の全景やその向こうに見える旧道の尾根、夫婦岩などの景観を楽しみます。

上を見ると芦別岳の本峰が見えています。
11:55分、本谷を抜け、山頂に続く岩場を登ると、そこが芦別岳の山頂です。

山頂に向かって岩場を登っている頃からまたガスが出てきます。
山頂では、残念ながら周囲の景観を楽しむことができませんでした。
それでも風のない山頂でしたので昼食を取り、ゆっくり休憩します。
女性スタッフの方たちがガスコンロを出しラーメンを作り出しました。
1人は、下でとってきた行者ニンニク入りのラーメンです。
去りがたいのですが、ガスが晴れないようですので下山します。
山頂からは新道を下山しますが、この山頂部から20mほどは十分注意して雪面を下ります。
この区間で滑落すると本谷に向かって真っすぐ落ちてしまう恐れがあるからです。
慎重にこの区間を下れば、あとは真下に向かってドンドン雪を飛ばしながら下ります。
新道のほとんどが雪に覆われているので帰りは早いです。
14:45分、2時間半ほどで新道を下り、ゲートに到着です。

キャンプ場のある自然公園は桜が満開でした。

2年前にも見た、きれいな桜です。
今日は長い一日でしたが、おおむねいい天気に恵まれ本谷を登れたのは幸せなことです。
次があるか? この先は、高まる年齢と残された体力との戦いになります。