井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

大峯山奥駈道を歩く・その1

2018-06-27 19:45:11 | その他の本州の山
 あちらこちらにある山伏の修行道を歩いてきました。
いよいよ残された修行の道でも最難関となる奈良県から和歌山県に続く大峯山奥駈道に挑戦しました。
紀伊半島の中央部を南北に連なる大峯山脈にあるのが「大峯奥駈道」といわれる修行の道です。
テレビなどで山伏姿の人たちが絶壁の上から身を乗り出した映像を見たことがあると思いますが、このような修行を行う行場が沢山あります。

大峯山は、百名山に列挙されている山ですが、実は大峯山という頂はありません。
普通には桜で有名な吉野山から登ることのできる山上ケ岳周辺にある一帯の山を指します。

 ここで大峰山奥駈道について説明します。
大峯奥駈道とは、修験道の根本道場である金峯山寺などがある奈良吉野山と熊野三山を結ぶ、もとは修験道の修行場として開かれた道です。
修験道の開祖とされる役行者が8世紀初頭に開いたとされる修行の道です。
一般的に大峰山(大峯山)といえば山上ヶ岳を指しますが、大峯奥駈道でいう「大峯」とは、吉野から山上ヶ岳を経てさらに奥の山々、そして最終的には熊野三山に至る大峰山脈を縦走する修行の道全体を指しています。
この大峯山脈最高峰は八経ヶ岳ですが、この山は近畿圏の最高峰ともなっています。

 現在は、世界遺産に登録された地域ですが、実は宗教上の理由から、山上ヶ岳の北「五番関」から南の「阿弥陀ヶ森」までは女人禁制となっている山域が現存している特殊な地域です。

 昨年と今年の2年間で吉野山の金峯山寺から玉置神社までを歩いた記録です。

  この記事は、2017年9月13日から15日のものです。

 2017年9月11日、札幌を出発して奈良県の吉野山へ向かいます。
関空までは空路を使い、そこから電車を乗り継いで奈良県の吉野山を目指します。
電車を降りてケーブルカーで金峯山寺へ向かおうとすると、何とケーブルカーが故障で動かないとのことです。
代替運航しているバスで金峯山寺前まで送ってもらいます。
金峯山寺の山門は修復中でした。

 そこから2キロ弱にある太鼓判という宿が今夜の宿になります。
ここで1泊して翌日から歩く予定でしたが、夕食を食べながら天気予報をチェックしていると明日の天気は雨との予報です。
おまけに紀伊半島の一部には豪雨との予報が出ているので出発を見送り連泊することにします。
出だしからのトラブルです。
まあこれも仕方のないことです。
今回は、吉野山から熊野本宮までの予定であり、6日間の予定であり最初の2日間は行動予定時間が9時間を超える長丁場ですので慎重に行動しなければなりません。

    
     吉野山にある金峯山寺の本堂です。

 9月12日

 この日は停滞日です。
雨は午前中に上がりましたが、橿原市のほうで住宅が床上浸水するなどの被害が出ています。
午後からは周辺を散策して明日に備えます。