こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ヨッフムとボストン響

2008年07月21日 01時27分41秒 | シューベルト
暑くなりました。夏休み(私は休みではありませんか)に入った途端に猛暑であります。これから一ヶ月あまり暑い日々が続きますねえ。長いこと音楽を聴いていても、こんなCDがあったのかという発見がたまにあります(まあ自分が無知なだけで、世間ではみなさんよくご存知ということもあります)。過日、岡山で見つけたこのCDもそんな類のものでありました。オイゲン・ヨッフムがボストン交響楽団を指揮した一枚です。曲目はシューベルトの交響曲第8番「未完成」とモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」です。1973年1月26~27日の録音です。なんで、このこれを買ったかと言えば、ズバリ安かったんですね。4~500円くらいでした。でも、この録音がなされた経緯も事情も全く知りません。1973年というと小澤征爾さんがかのオケの音楽監督となった年です。うーん、ヨッフムさんはこのオケと関係が深かったのですかね。曲目も、計画的なものではないこともわかります。解説にも、まったくそのあたりのことは触れられていないのです。ただ、CDの解説については、もう少しなんとかならんのか、常々思います。お決まりの曲目解説の演奏者の紹介、これで終わりですね。この演奏について、その特徴やこれが録音された経緯やまでもできたら紹介してほしいと思っています。ともかく、このCDについて、ご存知の方がおられたらご教示ください。
ボストン響の演奏は、私はほとんどCDを持っていません。ただ、1978年に小澤さんと来日したときのコンサートを聴きました。でもあまりその30年前の演奏は記憶にはないのですねえ。このCD、なんでか「未完成」と「ジュピター」の組み合わせなんですよ。まず、未完成。第1楽章の冒頭から弦と木管の美しさ満載です。弦が特に美しい。そしてきめ細やかな演奏ですねえ。第2楽章もうっとりする出だしから、ときおり感じられる憂いに満ちた美しさなど、そんな表情の変化が見事ですね。たいそうきれいな美しい「未完成」であります。そして、「ジュピター」。第1楽章出だしから、一転しての堂々とした展開。「未完成」の繊細さとは打って変わった演奏。しかし気品を感じさせる美しい弦はそのまま。王者の風格を感じます。第2楽章は、優しさから始まって、加えて木管の優雅を弦がしっかり支えていますね。この楽章は実に美しい。第3楽章メヌエット、再び堂々とした演奏。スケールの大きなリズム感あふれるところがいいです。ときたまの木管がこれまたきれいですね。そして、第4楽章。ジュピターの終楽章にふさわしく明快で豪快。フーガも弦が迷うことにない自信に満ちた音を聴かせてくれます。この「ジュピター」はスケールの大きな確信に満ちた演奏になっています。2曲に共通するのは、弦の木管の美しさでしょうか。ヨッフムの曲についての明快な性格づけが特に印象的でした。
(DG POCG-3188 1994年 日本盤)

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