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フルートとオーボエの協奏曲

2008年07月25日 21時07分30秒 | モーツァルト
毎日暑い日が続きます。今年の夏はやはり猛暑なんでしょうか。そんな中、完熟トマトが入手できるようになりまして、毎晩食しております。夏は、トマトをアテにビールを飲む。これがいいですねえ。私は、トマトにマヨネーズをつけて食べるのが好きなんですが、変ですかねえ。うーん、まさに日本の夏であります。
先日の海の日に、大阪に行く用事がありました。それで、シメシメとばかりに、日本橋に行って、中古やさんめぐりをしました。やっぱり日本橋。たくさんありますねえ。そこで、モーツァルトのフルート協奏曲第1番・第2番、オーボエ協奏曲のCDを見つけました。演奏は、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮のスュターツカペレ・ドレスデン。フルートは、ヨハネス・ワルター、オーボエはクルト・マーン、ともにスュターツカペレ・ドレスデンの首席奏者であります。1973年2月12日、ドレスデンのルカ教会での録音です。これは、500円でした。安い!もともとシャルプラッテンの値段が1000円ですから、まあこんなもんですね。
モーツァルトの管楽器のための協奏曲は、名曲揃いです。このCDの3曲もよく聴くものですが、オーボエ協奏曲はいいですが、どうもフルート協奏曲が今イチでした。どうもフルートという楽器がねえ。モーツァルトが毛嫌いしていたこととは関係ないのですが、どうもこの不安定な音色が…、でありました。ぞれゆえ、あまりこの曲は聴いていませんでした。一方、オーボエはいいです。この協奏曲もいいですねえ。それはそれとして、・クルト・マーンは、いいですねえ。オケにコクがあってまろやかで、なんとも言えない芳醇な香でしょうか。ブロムシュテットって人もオケの巧さを最大限に出すことにかけては、大した力量でありますねえ。ここでも、ほんとにモーツァルトの魅力をよく聴かせてくれます。そして、それ以上に聴きどころとなるのが、ヨハネス・ワルターのフルートなんですよ。特に、技術的なところというよりも、音色がすばらしい。明快で、軽めのヴィブラートのかかったところなどは、いいですよねえ。加えて、たいそう愛らしい響きを聴かせてくれます。1番の第1楽章、まずその特徴ある音色に耳が奪われます。モーツァルトらしい明るく輝かしい楽章の中、フルートの快活な調べが耳に残ります。第2楽章では、伸びやかな演奏を楽しむことができますね。そして、第3楽章、カデンツアがいいです。第2番もいいのですが、どうも原曲のオーボエ協奏曲の方をききなれているせいか、まずフルートで聴いたときには、なかなかいいねえ、と思うのです。しかし、次にオーボエ協奏曲を聴くと、うんやっぱりこっちやね、ということになります。クルト・マーンのオーボエもいいですよね。こんな名人芸が寄り集まって、スュターツカペレ・ドレスデンは素晴らしいのでしょうね。
(ドイツシャルプラッテン TKCC-15272、2002年、日本盤)

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