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カラスからネトレプコの椿姫

2006年05月14日 19時39分52秒 | ヴェルディ
ちょうど、一週間前になりますが、7日の日曜日、NHK教育テレビで、アンナ・ネトレプコの椿姫を見ました。話題になっていたので、それなりに楽しみにしてました。ハイライトでしたが、二時間まるまるやってたので、よかったです。ネトレプコさんは、たいへんおきれいなかたでしたので、見栄えがよく、それはそれなりに楽しめたのでした。私は、オペラをビデオで見るのは、好きではありません。視覚に気が取られてしまって、肝心の歌唱は付け足しのようになってしまうからであります。今回のネトレプコさんはたいへんな美貌ですので、ついついそっちの方に目がいってしまうのでした。しかし、オペラを音だけで楽しむというのも、本来の姿からしたらおかしいですがね。まあ、美人はトクですよね。ほんと。少々の歌唱のマイナスも隠蔽してしまいますからね。特に、そうなってしまう自分がいやなんですよね。
それで、今回の椿姫ですが、ネトレプコさん、今イチですね。声域・技巧・表現、どれをとっても今ひとつでした。要するに、彼女が熱狂的な支持を受けている理由は、その美貌によるんだ!と確信しました。声域や技巧は、第1幕を聴けばわかりますね。「そはかの人か~花から花へ」も、視覚の満足度に比べると、聴覚はそれなりに不満の残るものでした。最後の三点変ホ音も聴かしてはくれませんでした。残念でした。しかし、これに対して二幕の「アルフレード、私を愛して」と第三幕の「さよなら、過ぎし日よ」の二つの聞かせどころは、それなりに、その美貌ゆえか、そこそこ満足いくものでした。むしろ、ネトレプコさんよりも、アルフレードのロランド・ヴィラゾンさんのほうに、目を向けるべきとも思いました。
そんなことを、先週思いながら、本日はカラスの1955年のジュリーニとのスカラ座ライブを聴きました。そのことを書こうとしたら、ネトレプコさんでけっこう長くなってしまったので、カラスについてはまたの機会に、ということで。この曲は、カラスですね。やはり。でも椿姫は、カラスからもう50年がたっているのに、あとが出ませんね。特に、ここ十年あまりは、ぱっとしませんね。だから、余計にネトレプコさんが話題になるんでしょうかね。でも、これからの発展を期待したいものです。

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1 コメント

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独断と偏見 (jsbach2005)
2006-05-17 13:17:34
はじめまして。 私もあの録画を見ました。 後半の40分だけですが。



良かったですね、ネトレプコ。 ヴィラゾンは歌はいいのですが、視覚的にオジンぽくて...これは CD で聞くもので、DVD で見るものではないと思いました。



私の愛聴盤はクライバー盤です。 55年のカラスは音が悪くてあまり聞きません。 あれは歴史ですね。 以上 独断と偏見でした。
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