ヴェルディのオペラについて、何回か述べましたが、今回は「アイーダ」です。おそらくヴェルディの数あるオペラの中で、最も聴きやすいものではないかと思います。そうは言っても、このアイーダ、それほど聴いているわけでもありません。CDも一組しかもっていませんし、今回久しぶりに聴きましたが、おそらくは十年振りくらいと思います。そんなアイーダなんですが、エジプトの将軍ラダメスとエチオピア王女で奴隷女のアイーダが、主人公なんですが、どうもこの二人ぱっとしませんね。このオペラのお話自体がどうもしっくりいかないんですねえ。まず、ラダメスがまぬけなんですね。軍の機密を敵に漏らしますか?それがばれて、アイーダとともに獄死するんですよ。まあ、愛する二人の悲恋が描かれていますが、このラダメス、どうもしゃきっとしないんです。そして、アイーダも、私的にはアムネリスの方がよっぽどいいです。王女と奴隷女ですから、比較するのも可哀相なんですが、アムネリスのほうがどうみても、好感が持て、これに対してアイーダはラダメスをだます女と見えなくもないんです。最後もラダメスの入れられる獄にどうやって彼女は入ったんでしょうかね。ですから、このアイーダ、脚本段階で、困ったな、という感じですねえ。ほんとに困った。
それはそれとして、私の持っている唯一のCD。リッカルド・ムーティ指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団。カバリエ、ドミンゴ、コッソット、ギャウロフ、カプッチッリの豪華キャストで話題になったものです。もっともアイーダのCDには豪華メンバーのものが多いですがね。このCDは二枚組。一枚目が1・2幕、二枚目が3・4幕なんです。一般的には凱旋の場などのある前半が有名かもしれませんが、私的には断然2枚目です。まず、第3幕、アイーダとアモナスロ、アイーダとラダメスの競演、そして、第4幕第1場でのアムネリスの独壇場、これがいいです。アイーダのカバリエ、随所で聴かれる糸を引くようなピアニッシモの美しさはやはり絶品です。それにカプッチッリも渋い。ドミンゴはまあ全盛期の輝きはありますね。そして、コッソットなんですよ。思い出されるのが1973年のイタリア・オペラ公演でのコッソットのアムネリスの大熱演ですよね。このときは、完璧にアイーダを食ってました。これの再現とも言えるものです。王女の誇りに満ちた部分と愛する者を失う悲しみがひしひしと伝わってきます。最高のアムネリスであります。カバリエとコッソットの輝かしい歌声が素晴らしいですねえ。ほんと。
第4幕には第2場がありますが、それはあまり興味なく、アイーダとラダメスのご冥福をお祈りします。
それはそれとして、私の持っている唯一のCD。リッカルド・ムーティ指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団。カバリエ、ドミンゴ、コッソット、ギャウロフ、カプッチッリの豪華キャストで話題になったものです。もっともアイーダのCDには豪華メンバーのものが多いですがね。このCDは二枚組。一枚目が1・2幕、二枚目が3・4幕なんです。一般的には凱旋の場などのある前半が有名かもしれませんが、私的には断然2枚目です。まず、第3幕、アイーダとアモナスロ、アイーダとラダメスの競演、そして、第4幕第1場でのアムネリスの独壇場、これがいいです。アイーダのカバリエ、随所で聴かれる糸を引くようなピアニッシモの美しさはやはり絶品です。それにカプッチッリも渋い。ドミンゴはまあ全盛期の輝きはありますね。そして、コッソットなんですよ。思い出されるのが1973年のイタリア・オペラ公演でのコッソットのアムネリスの大熱演ですよね。このときは、完璧にアイーダを食ってました。これの再現とも言えるものです。王女の誇りに満ちた部分と愛する者を失う悲しみがひしひしと伝わってきます。最高のアムネリスであります。カバリエとコッソットの輝かしい歌声が素晴らしいですねえ。ほんと。
第4幕には第2場がありますが、それはあまり興味なく、アイーダとラダメスのご冥福をお祈りします。
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