ほんとに寒いです。毎日毛布にくるまって過ごしています。早いもので1月も終わり。毎年言っていますが、私の部署は、2月から3月にかけてが超多忙な時期になります。その最初のヤマに近づきつつあります。この部署となって、もう3年になりますが、なんとも、たいへんであります。かなり慣れてきたのですが、まだまだであります。頑張らないといけません。とほほ。
ということで、寒い毎日、ロシアはこんなもんではないでしょうねえ、と思いながら、今回はチャイコフスキーであります。よりによって、寒いときに寒い国の音楽を聴くこともないか、と思ってしまうのですが…。ほんとに寒いです。それで、交響曲第2番ハ短調作品17『小ロシア』であります。1872年の6月から11月にかけて作曲され、第1楽章、第2楽章、第4楽章に、ウクライナ民謡の「母なるヴォルガを下りて」「紡げ、私の紡ぎ女よ」「鶴」がそれぞれ引用されていることから「小ロシア」(ウクライナ)と呼ばれるようになりました。これらの民謡の旋律をうまく用いて、チャイコフスキーこの交響曲を作り上げました。民謡のメロディーかして、たいそう聴きやすい旋律が多く、聴きやすく親しみやすい曲であります。
演奏は、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団です。1990年6月3日東京サントリーホールでのライブ録音。スヴェトラーノフのチャイコフスキーの交響曲、多くのCDが残されています。中でも1993年6月のモスクワでの録音と、1990年5月から6月にかけての東京でのライブ録音が名高いものですね。ともに、少し前までは1500円で出てたのですが、今は中古やさんで探すしかないです。中古やさんで見たら買おう、と思っているのです。この2番、中古やさんで東京録音盤を見つけました。モスクワ録音を持っていると思って買ったのですが、家に帰ってみると東京録音盤がありました。つまりダブってしまいました…。
この演奏、通勤の車の中でよく聴きます。それも大音量で聴くのがいいです。スヴェトラーノフの演奏は大音量が似合います。というのも、オケがとてつもなく鳴り響くのです。金管は咆哮し、弦はバシバシと響く、まあこれだけ鳴らしてくれると、爽快であり、大満足であります。ロシアのオケはなんとも凄まじいですねえ。ここまでやってくれると、細かいことなどはどうでもよくなってきます。そしてこの演奏、ライブですので、その高揚感も加わり、いやーほんとに凄いです。この曲は、ロシアの民族的な色彩が濃いのですが、それがこのスヴェトラーノフのパワー全開の演奏にたいそう合っているのです。また、スヴェトラーノフは叙情性に乏しいと言われますが、この演奏では民謡のメロディがそれを補っているように思われ、そんな欠点もそれほど感じられないのです。
第1楽章、民謡がホルンで吹かれ、おおロシアややなあ、って思いながら、それから次第にパワー発揮され、もうここらから、出力全開となります。弦の凄まじい音量に、ティンパニと金管が加わり、ほんとにいいです。第2楽章、この楽章も民謡のメロディから、第1楽章とは一転して、穏やかに旋律が歌われる。叙情的であるが、よく聴くとオケのパワーはまったく変わっていない。極めて太字の演奏であります。そして、後半のふたつの楽章、これまたギアをもうひとつ上げての大迫力の演奏です。第3楽章スケルツォ。低弦のうごめくような力強い演奏が印象的。この大音量は実に心地良いです。そして、第4楽章、冒頭からパワー全開。もうスヴェトラーノフの指揮がどうのこうのということよりも、オケが全力をこめた演奏は、ただただ聴き惚れるのみです。ここまでくると、終楽章はこうでなければと思うし、その期待を裏切らない演奏です。いやはや大満足であります。
この演奏を聴くと、ドイツのオケでの演奏なんかは、どうも緩くて、迫力や音量不足をついつい感じてしまいます。少々毛色の異なる演奏なんで、それはそれでいいところもあるのですが…。ということで、また車で大音量で聴きたいと思います。
(CANYON PCCL-00552 2002年)
ということで、寒い毎日、ロシアはこんなもんではないでしょうねえ、と思いながら、今回はチャイコフスキーであります。よりによって、寒いときに寒い国の音楽を聴くこともないか、と思ってしまうのですが…。ほんとに寒いです。それで、交響曲第2番ハ短調作品17『小ロシア』であります。1872年の6月から11月にかけて作曲され、第1楽章、第2楽章、第4楽章に、ウクライナ民謡の「母なるヴォルガを下りて」「紡げ、私の紡ぎ女よ」「鶴」がそれぞれ引用されていることから「小ロシア」(ウクライナ)と呼ばれるようになりました。これらの民謡の旋律をうまく用いて、チャイコフスキーこの交響曲を作り上げました。民謡のメロディーかして、たいそう聴きやすい旋律が多く、聴きやすく親しみやすい曲であります。
演奏は、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ロシア国立交響楽団です。1990年6月3日東京サントリーホールでのライブ録音。スヴェトラーノフのチャイコフスキーの交響曲、多くのCDが残されています。中でも1993年6月のモスクワでの録音と、1990年5月から6月にかけての東京でのライブ録音が名高いものですね。ともに、少し前までは1500円で出てたのですが、今は中古やさんで探すしかないです。中古やさんで見たら買おう、と思っているのです。この2番、中古やさんで東京録音盤を見つけました。モスクワ録音を持っていると思って買ったのですが、家に帰ってみると東京録音盤がありました。つまりダブってしまいました…。
この演奏、通勤の車の中でよく聴きます。それも大音量で聴くのがいいです。スヴェトラーノフの演奏は大音量が似合います。というのも、オケがとてつもなく鳴り響くのです。金管は咆哮し、弦はバシバシと響く、まあこれだけ鳴らしてくれると、爽快であり、大満足であります。ロシアのオケはなんとも凄まじいですねえ。ここまでやってくれると、細かいことなどはどうでもよくなってきます。そしてこの演奏、ライブですので、その高揚感も加わり、いやーほんとに凄いです。この曲は、ロシアの民族的な色彩が濃いのですが、それがこのスヴェトラーノフのパワー全開の演奏にたいそう合っているのです。また、スヴェトラーノフは叙情性に乏しいと言われますが、この演奏では民謡のメロディがそれを補っているように思われ、そんな欠点もそれほど感じられないのです。
第1楽章、民謡がホルンで吹かれ、おおロシアややなあ、って思いながら、それから次第にパワー発揮され、もうここらから、出力全開となります。弦の凄まじい音量に、ティンパニと金管が加わり、ほんとにいいです。第2楽章、この楽章も民謡のメロディから、第1楽章とは一転して、穏やかに旋律が歌われる。叙情的であるが、よく聴くとオケのパワーはまったく変わっていない。極めて太字の演奏であります。そして、後半のふたつの楽章、これまたギアをもうひとつ上げての大迫力の演奏です。第3楽章スケルツォ。低弦のうごめくような力強い演奏が印象的。この大音量は実に心地良いです。そして、第4楽章、冒頭からパワー全開。もうスヴェトラーノフの指揮がどうのこうのということよりも、オケが全力をこめた演奏は、ただただ聴き惚れるのみです。ここまでくると、終楽章はこうでなければと思うし、その期待を裏切らない演奏です。いやはや大満足であります。
この演奏を聴くと、ドイツのオケでの演奏なんかは、どうも緩くて、迫力や音量不足をついつい感じてしまいます。少々毛色の異なる演奏なんで、それはそれでいいところもあるのですが…。ということで、また車で大音量で聴きたいと思います。
(CANYON PCCL-00552 2002年)
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