プロ野球も前半戦が終わりました。マリーンズ、なんとか4位に止まる。しかし、交流戦あけは、貧打・投懐で6勝10敗。借金8ということでした。最後のソフトバンク戦はなんとか見れましたが、それまでは、もう悲惨。序盤で大量点を取られ負けちゃう。見る気にもならない。勝てるわけもない、という惨状。球宴明けには、キューバ「第3の至宝」デスパイネが加わり、Jオールスターでは井上がMVPとなり、明るい話題も聞こえます。頑張って欲しいものであります。
そんなこんなで、今回はショパンであります。夜想曲(ノクターン)です。ショパンは、この三部形式、またはロンド形式の小品を全部で21曲、それも青年期から晩年まで書き続けました。ロマンティックで、ショパンらしい名曲が数多く残されていますね。私は一時、休日の昼食後、この曲を聴きながらまどろむ習慣がありました。寝ちゃうには、それなりにいい曲なんですね。といっても、第1番から始まって第3番になるくらいには、もう意識はなかったのでした(笑)。
それで、そのときに聴いていたのは、アルトゥール・ルービンシュタインのピアノでありました。これは、2006年11月25日に岡山のBOOKOFFで買った11枚組のショパン全集に収められているものでした。2980円ほどの値段でした。当時では安かったんですねえ。ルービンシュタインは、夜想曲を19曲録音しています。1965年から1967年にかけて録音されたもの。ルービンシュタインが80才くらいのときのものです。なお、遺作である第20番と第21番については、彼は一度も録音しておりませんし、このCDにも収められていません。
さて、このルービンシュタインのピアノ、最初は、これってまったく面白くないなあ、と思っていたのですね。友人が以前に、ルービンシュタインのショパンは、いいよなあ、と言っていたのを想いだしても、どこがいいのよ、と思っていたのでした。本質が理解できておりませんでした。このノクターンについても、ピレシュやフランソワなどの演奏と比べてみても、ルービンシュタインのピアノは、自然体で、作為的なところや、クセがまったくない。ピアノの音色も、低音から高音、強音から弱音まで、まったく変わることなく、実にきれいなのであります。そして、卓越したテンポルパートによって、曲の味わいや深みが一層引き立った演奏になっていることも、ルービンシュタインの特徴ですねえ。そして、これがまた非常に自然で、説得力があるのでありました。加えて、強弱のつけ方も巧妙です。決して声高な表現はなく、それでいて十分に力強さと迫力を感じるのです。そしてそして、美しいのです。曲全体から美しさが滲み出ていますし、うっとりと陶酔させられるようです。ピアノのから発せられる音は、一音一音が宝石のような光を放っているのでありました。
遺作を除く19曲のノクターンで、私的には短調よりも長調の曲の方が好きなんです。19曲中8曲が短調。1枚目は10番までは収められており3曲が短調。2枚目は9曲で、5曲が短調です。ということで1枚目の方が私はよく聴きます。ルービンシュタインのピアノも長調の曲の方がいいなと思っています。このことは逆に、深刻な音楽には、少々物足りなさを感じることもあるのでした。作品9-2変ホ長調は、もっとも有名ですが、ルービンシュタインの演奏のエッセンスが集約されています。自由なテンポ設定や粒の揃った宝石のように美しいピアノ。高音部の響きもいいです。作品15-2変ホ長調、作品27-2変ニ長調、作品32-2変イ長調などの曲は、明るいショパンの良さが実に巧く表現され、また次ぎの展開がどう来るかなどが、非常にスリリングな演奏であります。素っ気ないピアノのように聞こえるときもありますが、実に奥が深く、ルービンシュタインは計算されつくしたものなのか、直感のなせる技なのかは、よくわかりませんが、こんなピアノは、なかなか聴けませんねえ。
昨日オールスター戦で、大谷くんの162㎞速球が話題になりましたが、さすがはプロのバッター、速い球の連投は、簡単に打ちますねえ。もう明日から後半戦はスタートであります。
(RCA GD60822 1991年 輸入盤)
そんなこんなで、今回はショパンであります。夜想曲(ノクターン)です。ショパンは、この三部形式、またはロンド形式の小品を全部で21曲、それも青年期から晩年まで書き続けました。ロマンティックで、ショパンらしい名曲が数多く残されていますね。私は一時、休日の昼食後、この曲を聴きながらまどろむ習慣がありました。寝ちゃうには、それなりにいい曲なんですね。といっても、第1番から始まって第3番になるくらいには、もう意識はなかったのでした(笑)。
それで、そのときに聴いていたのは、アルトゥール・ルービンシュタインのピアノでありました。これは、2006年11月25日に岡山のBOOKOFFで買った11枚組のショパン全集に収められているものでした。2980円ほどの値段でした。当時では安かったんですねえ。ルービンシュタインは、夜想曲を19曲録音しています。1965年から1967年にかけて録音されたもの。ルービンシュタインが80才くらいのときのものです。なお、遺作である第20番と第21番については、彼は一度も録音しておりませんし、このCDにも収められていません。
さて、このルービンシュタインのピアノ、最初は、これってまったく面白くないなあ、と思っていたのですね。友人が以前に、ルービンシュタインのショパンは、いいよなあ、と言っていたのを想いだしても、どこがいいのよ、と思っていたのでした。本質が理解できておりませんでした。このノクターンについても、ピレシュやフランソワなどの演奏と比べてみても、ルービンシュタインのピアノは、自然体で、作為的なところや、クセがまったくない。ピアノの音色も、低音から高音、強音から弱音まで、まったく変わることなく、実にきれいなのであります。そして、卓越したテンポルパートによって、曲の味わいや深みが一層引き立った演奏になっていることも、ルービンシュタインの特徴ですねえ。そして、これがまた非常に自然で、説得力があるのでありました。加えて、強弱のつけ方も巧妙です。決して声高な表現はなく、それでいて十分に力強さと迫力を感じるのです。そしてそして、美しいのです。曲全体から美しさが滲み出ていますし、うっとりと陶酔させられるようです。ピアノのから発せられる音は、一音一音が宝石のような光を放っているのでありました。
遺作を除く19曲のノクターンで、私的には短調よりも長調の曲の方が好きなんです。19曲中8曲が短調。1枚目は10番までは収められており3曲が短調。2枚目は9曲で、5曲が短調です。ということで1枚目の方が私はよく聴きます。ルービンシュタインのピアノも長調の曲の方がいいなと思っています。このことは逆に、深刻な音楽には、少々物足りなさを感じることもあるのでした。作品9-2変ホ長調は、もっとも有名ですが、ルービンシュタインの演奏のエッセンスが集約されています。自由なテンポ設定や粒の揃った宝石のように美しいピアノ。高音部の響きもいいです。作品15-2変ホ長調、作品27-2変ニ長調、作品32-2変イ長調などの曲は、明るいショパンの良さが実に巧く表現され、また次ぎの展開がどう来るかなどが、非常にスリリングな演奏であります。素っ気ないピアノのように聞こえるときもありますが、実に奥が深く、ルービンシュタインは計算されつくしたものなのか、直感のなせる技なのかは、よくわかりませんが、こんなピアノは、なかなか聴けませんねえ。
昨日オールスター戦で、大谷くんの162㎞速球が話題になりましたが、さすがはプロのバッター、速い球の連投は、簡単に打ちますねえ。もう明日から後半戦はスタートであります。
(RCA GD60822 1991年 輸入盤)